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04/10/2006

晴れた日曜、カサヴェテス、岡野のクロス、『ヒート』

昨夜深夜映画でやっていたジョン・カサヴェテスの『壊れゆく女』の印象が尾を曳いている。眠すぎてなんというかしどろもどろの意識といった状態だったのもで、全編通して観れたわけではないけど、ピーター・フォークとジーナ・ローランズという芸達者な二人の愛情表現は鳥肌立つものがあったことだけは確か。カサヴェテス映画ならではの。
VTRに撮ったからいつかゆっくり観よう。

風が冷たかったけど久しぶりによく晴れた日曜。昨夜ワインを飲んだ後で不意に90分爆睡したせいか、最近の日曜にしては身体が軽く、今日はプールでもいつもより長く泳げた。調子に乗ってフリーウェイトまでやったけど、その分ストレッチを丁寧に。疲労が残らなければいいけどと祈る気分で。

久しぶりに浦和のゲームをリアルタイムで見る。もちろんテレビでだけど。
立ち上がりから格の違いは明らかで(アビスパ福岡で知っているプレイヤーって、千代反田と中村ぐらいしかいなかった)、ただひとつの懸念はアレが中村にちんちんにされるんじゃないかということぐらいだったのだけど、基本的にアレは代表プレーヤーなので、そんな心配は杞憂だったらしい(笑)。
完全に引いて守られて攻めあぐねてしまうパターンになるかとも思ったけど、福岡、やるじゃん。がっぷり四つに組んできましたね。フィジカル的にタフなゲームで、すこしは面白くなりました。相変わらずワシントンのキープ力が驚異的で、そこからラストパスに至ることが多かったのだけど決定的なチャンスにつながらないまま前半終了。
後半どちらも運動量が落ち、流れるような連携が見られなくなった浦和は小野に代えて内舘。長谷部を上げたのかな。それでもホームチームがゲームを制し始めてヤベェなと思った頃、岡野、黒部を投入。まさかポンテとワシントンに代わって、とは。このギャンブル、長谷部のパスから岡野の突破→低く鋭いクロス、というときめくシーンもあったけど黒部がまったく反応せず。しかしそんなクロベはほっといて、ロスタイムにはいってから再度、岡野のピシッとした左足のクロスから何でまたお前がそこに(だっていつものことじゃん)という闘莉王のヘッドが決まって勝負アリ。アウェイでこういう展開をモノにできるのは王者ならでは。強いね。

夜はマイケル・マンの『ヒート』を観る。デ・ニーロが出ているので敬遠していたのだけど最近アル・パチーノづいているもので。
シナリオを意識させることなくマイケル・マンらしい映像美と音楽だけでごりごり押していく感じ。パチーノとデ・ニーロが同時にフレームにおさまっているカットは10カットもあるかどうか。それぞれの家庭、恋愛の描写の方により重点が置かれているようにも思えた。どっちがとっちを喰うということもなく、パチーノらしい狂気もデ・ニーロらしい過剰さもない。それはマイケル・マンの狙いでもあったのだろうけど、ハズしたな。
考えてみればこの二人、コッポラの『ゴッドファーザー』では父(デ・ニーロ)と子(パチーノ)なんだよな。このシリーズのなかでは共演していなかったはずだけど。成人したアンソニー(パチーノ)の父はすでにマーロン・ブランドーだったわけだし(笑)
でもちょっと感慨深いモノがあるよな。

先週の日曜に続き保坂の『カンバセーションピース』を読みながら(いったいいつ読み終わるのだろう)汗をだらだら流した半身浴の後、例によってマッサージオイルにティートゥリーを一滴垂らして下肢を丹念にマッサージする。相方がせがんできたのでそちらも丁寧に。っつうか、なぜかのたうちまわっていたけど、君?

深夜になってからはラムをすすりながらジョニ・ミッチェルの "Don Juan's Reckless Daughter" を聴く毎度の日曜。

April 10, 2006 in life |

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