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02/20/2006

『僕のニューヨークライフ』、ぶっとびiTunes、サイアクの週末。

今朝はプールにも行かずゆっくりすることにして10時過ぎまで眠る。時間が惜しいのはやまやまだけど、マジで疲労には勝てなくってさ。観たいなと思っていたウディ・アレンの『僕のニューヨークライフ』の初回が12時25分だったもので、あと1時間は眠っていてもよかったのだけど。映画館はチャリで10分のところだしさ。

ウディ・アレンの映画なんて80年代半ばの『ラジオ・デイズ』以降、20年近く新作は観ていない、多分。多作の人で、90年代以降15本余りの映画を撮っているみたいなんだけど。1年に1本のペースですね。
嫌いじゃないんだけどね。ベルイマン・フリークらしい自虐的(あけっぴろげだけど)なシニシズムはけっこう楽しめる。だからといってこうも気安くドストエフスキーとかサルトルとかを持ち出されるとははははと力なく笑。だから案外、日本人にとっては配給会社の戦略が難しい題材になってしまうのかもしれない、ウディ・アレンってのは。だいたい、2003年の作品ですぜ?(笑)

観る気になったのは "Days of Books, Films and Jazz" さんのところのエントリを読んだから。ビリー・ホリデイが全編に流れているという。そう、ビリーか、と。クラリネット吹きのウディ・アレンにはとっつきやすいんだろうな。
最初に驚いたのはシネスコサイズだったこと。気負いはない。とても自然。らしいセントラルパークとアパートの描写がほかの誰でもないアレンならでは。そして『ハンナとその姉妹』の色調。導入はもちろんビリーの "Easy To Love"  いつの録音だろう。

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの "21g" では "life goes on" (それでも人生は続く)とショーン・ペンが呟いていたけど、この映画の中ではタクシードライバーが "it's like anything else" (そんなもんさ)とあっけらかんと言う。うん、こっちの方がいいですね(笑) でも、日本のタクシーの運ちゃんには無理だよな、こんなこと言うのは。

午後、いろいろあってヤケになり、半額の日を利用してTSUTAYAでCDを借りまくる。20枚近いかな。ビリーとマイルスとスタン・ゲッツとブルーノ・ワルターとNicolletteとその他。
それをiTunesにコピーしながらPowerBookのアカウントを変えたらいろんなファイルが吹っ飛んだ。っつうか、さらに新しくデータを入れることができなくなってしまった。「空き容量がいっぱいです」ってさ。
だってまだアルバム5枚分だぜ?

ここ一月でサイアクの日曜だったかもしれない。
あー、来週こそは。

February 20, 2006 in films |

Comments

こんばんは。
日曜は私もスカイビルに行ってましたよ。
12時20分からの『ホテル・ルワンダ』でしたが(^^;
10時からのに行ったら、30分前には余裕で満席で、
3時間近く無駄にしてしました・・・

Posted by: カヌ | 20 Feb 2006 21:08:06

>カヌさま
ガーデンシネマのほうですね。
もしかしたらすれ違ったかもしれませんね。紺色のよれよれのトレーニングウエアに身を包んだおっさん、見ませんでした?(笑)
『ホテル・ルワンダ』は盛況のようですね。うーん、いまいち腰が上がらないのですけど。

Posted by: kiku | 20 Feb 2006 22:26:30

私もウッディ・アレンしばらくご無沙汰だったんですが、「ギター弾きの恋」あたりから復活しました。変わらないね、でも年とったね、という印象。まあ年に1回ならいいんじゃないと、やっぱり「寅さん」のノリです。

Posted by: | 22 Feb 2006 14:25:34

>雄さま
「ギター弾きの恋」ってショーン・ペンのですよね。なんか相応でないのですが...
観てみます。
「セレブリティ」はいかがでした?

Posted by: kiku | 23 Feb 2006 00:09:05

「セレブリティ」はパスしてしまいました。ショーン・ペンはいつものやりすぎと違う軽みも感じられて、僕は好感を持ちました。すがれたコーニー・アイランドの風景もステキでした。

Posted by: | 23 Feb 2006 13:44:03

>雄さま
『セレブリティ』を観ました。気に入ってしまいました(笑) ブルックリン的なごちゃごちゃっとした感じに乏しかったのが不満と云えば不満ですけど。
えー、今度は『ギター弾きの恋』を借りてみます(笑)

Posted by: kiku | 26 Feb 2006 10:29:23

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