いざ、決勝へ!
テレビ観戦している限り、異様な雰囲気だった。完璧にACL大一番の雰囲気に呑まれていた。浦和らしからぬパスミスが続出し、エリア内でのスリップが多発。田中達也が独走でエリア内に持ち込みながら転ぶなんてことを誰が予想できるか。先発復帰した坪井が相手FWにすばらしいバックパスを提供するなんて、いったい誰が思うか。
リーグ戦でぐだぐだな試合を続けながらも圧倒的な地力の差を見せつけているいつもの浦和レッズはそこにはなかった。脅威であったモタが負傷で不出場にもかかわらず。さらには前回アウェイ戦で2-2のアドバンテージがあったにもかかわらず。
もうこれは疲労以外ほかに考えられない。
チケット争奪戦の影で城南一和は統一教会が手を回して城南一和サポが半数近くを占めるんじゃないかという危惧は杞憂に終わった。ふたを開けてみればいつもの埼玉スタジアムでのホーム戦の真っ赤な光景。城南サポはゴール裏アウェイ側の3,000人のみ。そして平日にもかかわらず、入場者数は51,651人。胸締め付けられる思い。
前半20分、ポンテからのサイドチェンジのロングパスをワシントンが左太腿で前方に極上のトラップ、そのままエリア内に押し込み、角度のないところから超ド級の大砲をズドン! いやこれがほんと、ズドン、としか形容のしようがないすばらしいゴールで、先日の千葉戦での鼻骨骨折の不安を払拭。
が、ショートパスの精度とコンビネーションの流暢さに翻弄される局面多し。特にノブヒサ、坪井のラインでぶっちぎりまくられる。城南は、韓国でのホームの時より明かにチームがまとまっている感じがする。
一方浦和は、相手のプレスが早いとか強いとかいうわけでもないのに、ポゼッションできず、特に達也の足下がおぼつかないことこのうえない。攻撃でチームがハーフウェイラインから上に上がることは本当に稀で圧倒的に攻めたてられて引きっぱなし、結局後半早々に元柏レイソルの韓国代表チェ・ソングクに流れから決められ同点、遂には逆転を許す。
もうセットプレーからの得点しか期待できない戦況のなかで案の定ポンテのFKを阿部が絶妙のヘッドで落とし、走り込んだ長谷部が決め、同点、振り出しに戻せたけど、どうも戦局は...
やっとオジェックが動いてくれた達也→永井の交代も城南の勢いの前には功を奏さず、延長戦はとにかくこらえるのが精いっぱい。
結局、PK戦で都築がチェ・ソングクを止め、最後は平川が決めてゲームセット。
....やれやれ。
この疲労の中、よく耐えたよな、という感慨しか残らない。それでも、勝ってなんぼ、ほんとによくやった。これで決勝はもう、プレッシャーに呑まれるなんてことはなく、我が道を行く的いつもの浦和で望めるんじゃないかと思う。
闘莉王のハムストリング断裂という懸念とチームの疲労はきついけど、ACL決勝もリーグ戦も、もう、本当にのびのびやって欲しいと思う。
ただ、オジェックがこの勝利にかなり舞い上がっているの様子なのが不安といえば不安。
October 25, 2007 in reds | Permalink
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