ドリーブ『ラクメ』
『アリオダンテ』に続いて、ウチの相方の友人に借りたオペラCDのエントリ第2弾。
歌劇 "Lakme"(『ラクメ』)は知っていても作曲家 Delibes(ドリーブ)のことは知らなかったんですけど。というわけで、→Wiki。組曲『コッペリア』って、ドリーブの曲だったんですね。
ラクメを演じたのはナタリー・デッセィ、指揮はミシェル・ブラッソン。
先月大阪でも、スロヴェニア国立マリボール歌劇場が今をときめくコロラロゥーラ、デジレ・ランカトーレを擁して『ラクメ』を演るとのことで心惹かれましたが、天井桟敷席があるはずもないので、もちろん聴いていない。
19世紀イギリス統治下のインド、バラモン教司祭の娘であり巫女であるラクメの悲恋の物語。『ロミオとジュリエット』+『蝶々夫人』といった感じか。
が、マリボール歌劇場公演でのあらすじ紹介を読む限り、悲恋の相手ジェラルド(軍人)の優柔不断さたるや、自分の軍人という身分と欲望の狭間でおろおろするばかりで、ピンカートンの足元にも及ばない。そこまでアリかよ〜w というような。
で、聴いた印象ですが、第2幕からの惑溺の感覚がたまらない。なんというか、なし崩し的に腰が砕けていく、というか(笑)
白眉は言わずもがな、第2幕の 'Ou Va La Jeune Indoue' (Bell Song)のコロラトゥーラ。手のひらにすくいとった希望や夢とかそういうものがはらはらと零れていくような、かそけき感覚。下手したらかなりエロい。
May 17, 2007 in music | Permalink
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