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09/30/2005

阪神、メディア、杉村新議員。

昨夜は仕事をしている間に近くの居酒屋から間断なく届く歓声と、恐らく道頓堀上空に向かおうとしている報道のヘリの音を、あー、阪神タイガース、決まったんやなーと思いながら淡々と聞いていた。
プロ野球にはほとんど興味がないけど、2年前はさすがに20年ぶりの優勝だったし、そのお祭り気分を少しは楽しんだ記憶がある。

今回、単に仕事が忙しくてその雰囲気の中に入っていく余裕がなかったというのではなくて、結局メディアが煽り立てているだけの感が強い現象に少し厭世的になっているという感じか。
20年前の爆発は、ファン達が突っ走ってそれをメディアが必死に追う、という図だったけど、今回はもうすっかり設定がなされていて(っつうか、戎橋に柵を設けること自体、煽りでしかないじゃん!?)、メディアがその枠の中 に嵌め込もうと躍起になっているのがあからさま。日韓W杯のときも判で押したように同じ状況だったな。

週刊新潮の宙づり広告で「誰が杉村衆院議員を作ったか」とかいうようなフレーズがあって、「それはお前だろ!」と週刊新潮に対して突っ込まざるを得ないようなイマドキの時代の気分を、少なくとも健全なものではないよなと思っているのは僕だけ?

お調子者の杉村クンはここまで環境が変わってしばらくは地に足がついていないような、右手と右足が同時に出るような言動が続くだろうけど、なんたって26 歳。メディアさえ彼を放っておいてくれたらしっかり鍛えられて、自民党を選んだ有権者たちもほっと胸をなで下ろすことができようが、うーん、そうはいかな いのだろうな。
良くも悪くも彼が成長できるかどうかはメディア次第。

しかし国会議員に成長を期すっていうのもなんだかなあ。

September 30, 2005 in life | | Comments (0) | TrackBack (7)

09/26/2005

『靖国問題の精神分析』

岸田秀と三浦雅士の対談集『靖国問題の精神分析』がべらぼうに面白かった。岸田が元気がない、というか、「何をこんなにハイになってんだか」的な三浦に押されまくりだったけど、目からうろこが2、3枚どころじゃなくポロポロと落ちた。

靖国神社参拝の是非については僕的にはスルーしている。第2次大戦以前の靖国神社の存在意義を含めて、いくつもの事実が連鎖している歴史的な背景をほとんど知らないから。
この本を読んで明らかになった部分もあるのだけど、対談している2人が「え? そうなんですか!?」とそれぞれに知らなかったことがいくつも発覚したり(笑)して、案外誰もが納得させられるようにこの是非について論を張るのは不可能なのかもしれない。
結局僕のスタンスとしてはどうしたらいいのだろう、それは死者に問え、としか今はまだ云えないなあ。

それにしても原爆を落としてこの方、歴代のアメリカ大統領はまだ誰もそのことを日本に対して謝罪していないのだよな。あちらではいろんな思惑が錯綜しているのだろうけど、不可解とはこれに尽きる。

September 26, 2005 in books | | Comments (1014) | TrackBack (20)

09/25/2005

25節浦和、日曜、アル・パチーノ。

世間は連休だったけどそんなことには相変わらず縁遠い日常で、昨日は浦和vs横浜FM戦をリアルで観れなかった代わりにG大阪vs鹿島をドローゲームになることを祈りつつリアルでTV観戦した。
当然ネット上で、浦和のゲームは前節広島戦での後半のアグレッシヴさには遠く及ばない停滞した、というか田中達也のキレとスピードが空回りするばかりの展開だったことは確認できて、ほんまに今節はモチベーションと自信と勇気においてリスクを冒してまで全員が走るということを2戦続けてサポーターに見せることができなくなったなあ...とだけは確認できていたので、他力本願にならざるを得ない。
勝利に倦んだはずもなく、ほんとうにどうしたのだろう。

現地で応援することができないもどかしさ。
でも来節は長居で現地応援できる。ナビスコ戦、神戸との対戦以来だから半年ぶりか。

で、G大阪vs鹿島だけど、この波状の連動性をとても羨ましく思う。同点に追いついたシーン、大黒は俯瞰でチームメイトのポジションを把握できているのだろう、二川のクロスをヘッドのモーションかけながらでスルーしてアラウージョへ。一体あの位置でどうしてあんな....と溜息をついてしまう。
もちろん浦和の今季の攻撃と比べてのことだけど。ポンテの骨太なシンプルさを連携攻撃において消化・還元できていないもどかしさ。

今朝はただぼーっとケーブルテレビを流しつつ、相変わらず琉球アンダーグラウンドのリミックス盤をmacからステレオで鳴らしていた。内里美香の「赤田首里殿内」に繰り返し聴き入ってしまう。
そうしながら昨夜テレビでやっていて途中から観た『ゴッドファーザーPART2』を今日の再放送で前半部を観る。アル・パチーノのぞっとするような、悲劇的とも思える存在感に息を呑む。パチーノは黙ってさえいればデ・ニーロをカモにできるんだよな。

なかなか相方が起きてこないので仕方なしにテレビ電話で遊びながら起こし、玉葱を刻んでカレーピラフを作って食べて、昼過ぎからプールへ。台風のせいか向かい風で自転車のペダルが重い。
今日は連休最終日のお陰で人が少なく、のんびりと泳げた。新潟vs広島戦を観ながらトレッドミルで走る。大木が決定的チャンスにテクニックの無さを露呈しながらも、駒野のキレと正確さで楽しむことができた前半だった。

帰りに新潮クレストブックスシリーズの『遠い音』を買う。いま読んでいる『海流の中の島々』を終えたら、これに移ろう。

September 25, 2005 in life | | Comments (4) | TrackBack (5)

09/23/2005

チャールトン戦、ロッベン。

ロッベンに驚嘆する。股関節の柔らかさ、内転筋の強さ、ボディバランスはいうまでもなく、判断の速さと動きだしの速さが尋常ではない。展開を作るイマジネーションの豊富さも(それを共有できているチームってのも凄いが)。
今季初ゴールを決めたシーン、これまた尋常でない身体能力を窺わせるダフのマイナスのクロスをワントラップ、2タッチ目でコースを見抜いてぽーんと放るように蹴ったボールはまるでゴールのその一点にわざわざ置きに行ったという印象の正確無比なシュートでした。

なんかもう、Jリーグを見ているのが馬鹿馬鹿しくなってしまうような。今に始まったことじゃないんだけどさ。
それにしてもチェルシー、6節にして未だ無失点。

September 23, 2005 in football | | Comments (3) | TrackBack (1)

ケイト・モス、ブルース・ウェバー。

ピーター・リンドバーグのファッション写真ではなくブルース・ウェバーの写真での彼女がとてもいい感じでケイト・モスは好きなモデルなのですけど、やられちゃいましたね。っつうか、やちゃいましたね、か(汗)

H&M、シャネル等と契約打ち切り。フェラガモでもすごい存在感を出していましたが、消えるのでしょうね。ブルースの新作映画『トゥルーへの手紙』には出演していたのだろうか。だとしたら公開中止にならなければいいのだけど...

September 23, 2005 in news | | Comments (0) | TrackBack (21)

09/20/2005

フィエスタ・メヒカナ。

梅田スカイビルでの"フィエスタ・メヒカナ" はメキシコの独立記念日(9月16日)に合わせたイベント。昨年も行った。

スカイビルでやるイベントはアジアンフェスや世界のビール博等、国際色豊かなものが多く、出店で各地のおいしいものやお酒が楽しめる。フィエスタ・メヒカナではお酒はコロナビール、テキーラショット、ピナ・コラーダ、料理はタコスはもちろん、チョリソーやジャンバラヤあたりが揃っている。コロナが400円とちょっと高かったので、家からビールを持ってくればよかったなと悔やむ(笑)

最終日にしては人出が少ないようで、あまり宣伝されなかったのかメキシコ系の人もそれほど見かけなかったのが残念。
基本的にメキシコ人はメスティソなので、歴史的背景が滲んでいるかのようなあの一種厳しい顔立ちを見る限りあまりラテンな印象は受けない。むしろ会場に来ている日本の女の子たちの方がよっぽどラテン系だったように思う。

ステージは民族舞踊中心のタイムスケジュールで、フィナーレはお約束のラ・バンMexico1バ。
汗だくになって踊る。
メキシコだから、マスクマンもお約束、ってことで(僕ですけど)。チェ・ゲバラの影が見えるでしょうか?

September 20, 2005 in life | | Comments (2) | TrackBack (9)

09/19/2005

ブルーマンデー、サザエさんの憂うつ。

季節の変わり目で、大阪でも先週いきなり涼しくなって秋めいた日もあったけど、昼間はまだ30℃を超える日が続いている。それももう向こう一週間くらいのものか。夏の残滓が日々洗われて消えつつあるのが目に見えてわかる。空はあくまで高い。

世間は3連休、うまいこと休みをとれたら今週末まで9連休という話も聞くけど、ウチとこみたいな弱小事務所は相変わらず日曜しか休めない。首と背中の痛みがまだとれないのでゆっくり寝ていたいのだけど、アミノバイタルを飲んでふらふらしながら定時出社する。

昨夜ウチの相方と、自殺者数の増加、それも月曜日に自殺する者が多いことについて少し話した。彼女は『サザエさん』のせいだという。みんな、日曜の夜はテレビで『サザエさん』を観て、翌日からの一週間を憂えるのだという。『サザエさん』の話の内容がそうさせるのではなく、番組自体が自殺の契機として作用してしまっているのですね。「日曜の終わり」という象徴として。だからもちろんサザエさんには何の罪もない。
で、思ったのだけど、日曜のテレビ番組を大幅に改編してみるのもいいんじゃないだろうか。そうなったらそうなったで別の番組が取って代わるだけのことなのだろうか。

週休2日制を採用するなら、土日の2連休ではなく、水曜(あるいは木曜)と日曜という2日制にした方が、ブルーマンデー対策としては効果がありそうな気がする。っつうか、対策にはならないな(笑) 連休にならないのはつらいとこだけど、馴れてしまったら案外、単日の休みをどう過ごすか考えることが多くなって、楽しめると思うのだけど、どんなものだろう。

ぽっと思ったのですけど、サザエさんの主題歌って、ハウスミュージックに向いているんじゃないだろうか。改めて歌ってみて、イケるなあ、と(笑)

September 19, 2005 in life | | Comments (0) | TrackBack (0)

鍼、浦和、散髪。

背中と首の痛みがまだ取れず、とくに鎖骨のくぼみあたりから首にかけて何かが取り憑いたような感じでごわごわして痛く、朝から近所の鍼灸整骨院に行く。日曜は昼過ぎまでやっているのだけど大繁盛している様子で、先生一人で切り盛りしているから大変だ。治療の質が落ちるなんてことにならなければいいのだけど。

鍼を打ってもらってだいぶ楽になったが、しばらくするとまた痛くなる。痛いが、軽く運動した方がうちでごろごろしているよりはマシだろうと、プールへ行き、のんびりとブレストを交えてクロールで30分余り。その後でトレッドミルで走り、念入りに、心してストレッチを30分余り。
背中の痛みは相変わらずだったけど、今日は菊風呂になっていて、これがかなり効いた。いや、マジで。あともう2℃ほど湯温を下げて欲しいものだけど、筋繊維を痛めない程度の軽い運動の後だったら案外熱い湯にさっと入るというのがいいのかもしれない。

帰宅すると広島vs浦和はすでに始まっていて、アレックスから田中達也にボールが渡り、小気味の良いマイナスのクロス。このクロスの質なら永井でもキメられるというものだろう。ロングスローから闘莉王のヘッドを滑ってファーに落ちたボールに詰めた佐藤のうまさには舌を巻いたが、直後に再度達也が思いきりのよいドリブル突破からシュート気味のクロスをポンテ。達也、キレまくりでしたね。バランスも絶妙だった。
試合を決めたネネのゴールなんて昨年初出場でのゴール以来じゃないだろうか。本当に嬉しそうだった。
中盤でのプレスでは広島が圧し、サイドからの展開も広島に分があったけど、きちんとセカンドボールを拾えてカウンターに繋いでいたのはいたのは浦和だった。バックパスが異常に多く、中央での組み立てがまどろっこしくて仕方なかったけど、達也とポンテのキレが良かったのが結果に繋がった。その上ポンテに学んでいるのか、達也の、トラップでのボールの置き方も本当にワクワクさせられた。
リハンジェや駒野のクロスの正確さ、前田俊介の左脚の振りの速さは脅威だったけど、何はなくとも勝ち点3。

ゲーム終了と同時に散髪に行き、さっぱりとする。さっぱりとはしたが、ちょっと無難にすぎる。もうちょっとヤバい髪型にしたかったんだけどな。アラウージョとまではいかなくても。

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09/18/2005

花咲ガニ。

Hanasaki1_1
Mother-in-lawから根室産の子持ち花咲ガニが送られてきて早速食す。今月いっぱいでシーズンが終わるらしい。
匂いに動物的な臭みがあったけど、身に毛ガニの濃厚さはなく、淡泊にして美味ナリ。淡泊に過ぎる気もしたので酢を入れたダシに浸して食べる。かにみそはそのままで十分旨い。

毛ガニの解体作業にはここ数年でだいぶ馴れてきたけど、コイツは殻が硬くて、キッチンバサミで切っていくのに相当苦労した。毛指先に2ヶ所ほど血が滲んだし。

September 18, 2005 in life | | Comments (1) | TrackBack (2)

09/17/2005

バックペイン、開高健。(訂正有)

先月下旬に背中の痛みに耐えられなくて4回ほど近所の鍼灸整骨院に通った。鍼をメインに1時間あまりの施術で保険が利いて1,500円足らず。涙が出るほど安い。助かる。
完治したわけではなく首に少し違和感は残っていたけど痛みは消えていて、このバックペインとのつき合いももう10年近くになるから、今年あと1回くらい発症するかなーと思っていたら、一昨日もうおかしくなってしまった。

仕事をしている昼間から背中の一部が緊張したように痛みはじめて、ヤバイなと思っているうちに首もガチガチに緊張した感じで痛みだし、さらには胸、肘まで。首をゆっくり前に曲げていくと、胸にズドーンとした痛みが走る。上を見上げようとして後ろにそらすと背骨の右に沿って背中に鉛の鉄柱でも突っ込まれたように痛い。先月と同じく右半身だ。朝起きて4、5時間も経ってからのことなので寝違いだとは思えず(寝るとき枕使ってないし)、ここ数年間週一度とはいえ水泳を続けているので筋肉の付き方がアンバランスになっているとも思えない。
このバックペインに悩まされている人は多いらしいが、いやー、本当に悩ましい痛みだ。
自転車通勤しているのだけど、痛みへの恐怖から首を曲げることができず、恐い。普段かなりアグレッシブな乗り方をしていて走りながらいろんな事故のイメージを思い浮かべることも最近なぜか多いので、尚更。

奇妙に思ったのは「バックペイン」でググってみたらあまりヒットしなかったこと。この言葉が意味することのメインはどうも腰痛になるようで、その治療法としてTMS理論というのが有名らしい。緊張性筋炎症候群というのだが、「潜在意識下に抑圧された不安や怒りなどの感情が、筋肉の緊張と痛みを引 き起こす」病気。精神医療にかかる部分が大きいようだけど、僕にも人並みに悩みやストレスはあるけれどそれがこういう痛みとして表に出てくるとはとても思えないし、ストレスを自覚しているという部分において、あり得ないような気がする。

開高健がバックペイン(背中の痛み)にまつわるエッセイをいくつか書いていて、水泳を続けることでかなり癒されたというのが印象に残っている。だから僕も水泳を続けているというわけでもないのだけど、根気強く、痛みと日々つき合いながらやっていくしかないのだろうな。
それにしても開高のこんな文章を読んでいると、つくづくアジアは深いよな...と思ってしまう→「バックペイン

(訂正) と思っていたら、これは開高の文章ではないとの指摘あり。ベトナムが舞台になっているし、てっきり....(恥) サイトの管理人様、読んでくださった方にはご迷惑をおかけしました。スミマセン。 しかし僕も甘いな。トップからしっかり読んでいればわかったコトなのに。

September 17, 2005 in life | | Comments (0) | TrackBack (6)