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06/27/2007

『きみのためのバラ』池澤夏樹

短編集。
実際のところ、9.11以前と以降において何がどう変わったかなんて、よくわからない。ただ、なし崩し的に何かが壊れていっている、というのは感じとして確かにあるのだけど。
でも、何かを契機としなくても、今の世の流れの速さはどうだ。

帯のフレーズは『永遠に消えない一瞬。恩寵のような邂逅』。でもそれは、ふと立ち止まってみなければ分からないもの。そういうものを掬いとる能力はあるいは歳を取る毎に強くなっていくものかもしれないけど。
表題作となった『きみのためのバラ』と、最初に収められている『都市生活』がいい。
あと、装丁も。このフォント以外、考えられないですね。

 

June 27, 2007 in books | | Comments (2) | TrackBack (0)

06/26/2007

さらさ5号店 PAUSA。

雨の京都を楽しもうと先週日曜出かけたのだけど、雨の河原町近辺なんて歩くもんじゃない。目的は今年1月に麩屋町に出店した「さらさ」5号店 "PAUSA" だったのだけど。

さらさ1号店(富小路店)から徒歩3分ぐらいのところ。2階の窓の青い桟と、温室が目印。この日は温室に入りました。
って(笑)、えー、写真に見える2階がさらさで、温室は東屋的な部屋になります。VIPルームですね。大宮の4号店にも東屋というか離れがありますけど、まあ、あんな感じ。
雨の叩く音がうるさかったですよ、まじ。

Pause4

店内自体は富小路店や2号店(西陣店)よりもずっとくだけた感じ。大きなセンターテーブルがあって、窓側に4つ、畳の座敷席があるという、お蕎麦屋さん的なレイアウトでしょうか。ちょっとビジュアル的にどう押さえればいいのか分からなくて店内の写真はうまくとれなかったのですが、まあ、くつろげるところです。

でも、さらさの戦略的にはちょっとはずした感じがあります。そんなにコンセプトを固めないで、アバウトにやったらこうなりました、というような。逆にそれが、さらさらしいゆるーい感じを出しているのかもしれませんね。
さらさに行く時はいつもそうであるように、僕はチャイを飲みました。

June 26, 2007 in cafe | | Comments (0) | TrackBack (0)

06/25/2007

『進化しすぎた脳』池谷裕二

薬学博士池谷裕二の高校生に対する脳科学講義講座の記録。理系本だけど、ガチガチ文系の頭にもわかりやすい。最終章、アルツハイマーにまつわる話を、ちょっと長いけど引用。

たぶん、人間って動物は長生きしすぎなんだ。本当の寿命は50歳とか、そんなもんじゃないかな。いまは医療の技術が進歩して長生きできるようになってきて、本来だったら発症しなくて済んだ病気になっている。βアミロイドが生涯をかけて少しずつたまっていったとしても、昔の寿命だったら天寿をまっとうできるぐらいの微量だった。だからアルツハイマー病は古代人の間ではあまり問題視されなかったはずだ。でも、現代の人間は長生きしちゃうので、こんなしわ寄せが出てきた。現代社会とはそういう歪んだバランスの上に経っている状態じゃないかと思う。
(中略)
いま人間のしていることは自然淘汰の原理に反している。いわば<逆進化>だよ。現代の医療技術がなければ排除されてしまっていた遺伝子を人間は保存している。この意味で人間はもはや進化を止めたと言っていい。
その代わり人類は何をやっているかというと、自分自身の「体」ではなくて「環境」を進化させているんだ。従来は、環境が変化したら、環境に合わせて動物自体が変わってきた。でもいまの人間は遺伝子的な進化を止めて、逆に環境を支配して、それを自分に合わせて変えている。
(中略)
健康な人でも明らかに環境を支配しているよね。都市やインターネットをつくるなんて、まさに環境を変えることでしょ。そういうことができればもう自分の体は進化しなくてもいい。そんなことを人間はやり始めている。新しい進化の方法だ。

このあと、著者はデザイナー・ベイビーについて言及する。が、体外受精がポピュラーになって、着床前診断により子供の「質」を選ぶことができるようになった現在の倫理観の是非を問うことはしない。それはここでは問題ではない。
でも、「欲望」という言葉が使われるのは必然だろう。

今までは外部の環境に合わせて生物は進化してきたでしょ。でもこれは違うよね。デザイナー・ベイビーは環境とは関係ない進化。人間の欲望が進化の法則になろうとしている。
自然淘汰というのはいわばプロセスだよね。進化というプロセス。でも現代では、進化のプロセス自体が進化しはじめた。新しい進化法が生まれようとしている。

ネガティブな意味合いで使われることの多い「欲望」という言葉だけど、実際のところ、その是非を人間が判断することはできない。それは進化の過程において、自然と分かってくるものなのだろう。そのあとでどっちに行くかは誰にも分からない。

 

June 25, 2007 in books | | Comments (0) | TrackBack (0)

06/24/2007

浦和、第17節。

長谷部が累積で出場停止のため、阿部がボランチにまわり、堀之内が先発の3-5-2。結果こそ1-0の完勝だったけど、特筆すべきことのないゲーム。両サイドのチェックが思いのほか緩くてノブヒサも相馬も自由に突破できていたけど、かなり引いた清水を流れの中で崩せた局面は少なかった。清水の清水らしいサイド攻撃が全然生きてこなかったので助かったけど、細かいところでのパスミスが多く、達也もここ2戦ほどのダイナミックさは消えていた。さすがにリハビリ上がりからA3で先発復帰しそのままリーグ3戦、疲れているか。

それでもこれがあの浦和か? と思えるほどゲームの入り方がいい感じ。ノブヒサは戸惑っているかもしれない(笑)
陣形もコンパクトで流れるようにダイレクトパスがつながるのだけど、フィニッシュに持ち込む際のラストパスと、ラストパスを受けるトラップの精度が悪くてそのままカウンター喰らうことしばし。ちょっと無理があるパスも目立ちました。
というより、エリア近辺でのマークを外したりスペースを作ったりの動きが少なすぎる。エリアライン外からのシュートの精度が話にならないので尚更。

後半負傷退場の闘莉王に代わった細貝が奮闘しましたが、次第に前線は間延びしてしまい、大味なゲームに。長谷部がいないチームでの戦い方を決めるのは喫緊の課題だと思うのですが、オジェックは今季あまり結果らしい結果を残せていない小野でいけると踏んでいるのでしょうか。

 

June 24, 2007 in reds | | Comments (0) | TrackBack (0)

06/23/2007

夕張メロン。

相方の実家から夕張メロンが送られてきたので、食後のデザートはこれ。
これがあるかぎり夕張は生き延びるよなあと現場のことを知らない素人考を巡らせたりしながらいただく。
Yubari2
しかし、この色味はどうしたことだろう。カメラ側を何もいじらなかったらこのオレンジ色は全然出てこない。とりあえず「蛍光灯」セッティングで撮影して落とした画像の、色相・彩度までいじらなきゃいけない。それでなんとか実物のメロンの色に近づいたけど、周囲の食器の色まで赤味が強調されてしまってよくない。ここがもう少し白っぽくハレてくれたらもっと美味しそうに見えると思うのだけど。コントラストではなく。
どのカメラにもそれぞれに不得意な色調があるのだろうとはいえ、難しい。

 

June 23, 2007 in life | | Comments (0) | TrackBack (5)

06/21/2007

浦和、第15節と第16節。

FC東京戦の録画をやっと観ることができ、昨日のヴィッセル神戸戦と併せて思うところはやっぱり、たった一人の選手の戦列復帰だけでこうも変わるものなのか、ということ。ラインが高くなるわ、陣形がコンパクトになるわ、そこかしこにスペースができていくわで、達也効果が顕著。ポンテがいつ、どんなパスを提供するか、ワシントンがどう動くかをリハビリの間にしっかり観察していたのだろうし、そのうえでの練習でのコミュニケーションは、熟するほどこなれているのだろうとはいえ。試合勘も、長いインターバルを全然感じさせない。
もう、素晴らしいとしかいいようがない。

東京戦の立ち上がり、スロースターターらしくない浦和の攻め。チェイスの姿勢はともかく、誰かがボールを持ってからの全体の動きがとにかく速い。多分、東京も、「え、これが浦和?」って戸惑いがあったんだと思う。弾かれたワシントンのミドルに詰めた達也の先取点以降も、ダイレクトパスを中心にした早い展開は収まることなく。
ノブヒサは久しぶりにテンションの高い動きを見せ、パスの精度はともかく攻守に奮闘。暑い方が調子いいんだったっけ?

後半は東京に攻め込まれるシーンが多くなったけど、詰めの甘さに助けられて失点の気配はまったくなし。ワシントンも自分の不調を自覚してか、いつもよりポストに徹したプレーで、ポンテとの諍いのあとはワシントンらしくない素直なリアクションが目立ちました(笑) シトン攻略法の裏をかくプレーを修得してほしいものです。

神戸戦は東京戦と同じメンツだったけど、ノブヒサをウイングにあげた3-5-2。左の相馬が神戸戦で効いてなかったので、右からの攻撃を活性化させようとしたのか。
でも、そんな配慮は要らない心配で、水を得た魚のようにとにかく達也が走る。ポンテが嬉々としてパスを放ってましたもんね。
もっとも衛星のようにシトンの周りをぶんぶん走る達也に恐れをなした神戸はべったり引いていたのでなかな崩せず、結局先取点はポンテのCKから今季初得点の闘莉王のヘッド。
その後も中盤はいいように支配したまま後半へ。

後半、疲労のことを考えてバランスを取ろうとしたのでしょうか、さすがにペースを落としてあえて神戸にボールを持たせていたふしあり。それでも全然恐くないんですよね。逆に神戸が怖がっているようで。大久保のいらだちも分かるような気がしてきた。でもまあ、浦和の3枚を落とせるわけがない。
PKをワシントンが蹴ると分かった時、誰もが「まじかよ?」と思ったはず。案の定榎本に鮮やかに見切られてしまいました。成長が見えないー(笑)

サッカーショップ加茂 浦和レッズ ホーム ユニフォーム

東京戦も含めて長谷部の奮闘が目立ちました。何か、期するところがあるのでしょうか。

 

June 21, 2007 in reds | | Comments (0) | TrackBack (0)

06/19/2007

サッカー選手が聴く音楽。

Appleの好評インタビューシリーズ、「iPodがスポーツを楽しくする。」に長谷部が登場していました。ちなみに4月のインタビューではマリノスの那須と坂田。
浦和レッズ内でのiPodの普及率が99%というのは凄いけど、そうか、アレックスがチームのパソコン番長だったのね(笑) 5GのiPod使用らしいし。
つっか、Macを使っている選手はいるのだろうか。

それにしても日本人プロサッカー選手が好んで聴く音楽って当たり障りのないものばかりのような気がするのは気のせいか。坂田は I WISH (知らない)だし、長谷部はゆずだし、なんかもっとグローバルなのん(笑)聴かないのかよ、と思う。そういえば中田英寿の趣味もアレだしなー。

で、みんなどんな音楽を聴いているのだろうとちょっとググってみた(笑)のですけど、イギリスのプロサッカー選手の趣味がいい雰囲気(→Top40)。2002年ぐらいだと思うのですが、一番聴かれていたのが、1位.映画「8Mile」サントラ(エミネム)、2位.U2のベスト盤、3位.Nelley、4位.オアシス、5位.レッチリ、という順だったそうです。
ベッカム在籍時のマンチェスターUがロッカールームで流していたのがイギー・ポップの "Lust for Life"→YouTube
いいですねー。

闘莉王はボサノヴァなんて聴くのかな。聴かないよな。試合が終わったあとにカエターノ・ヴェローゾ? ありえないよな(笑)それはむしろネネが似つかわしい雰囲気。
気になるのは平川あたりの音楽趣味だな。

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June 19, 2007 in reds | | Comments (0) | TrackBack (1)

06/16/2007

アメリカンアイドル決勝前夜、イギリスのConneyちゃん。

ここ数カ月、週末の夜はウチの相方につき合って、FOXチャンネルの『アメリカン・アイドル』を観ているのだけど、明日、優勝者が決まる。とはいっても日本は3週間遅れの放送らしいから、本国ではもう既に終わっているのだけど。ちょっとググれば分かるはず。
僕はラキーシャを応援していたのだけど、ベスト4で敗退。決勝に残ったのはブレイクとジョーダンでした。ステージ的にはビートボックスのうまいブレイクが映えているのだけど、ジョーダンの感情の込め方がうまいですね。こりゃブレイク、負けたかな。

で、ここで審査員をやっているサイモンが地元イギリスでも審査員をやっているタレント発掘番組、"Britain's got Talent" で話題沸騰の少女、Conneyちゃんのこと。各所で取り上げられていますね。
...しかし、すげ。
これはジュディー・ガーランドを超えたんじゃないか、と。『オズの魔法使い』に感動したことのある方は、ハンカチのご用意を。

 

June 16, 2007 in music | | Comments (0) | TrackBack (0)

06/14/2007

『バベル』

ゴールデングローブ賞でもアカデミー賞でも(前評判の割には)惨敗といっていい結果だったけど、そういう賞を獲る必要のない映画、というのは存在すると思う。
傲岸ないい方かもしれないけど。

ギジェルモ・アリアガの脚本は、同じイニャリトゥ監督との『21g』ほどには練れていなかったし、映画的でもなかった。でもトミー・リー・ジョーンズとの『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』の抑制されたトーンの流れを汲んで『21g』以上に繊細。
この繊細から抽出すべきものをしっかり抽出させてここまで昇華させたイニャリトゥの演出力には言葉もない。ただ本を読んでテーマを押さえるだけで済むはずがなく、イニャリトゥはいったいどうやって俳優たちの演技を「バベルの神話」の提示する問題とその根源へ導いたのだろうか。荒れた粒子のフィルムはこれまでの作品同様、登場人物の心の襞をじかに触るように、映しとる。

この映画の中で唯一「バベル」の呪縛からあらかじめ解放されていた人物は、モロッコでの現地ガイドとその母親らしき女性だった。辺境の地に生きる人がそうだったというのも設定としてはありがちのように思えるけど、実際のところそういうものかもしれない。映画においてのアメリカとイスラム世界という構図はあるにせよ、モロッコ自体はほぼ単一の宗教国であり、公用語はアラビア語。アメリカのような混沌からはかけ離れている。通じ合うということの意味を考える必要のない土地。

銃弾に倒れた妻スーザン(ケイト・ブランシェット)への救助ヘリがやっと到着した時、夫リチャード(ブラッド・ピット)が、介護してくれたお礼にと差し出したお金を、「そんなことはいいんですよ」とばかりにかすかに照れた表情を見せて断った現地ガイドは確かにバベルの罠から解放されていた。それを知ったときの、一瞬にして驚愕と敬愛の情が交差したリチャードの表情はどうだ。
ブラッド・ピット、一世一代の名演といってもいいんじゃないか。

一方、菊池凛子演じるチエコの深淵。その舞台となる日本は、これまた隔絶されているといっていい辺境。宗教の問題を抱えてもいず、単一民族で、言語はもちろんひとつ。
だからこそ、バベルの犠牲となったチエコの心の極北には凄みがある。
真っ昼間から公園で、エクスタシーをウイスキーで飲み込んでハイになった勢いでみんなでクラブにくり出したシーン。ケミカルドラッグが切れていくにつれて、チエコは自分で自分の抱える底のない寂しさに愕然とすることになる。その心理状態の描写が秀逸だ。
その寂しさを晴らすために全裸になって間宮刑事にせまるわけだけど、彼女の深淵を解さない間宮には優しく拒絶することしかできない。チエコが間宮に渡したメモの内容は明らかにされなかったけど、当然何故あんな真似をしてしまったのか、自分の寂しさについて書かれていたのだろう。メモを読んだ間宮の、やりきれない思いと同時に交差するいつくしみの情。

でもまあ、きれいごとはやめておこう。通じ合えないのが人間。それを知って成長するのも、人間。


 

June 14, 2007 in films | | Comments (2) | TrackBack (2)

06/12/2007

YBO2の音。

YoutubeでBOREDAMS(ボアダムス)を楽しんでいて、あー、そうだ、YBO2(イボイボ)のライブ映像あるかなと思って探したのだけど、全滅。ググってみたらどれもこれも "no longer avaiable" となっている。トランスレーベルが削除を申し入れたのか、北村の遺族か。どっちにしても、寂しい。

Kitamuramasashi

YBO2のフロントマン(B、Vo、G)、元フールズメイト誌初代編集長だった北村昌士が亡くなってこの17日で1年になる。2000年にYBO2を再開して間もなく情報が途絶え、オフィシャルの更新もなくなっていたから、あれからまだ1年にしかならないのか、という感慨だ。

YBO2の音楽と略歴についてはこちらのブログあたりが短いけどまとまっていると思います。→ o m n i v e r s e
ちなみにYAHOO Music のアーティスト情報では、

キング・クリムゾンとジス・ヒートの間隙を埋めるようなノイジーかつプログレッシヴな音楽性を繰り広げていた。入り組んだ変拍子リフが連続的に展開する複雑な曲構成と、オブセッションに満ちたヒステリックなヴォーカルなどで、ある種の危機感や崩壊感を表出するサウンド(後略)

そう、そういう音楽。メロウなアインシュテルツェンデ・ノイバウテン、の感もあった。

80年代半ば〜後半の日本の音楽シーンにおいて気を惹かれるものといったらボアダムスやZOA、アサイラムなどのトランスレーベル勢か、ナゴムの一部、ミーハーなところでサディ・サッズや G-シュミットといったところだったのだけど、YBO2のカリスマ性は群を抜いていた。というか、そこにいながらにして既に向こう側、の存在感だった。「好きなバンド」というのもためらわれる。
東京の、木場のライブハウスだったか、満員というほどでもなかった観客の大半が、その存在感に対抗するように腕を組んでステージを睨み付けている情景が印象的だった記憶がある。いわゆるトランスギャルはまだ見かけなかった頃。
北村は日々の食事がキヨーレオピンだけじゃないかと思える真っ白な痩躯を折り曲げるようにしてベースを弾いていた。無論その表情はずっと長髪に隠れたままで、窺えることはなかった。残念といえば残念。写真の通り、「早すぎた岡田准一」だったのだから。

レコードは一枚、『太陽の皇子』('86)というのを持っていたはずだけど、無くしてしまったようで、全て廃盤になっている現在、彼等の曲を聴きたいと思えばヤフオクか中古のみ。
と思っていたら、何かのはずみでウチの相方が傑作『ALIENATION』のカセットテープをもっていることが発覚。
おまえなんでこんなん持ってんねん! と聞くも、ぶつぶつとよくわからない反応。わかっていることだけど彼女の音楽経歴はいつも不可解だ。

冒頭の "AMERIKA" のうねりがすさまじい。あー、これだよ、YBO2の音だよ...としばし浸るも、このアルバムではドラムの吉田達也が不発。というか、このころまだ吉田はイッちゃってなかったのですね...
逆に吉田のドラムがあってこその北村のイキっぷりだったわけで、その意味ではちょっと肩すかし。
編集盤でもいいから、再発してくれないかな。
Alienation

 

June 12, 2007 in music | | Comments (0) | TrackBack (0)