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08/29/2006

残暑お見舞い。

7月なかばに購入したUSB接続の扇風機がうんともすんとも言わなくなり、苦情がてらにヨドバシに持って行ったら交換してくれた。残暑が厳しくて、もうしばらくはPowerBookの熱をしっかり冷まして欲しい。
が、帰宅して取り付けたところ、しっかり羽根は回るのだけど風が来ない。涼しいのは羽根の向こう側だけである ....orz
羽根自体が欠陥品であるのか、モーターが逆回転しているのかよくわからない。ふざけているのにもほどがあるよなと思うが、力なく笑うしかない。メイド・イン・CHINAに先入観は持ちたくないけど....

残暑厳しいなーと思いながら確実に夏は終わりつつあります。
夏を惜しむ一枚、ぱちり。

Sunset1

August 29, 2006 in life | | Comments (2) | TrackBack (0)

08/28/2006

『ミッドナイトムービー』

正直な話、「ミッドナイトムービー」と言われるジャンルの映画があったとは知らなかった。普通に公開しても全然当たらないけど深夜枠に回したところ口コミで評判になり、ロングランされるようになった映画のこと。いわゆるカルトムービーですね。70年代のヒッピームーブメントがのっかったのか逆にムーブメントにのっかったのか微妙だけど、まあとにかくアメリカのあの時代でなければ生まれ得なかった作品群。
映画『ミッドナイトムービー』では以下の6本が紹介されている。

『エル・トポ』アレハンドロ・ホドロフスキー監督
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』ジョージ・A・ロメロ監督
『ピンク・フラミンゴ』ジョン・ウォーターズ監督
『ハーダー・ゼイ・カム』ペリー・ヘンゼル監督
『ロッキー・ホラー・ショウ』リチャード・オブライエン脚本・出演
『イレイザーヘッド』デイヴィット・リンチ監督

ホドロフスキ−の映画は『サンタ・サングレ』『ホーリー・マウンテン』は観ているけど『エル・トポ』は観ていない。それは順序が逆だろうと思われようが、まあ、時代的に仕方がない。深夜映画かなんかで『ホーリー・マウンテン』を観て度肝を抜かれ、そのうちにリアルタイムで『サンタ・サングレ』を観る機会に恵まれたけど、『エル・トポ』はまだだ。レンタルすればいつでも観れるのだろうけど、さすがにこれは劇場で観たいよな。

ジョン・ウォオーターズ。お下劣であることに1%の尊厳を添えることができた男。尊厳と言う言葉はレトリックではない。目前に映像として現前するものだ。ディヴァインなくしてそれは不可能だったろうけど、時代がウォーターズを迎え入れる隙を見せるほど混乱していたという要素もあった。この二人の邂逅は奇跡だろう。その僥倖に授かった人達のことを思うと、アメリカが自由だった時代ってやっぱりあったんだよなとしみじみ思う。

それにしてもウォ−ターズ、ブーシェミに似過ぎ!(笑)
いや、逆なんだろうけどさ。

ペリー・ヘンゼルの『ハーダー・ゼイ・カム』はDVDに焼いているのだけどまだ観ていない。この映画がアメリカに上陸することがなかったら、ウェイラーズを聴く機会なんてなかったかもしれない。それだけ重要な映画なのだけど、人生は短過ぎる。それでも後悔する前に観なきゃ。

ジョージ・A・ロメロ。
うーん、語りたいことは何もない(笑)

デヴィッド・リンチ。
複雑だな。
『イレイザー・ヘッド』はビデオで観ているうちに爆睡した記憶があるけど、僕にとってのリンチ初体験は『デューン/砂の惑星』だった。この映画はなんというか、しんと胸に沁みた。カイル・マクラクランはまだ無垢で、ショーン・ヤングは最後の輝きを放っていた。リンチはいろいろ小細工を施してきたけど、この時期の二人の前には意味がなかった。
『ブルー・ベルベット』はスノッブに過ぎて馴染めなかった。この映画について語る人が多過ぎたせいかもしれない。イザベラ・ロッセリーニの裸体とディーン・ストックウェルの唄は衝撃的だったけど、シナリオ的には「あまり普通じゃない」という、ただそれだけの映画だった。『ストレイト・ストーリー』の方が愛情に満ちているぶんだけまた観ることもあると思う。
『イレイザー・ヘッド』、これが深夜枠でロングランされたというのにはちょっと気が重くなる。できることなら昼間、スカスカの映画館で観たい作品。

『ロッキー・ホラー・ショー』についてなにか語るのは野暮だろう。この映画ほど観客に消化され尽くされた映画もなかなかない。ティム・カリーは一世一代の名演っつうか、爆演だけど、1980年の青春映画『タイムズ・スクエア』でのラジオのカリスマDJ役も光っていた。最近何に出演しているのだろう。

August 28, 2006 in films | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/27/2006

グッバイ、プルート。セレッソvs浦和。

ついこの間みた映画『プルートで朝食を』のことを時折反芻しているうちに、国際天文学連合はプルート(冥王星)は矮惑星であるという決議を下した。惑星ではなくなったからといってプルートの名が消えるわけではなく、格が下がったからといってプルート自身が傷つくわけでもない。プルートで朝食できる可能性は変わらない。

陽射しは相変わらずだけど少し空が高くなったように思える。湿度は高くはない。
淀川河川敷を走り、サッカーボールを蹴る。疲れたら水を浴びて、雑草の上に寝転ぶ。積乱雲が物凄い勢いで発達していっている。
帰ってシャワーを浴び、シーブリーズをドバッとかけて、ジントニックを飲み、少しソファで寝る。典型的な夏の終わりの午後だ。これでまだ明るいうちからの夕食がカリフォルニアのシャルドネとガスパチョだったら言うことない。

一年ぶりにサッカーの現場観戦で長居へ第20節セレッソ大阪vs浦和を観に行く。一年前ののセレッソ戦で浦和が情けなくも不甲斐ない試合を見せてくれたのはまだ記憶に新しい。あれを思い返すと本当に気が重くなってしまうのだ。あのゲームでいったい何人のサポが心の折れる音を聞いたことだろう。

Urawa20_2

 

で、トリニダート・トバゴ戦直後のFC東京戦でのコンパクトでシステマティックなサッカーにはまだ及ばなかったけど、鈴木啓太が攻守に効いていて、まあ楽しいゲームだった。前半後半あと1点ずつ取れたはずだというシュートを決められないのはワシントンでもない限り相変わらずだけど(後半、どフリーでの永井のループは何だ!? あそこは止められてもいいからズドンと強烈なのをファーに打つべきだったろう)、長谷部がよく走っていたし、全得点に絡んでいたしね。堀之内の1点目、アレとのダイレクトのコンビネーションは小気味よかった。

気になったのは前節腰を強打した小野。全然走れていませんでした。このゲームではハムストリングを痛めたようだし。明らかにバランスを崩していますね。あと、途中出場の黒部と暢久。十分に時間はありながら何もやらないうちに終わったし。何をしに出てきたのだろう。

August 27, 2006 in news | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/17/2006

イエメン戦。

トリニダード・トバゴ戦はがっちり浦和テイストだったけど、公式戦初戦、ジェフテイストになるのだろうなと別の意味で期待していたら、圧倒的に責め立てながらなんかぐだぐだの試合になってしまいましたね。トリ・トバ戦ほどのコンパクトさはないし、スピード感にも欠ける。なにより、展開のバリエーションが少なすぎ。まさか考えすぎているわけでもあるまいに(笑)
サイドをどう崩しても中央からどう仕掛けていってもそこから先、巻、闘莉王、達也、啓太と惜しいシュートを重ねながら決めきれないのはこの世代になっても変わらない。

後半、羽生が入ってそういう面で少しは改善されるかなと期待したのだけどそうとう引いてきたイエメンを攻めあぐねるのは変わらず。と思っているうちに羽生がドリブルで持ち込んで闘莉王とワンツー、抜け出したけどDFに阻まれる。結局アレックスのCKをニアに飛び込んだ阿部が決め、2点目もアレのFKから変わったばかりの佐藤弟。
局面ごとに映し出されるオシムのリアクションを見ていたら、ああ、オシムも人の子やなあ、って思ってしまいました。

セットプレーでやっとこさ勝てたこの船出にワクワクできるような展望はまだない。「考える」とか「走る」とかいう言葉が口をついて出る限りはいつになってもぐだぐだなままだろう。オシムを全メンバーが消化しきれるのはいつのことなのだBliss1 ろうな。

そういえばジーコジャパンの鈴木さん(通訳ね)、どうしているのだろうね、ってことをオシムの通訳を見ていて思いました。この通訳が当たりだといいのだけど。かなり気になります。

August 17, 2006 in football | | Comments (1) | TrackBack (0)

08/16/2006

『プルートで朝食を』

主人公パトリック ”キトゥン” ブレイデンの、悲劇を喜劇たらしめるような、人物造形におけるニール・ジョーダンのまなざしが優しい。IRAに密接した立場にいながらここまで自分を見失うことなく(拘置所での尋問!)、思いやりを忘れることもない主人公。加害者側の弱さとセクシュアルロールにおける弱さを知らなければ撮れないネタか。『モナリザ』『クライングゲーム』を撮ったニール・ジョーダンだからこそ。

Pluto
キリアン・マーフィはミスキャストだろうと思いながら観ていたのだけど(疲労のせいか、前半のうち、3分の2近くうとうとしてしまった)、やっと実の母親に会えたあたりから役にしっくり馴染んだ感じがしました。『プリシラ』のガイ・ピアースだったらもっと喜劇を喜劇として演じられたかもしれないけど、ナイーヴさの質においてそれはジョーダンの狙うところではなかったか。

もう一度観て、ゆっくり反芻したい映画。

いきなりブライアン・フェリーが出てきてびっくりしましたよ。

August 16, 2006 in films | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/15/2006

コマトマの脚本。

ことあるごとに不祥事が続いたりして昨年は駒大苫小牧のゲームは一度も見ることがなかったし見る気にもなれなかったのだけど、夏休みがいいタイミングで取れてウチの相方に行こうと誘われ、朝8時半からの第3回戦、駒大苫小牧vs青森山田を観に行った。
朝9時前後から火傷するんじゃないかと思える陽射しで、ライトスタンド最上段に吹く風も気休めにもならなかった。2時間そこそこで500mlのペットボトル飲料が二人で3本半消えることになったし。
しかしもったいないカードだよな。

野球はほんとに見ないのだけど2年前のコマトマvs済美の決勝戦は楽しんだ。やっている選手たち全員楽しんでいるというのが観客たちにも伝わってきて、結果的に13−10に終わった笑っちゃうようなシーソーゲームもなんだかんだいって自作自演じゃないかと思えるほど負ける気がしなかった。チームの一体感がレフトスタンドで見ていても感じられたしね。

今日の3回戦は控え投手をふたりつぶして3回裏で1-6のビハインド。どうしてエースを出さないのだろうと思っていたら、4回にやっと田中君の登場。さらに追加点入れられて1-7と引き離されたけど、ここからがコマトマの真骨頂やね(笑)、一昨年の流れと同じように。コツコツと加点していって、気付いたら8回に8-8のタイスコア。
わはは。
もう、絵に描いたようにコマトマの脚本通り、っつうか、サヨナラゲームになりました。多分こうなるんだろうなあと観客はみんな感じていたはず。自力の差、というより勝者のメンタリティがしっかり根付いていることを確認した終戦記念日の午前でした。

Komatoma1

August 15, 2006 in other sports | | Comments (3) | TrackBack (0)

08/14/2006

美山の水。

鮎はともかく、シーズンは山のものが美味しい春秋なのだろうけどそんな季節に行ける機会もおそらくないだろうからと盛夏のさなかに京都美山行きを敢行。
案の定、暑かった(笑)
下界と変わらない。

しかし圧倒的な緑と水、である。マイナスイオン溢れかえりである。ぼーっとするより他に何もできない。どこにいても由良(美山)川の音が聞こえてくるようであった。あたりまえだけど、どの道も川に沿っているしさ。
癒された。
Miyama12

初日のお昼は「もりしげ」でとろろそば。そばはこれといって特筆するような美味でもなかったけど、地鶏の親子鍋には絶句した。ブロイラーを食べ馴れているとこういう目に遭う(笑) っつうか、たまに食べる地鶏って、ありゃ一体なんだったってえんだっていうような。この鶏を食べるだけでも価値アリ。

川でぼーとしながらぱちゃぱちゃと遊んだあと、『きぐすりや』に投宿。季節柄山菜関係を堪能することはできなかったけど、鮎の塩焼きはさすがに美味しゅうございました。土地を流れる川で釣る魚だしね。水からして違うのであった。

今朝は早めに宿を出て、昨日ゆっくり観ることができなかった茅葺きの里めぐり。が、めまいがしそうな陽射し。午前10時過ぎからさすがにお盆の頃の熱気で、ウチの相方もしんと黙っている。初冬の頃に来たいよなと思う。
里を出てさらに西に歩き、知見の自然文化村へ。川に沿ったキャンプ場で、川遊びたけなわ。日本の少年少女の、基本的な夏があった。
Miyama8_1
茅葺きの里まで戻り、里の向かいにある蕎麦がメインの食堂でホットコーヒーを飲んだのだけど、驚いた。こいつは、イノダのコーヒーじゃないかっていうかさ。いや、マジで。
水が違うんだよな....って、しみじみしてしまいましたよ。

August 14, 2006 in life | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/13/2006

『クラッシュ』、浦和の変貌。

午前中のうちにDVDで『クラッシュ』鑑賞。群像劇ということで劇場で観たかったのだけど公開中にアカデミー賞作品賞他を獲ってしまったので観る気がそがれた作品。
ドン・チーゲルが演じた刑事を縦軸に、ロスでのレイシズムを絡めた群像劇。どのシチュエーションも重い。重いのだけど、ポール・ハギスの脚本はどのシチュエーションにも救いを残す。僕がもし日本人じゃなくてもレイシズムの本質をわかることはないと思うのだけど、そういう意味では尊厳死を扱った『ミリオンダラー・ベイビー』よりは楽観的でいられる。
それにしてもロバート・アルトマンの『ショート・カッツ』を思い出してしょうがなかった。

眠くて仕方がなくて30分だけ寝てからプールへ。ちょっと温すぎるんじゃないかい?って水温だったけど、15分も泳いでいたら汗が噴出してきたのが水の中でもわかって、そのおかげで水を冷たく感じられた。やっぱりちゃんと泳ぐものだ。

床屋でさっぱりして帰宅するとちょうど浦和vs東京が始まったところで、なんか違うぞ、浦和、小気味のいいパスワークしてんじゃないか、これも代表にごっそり引き抜かれた成果というものか。アレは右で決めるしさ。
そうしているうちにまたソファで爆睡してしまい、達也のゴールは見逃してしまう。が、完封できて何より。やっとトップに戻れた。このまま無敗で行ってほしいものだけど、なんつったって浦和だからなあ(笑)

August 13, 2006 in life | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/11/2006

トリ・トバ戦、リスペクト。

残暑厳しいっすね。この時期エアコン適正温度が28℃だか29℃だか知らないけどまさかそんな設定で眠れるはずもなく、首筋を伝う汗の不快さに目が覚めることがしばしばで睡眠不足の毎日。おまけに仕事は午前様続きだし。
そんな中で録画で前半だけ観た日本vsトリニダード・トバゴ戦は一種清涼剤みたいなものでした。これだけ観る者にポジティヴな印象を与えてくれる代表戦って、記憶にないな(笑)

出場したみんなが試合の後のインタビューで判で押したように「走る」という言葉を使用していたようだけど(オシムも90分走れていない選手がいたと言っていたけど誰だろう?)、それだけこれまでの日本代表は走るということから縁遠かったということか。確かに、今迄は何をそんなにとろとろ走っているんだよ!とテレビに向かって愚痴ることが多かったのも確かだけど、まあ、戦術とはいえ、自信の無さの裏返し。

ドイツW杯の後、日本はメキシコに学ぶべきだという言葉もあちこちで聞かれて、その割には全然メキシコっぽくないよな、フィジカル、全然だものなと溜め息もついてしまうが、トリ・トバ戦を観る限りでは、日本人的な戦術というものをまずは見いだすことができたんじゃないかと思える。オシムの言う「日本人らしい」というキーワード(糸口)が試合後、真実味を帯びて感じられてさ。
先のW杯での、アルゼンチンvsセルビア・モンテネグロでのアルゼンチンの小気味のいいパスワークに近づけたような気もしたしさ。

オシムがインタビューの中で、「限られた時間の中、もっとも早い時間で効果をあげるのは、ある一定の塊をひとつのクラブから選ぶことだ」と言ったのはもっともらしいやり方だけど、それを脇に置いといても、ゲームを観ている者がこれだけポジティヴなものを感じることができた(少なくとも僕はそうだった)のは、出場した選手全員に、明らかにオシムへのリスペクトがあったからだと思う。サッカーに対する考え方だけでなく、サッカーを離れた部分での生き様に対しても。ことあるごとに故国へサンバを踊りに帰る誰かとは、この人は違うってことを、分かっていたのだろう。たとえそれが誤解だとしても。 

でも、踊りたいんだよな(笑)

August 11, 2006 in football | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/05/2006

夏の風物詩から近いようで遠い。

平成淀川花火大会(動画)

出向先のデスクのすぐ後ろで派手な音が1時間あまり鳴り響いていたけど、全然観ている余裕が無かった。

ウチの相方はその間、カメラを持って何かしていた。


 

Yodogawahanabi1_1

August 5, 2006 in life | | Comments (0) | TrackBack (0)