02/26/2008

積み上げたものがなかった東アジア選手権。

ずいぶん遅くなったけど、東アジア選手権のこと。オシムが倒れて以降、親善試合を含めて6試合をこなしたわけだけど、質は明らかに後退してしまった。岡田監督になって最初のチリ戦、その後のボスニア戦で出来ていたことが、東アジア選手権ではまったく出来なくなっていた。日本に対してのプレスが激しいだろうことは予測出来ていただろうに、全然動けず、畏縮したような様子も窺え、だから(武器であるはずの)ショートパスが繋がらない。まあ、ひどかった。

中村俊輔も松井も闘莉王も高原もいない大会でどれだけ上積みが乗せられるか期するところは(中盤において)大いにあったはずだけど、ため息も出ない。初戦の北朝鮮戦など、あの地に足のつかなさはどうしたもんだろうね。何をいまさら、のていたらく。2戦目、中国戦は誰もが予想した通りに(ドイツW杯予選での北朝鮮を思い出させるような)大荒れとなり、中国選手たちはもちろん、中国のサポーターを含めたメディアからの批判が相当だろうなー、と思わせるゲームに終わってしまいました。(参照:東アジアの危機ー宇都宮徹壱)
中国はもっと進化できるはずのチームなのに残念...ですが、こういう荒れたゲームになることも予測し得たはずで、そうさせないための戦術を岡田が展開せず、選手たちにもいなせるだけの技術がなかった、ということだけははっきりしました。

最後の韓国戦だけはサッカーらしいサッカーでホッとしましたが、これって、90年代?の感慨は拭えず。加地を左に、今野をCBに、橋本を右に、田代のワントップ、そして内田を使い続けて....負傷者が続出したので窮余の策、という部分もいくらかはあったのでしょうが、岡田監督が何をどうしたいのかいっさい見えてこず。恐らくスカウティングの段階で日本の右(内田)が弱点だ気づいていた韓国に対しての何も指示しなかったのでしょうね。中村憲剛も橋本も、内田のフォローに回るばかり。

さて、次の代表戦は3月末、アウェイでバーレーンと。こんなことを言っちゃあアレだけど、岡田監督には、じっくりオシムと話をしてほしい、と思ってしまう今日この頃。

February 26, 2008 in football | | Comments (0) | TrackBack

02/07/2008

W杯3次予選、日本4-1タイ。

W杯三次予選初戦は先の親善試合ボスニア戦後半のメンバーで先発。山瀬をトップ下に置き、FWは高原、大久保の2枚、CBは阿部と中澤。闘莉王が負傷調整中の現在、DFはこれしかないでしょうけど、右SBが内田。
・・・これがよくわからない。岡田監督になって最初のチリ戦から内田で固定してますけど、そんなに代表格としての実力、ありますかね? テレビ観戦している限りスピードは無いしクロスの精度は平凡だし、キミではとても...なんですけど。アレックスが戻れば当然駒野が右に入るのでしょうけど、あとは今回なぜか合宿から見送られた梅崎、内田に出し抜かれた加地というオプションも考えられるはずで、右SBに関していえば、岡田監督の内田に対する盲信が解かれるのを待つしかないのでしょうかね。

結果だけ見れば4-1の快勝でしたけど、前半は見るところなし。遠藤の素晴らしいFKで先制するも、ほとんどその直後の縦パスプレーで追い付かれてしまうという醜態。「リスクを負って攻める」ということの裏にある落とし穴を絵に描いたように見せてくれ、超攻撃的であることをうたった岡田スタイルが一層わかりやすくなりました。
でもまあ、これはオシムも獲ったスタイルなワケで、両サイドが上がってしまった後の啓太ワンボランチへのケアの仕方は今後も課題になりそう。その辺、中澤がオシム直々に指導受けているかと思っていたのですが。あのタイミングのGK川口のポジショニングもちょっと問題あったのでは?

べったり引いたタイの、いったいエリア近辺に何人いるねん?!っていう状況をどう崩すかが焦点になったはずのゲーム、後半は一層のサイド攻撃徹底、ということで意志統一がなされた模様。駒野はまだしも内田のクロスがあれでは期待薄の中、結局左からの流れから、大久保が反応良く決めて1点、さらにセットプレーで2点を追加。タイは執拗にワイドに攻められてあきらかにエリア内がパニックに陥っているようで、CKからの4点目、巻のヘッドはその隙を突いたもの。なんでそこが空いてんねん?!って広大なスペースがゴール前に(笑) おまけにGKの股を抜くヘッドという(笑)(笑)

まだ決定的なチャンスに結び付けて行けるはずの流れの中でエリア外からのシュートを遠藤、憲剛、高原とフカし、VIPルームのオシムは激怒してるやろなー、と思いましたが、まあ、結果こそすべてのゲーム。
今後松井、俊輔、闘莉王が入ってきたときの有機性を期待しつつ、うまく帆は上がったなー、という感じ。

 

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February 7, 2008 in football | | Comments (0) | TrackBack

01/14/2008

流通経大柏4-0藤枝東。

どちらを応援するというわけでもなかったけど、楽しめた。国立、超満員。この時期、みんなサッカーに飢えているんだね。

準々決勝だったか、藤枝東のコンビネーションが素晴らしかったのでその辺を期待したのだけど、流経大柏のプレッシャーが早く、コンパクトなつなぎがまったく出来ていなかった。流経大柏イレブン全員の、攻守の切り替えの徹底、そのスピードが見事。大前がスタメンじゃなくても(勝ち負けはわからないけど)、柏が圧倒していただろう。
高校生でここまで「勝つためにどうしたらいいか」という大前提が浸透しているというのが素晴らしいですね。ここに至るまでの本田監督の手腕の柔軟さなくしてこのチームはなかったろう。

チーム立ち上げの頃は、朝(個人技)と午後(チームプレー)の練習が「矛盾している」ということで、はじめは納得できない選手が随分といたようです。ただ、ボールを持てるのであれば、縦へ。縦に速く抜けられるドリブルであれば大歓迎。それ以外で、横にはうようなドリブルや、くるくると回るようなドリブルをするならば、ワンタッチやツータッチでさばいてほしいと言ってきました。それが、どうやらプリンスリーグの2〜3試合目ぐらいから徐々に出てきて、夏を越えて、この監督には言ってもダメだなと思ったのか(苦笑)、子どもも「(ボールを)持ちたい、持ちたい」とは言わなくなりました。やはり遊んでいるところを見ると、ボールをこねているのが一番楽しいんですよね。だけど、何をしに来たんだ? と聞く。(本田裕一郎監督会見

4得点すべてに絡んだ大前(J1清水が獲得)は、結局3大会連続得点王。あのキープ力、縦への突破力、そして左脚の振りの早さと強さはテレビで観ていても超高校級。そのうち和製メッシって言われるんだろうなと思っていたら、もう言われているんですね(笑)
なにより下半身の安定感には目を見張らされる。なんで高校生があんな角度からあの体勢で決められるのよ? という今日の2点目。腰椎のしなやかさと腹筋、股関節近辺の深いところにある筋肉のバランスのことを思わずにはいられないシュートでした。
大前を獲れなかったJ1他チーム、臍をかんでいることでしょうね。

January 14, 2008 in football | | Comments (0) | TrackBack

12/10/2007

でも、ミランよりボカとのゲームが観たいんだよ。

クラブワールドカップ、浦和の初戦。
画竜点睛を欠く、というほど驕った気分でもないのだけど、後半34分、永井に代わった小野の横パスは軽卒にすぎ、カットされてスルーを出され、闘莉王がクリアしきれず失点。この、やらずもがなの1点さえなければ、もうほんとに完勝、だったのに。どうしてここまできてこんなつまらないプレーをするんだろう...

今この時期に積み上げられるものなんてたかが知れているだけに、あの時の底のない虚脱感をどう恢復させてセパハンとの試合に臨むのか、だけが焦点。既知の通りポンテが靭帯断裂で戦列を離れ、達也も左太もも裏肉離れ悪化で離脱。平川も伸二も万全とはいえず、ノブヒサも復帰できるか微妙なところ....ということで、希望を抱かせる話題は皆無。
逆に、セパハンの正GKが発熱でダウンというのが朗報と言えば朗報だったかも知れません。

そんな中でセパハンが全体的に低調だったことにも助けられ、オウンゴールもあって3点奪取。ディフェンスに関しては何もいうことなく(もちろんセパハンがあまりにしょぼかった、ということもあるけど)、久々に何の注文もないゲームを観れたな、と思っていた矢先の、ほんっとに無駄な失点。
あそこまで底に落ちたメンタルを立て直すのに必死だったはずの9日間の後の最初のゲームで、どうしてこんな緊張感のないプレーができるんだろう。



 

結局ノブヒサも平川も先発から外れ、中盤上位は左から相馬、長谷部、細貝という、今季半ばの浦和を振り返れば、もう絶望的といっていい布陣。コーナーキックを勤めたのはJ最終戦同様、永井。

が、相馬がデカい仕事をやってのけてくれました。立ち上がりからなんかあったのかコイツは? ってふっきれたような動きを見せていましたが(逆にあれだけの失意のあとで何も変わらなかったら、スポーツ選手としてはもう寿命、ということだろうね)、30分過ぎの、エリア内に入った永井へのクロスは見事。これは長谷部の大チョンボという噴飯ものに終ってしまいましたが、その後すぐに今度はエリア内まで持ち込んでエンドラインぎりぎりから、これまた永井へのグラウンダーのクロス。これをきっちり決めて、なんと5試合ぶりの先取点。

前半、ワシントンが、身体は軽そうなんだけどトラップはもとよりゲーム勘が冴えない動きでどうなるかと思いましたが、後半早々、阿部からのスルー気味のパスをワントラップで方向修正、そのままドリブルでエンドラインぎりぎりまで持ち込み、シュート。ワシントンのリーチの長さと懐の深さがあってこその素晴らしいゴールでした。

結局右サイドはほとんど機能しなかったけど、セパハンの拙攻に助けられ3-1でミランとの対戦が現実になりました。
でもね、ボカとのゲームの方が観たいんだよな、と思っているサポは多いはず(笑)

December 10, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack

12/05/2007

オシム、最初の言葉。

 

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意識が戻って最初の言葉は「試合は?」だったという。また、現在は、プリンやアイスクリームを少しずつ口にできる ようになっており、妻のアシマさんがスプーンでアイスクリームを口に運ぶ際に、「冷たくない?」と聞くと、「冷たくなければアイスじゃない」と、オシムの 言葉がわずかでも戻ったよう
増島みどりの記事より

 

さて、その「試合」とはどの試合のことだったのか。
倒れる直前まで観ていたというプレミアリーグのことか、北京オリンピック最終予選のことか、あるいは?
オシム自身が覚醒した時、
周囲はオシムが自分自身どういう状況にあるのか、今日が何時なのか、どこまでの意識を持っているのか知るはずもない。
そういう時に、「試合は?」だ。
つくづく日本のサッカー界はとんでもない人物を招聘したものだ、と思う。

とにかく、よかった。

December 5, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack

11/22/2007

北京五輪出場決定。

近年の五輪予選のゲームとしては出色の出来。両チームともプレスをかけにいくスピードが最後まで落ちなかった。そこが面白くさせた一番の理由のような気がする。
っつうか、五輪関係は昔からいつもあまり真剣に観ていないので、過去のゲームをほとんど覚えていないというだけのことなのだけど。
いや、そうじゃなくても面白いゲームだった。反町、やればできるじゃん! っつうか。
特に青山(広島)、われらの細貝、この両ボランチが素晴らしかった。

ベトナム戦からフォーメーションをいじってきた。前回はボランチに入った柏木をトップ下に置き、4バックの右で使った内田(鹿島)を下げ、細貝をボランチで先発させる。今回は3バック。これはサウジアラビアを相手に大当たり、だったろう。李、岡崎の2トップはそのまま。

サウジの2トップは細貝のラインでほぼ完封。一度強烈なシュートを撃たれてGK西川が弾いたところを詰めてきたサウジに、やられた! ってシーンがありましたが、青山(広島)の見事なカバー。なんか、元A代表の田中誠のカバーを思い出させたよ、あれは。
テクニックではサウジの方が上なんだけど、トップ下の柏木が軽くいなす感じでプレスを翻弄、ビルドアップに際して彼のキープ力にどれだけ助けられたか。なんとなく、チェコ代表のロシツキを思い起こさせるプレイヤーですね。

肝心のシュートに関しては岡崎(清水)と細貝がいいもの見せてました。相手GKが良すぎた、ってのもあるでしょうけど、岡崎、入れて欲しかったですね。ほんと、良いシュートだったとおもいます。鈴木師匠の泥臭さがちょっと洗練された感じ、とでも言うか(笑)
あと、下手にファウルを取られてセットプレーの危機というのがほとんどなかったのが凄い。このあたり、水本はもちろん、細貝、青山(広島)の集中力に敬意。

さて。未だICUに入っているオシムA代表監督の意識が戻って、いつかこのゲームの録画を観ることができた時、何と言うのでしょうか。
やっぱり、ひとつふたつは、ケチをつけてほしいよね。

 

November 22, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack

11/18/2007

日本4-0ベトナム。

オシムA代表監督が脳梗塞で倒れた事実を、不謹慎ではあるけど、ある意味ナイーヴな反町がどう受け止めてこの正念場に臨むかという側面は、試合が始まってすぐに別に気にするような事じゃなかった、と気付かされる。でもそれは反町が、ではなく、ことのほか選手達がこの試合の重みをこともなくさらりと消化していたから、というだけのことで。

ベトナムの脅威(とくに9番、レー・コン・ビン)、というのはA代表が今夏アジアカップで苦しめられたことで周知のことなのだけど今回のU-22のメンバーにその時のメンバーは一人もいなかった。反町が身をもって知っている脅威などどこ吹く風という調子で、案外飄々と自分達にできるベストなプレーをできていたように思う。
もちろんそれが実際彼らのベストプレーなのかどうか、誰も知るはずないのだけど。

でもまあ、梶山(FC東京)が長期離脱して新体制がなかなかハマらない中で、今回の柏木(広島)をボランチに下げ、岡崎(清水)を先発させた4-4-2は、柏木が燃焼しきれないポジションにちょっとストレス? という時間帯が多かったけど、逆に本田(名古屋)がやっと吹っ切れたかのようで、それを追い越して駆け上がる伊野波(FC東京)と併せて現実的なサイド攻撃につながるフォーメーションだったことは確か。
反町、やっと見つけたかな、の感。このメンバーで柏木をボランチ適用というのは大当たり、だろうか。

李(柏)のスピードと岡崎の突破力を生かして前半3点をもぎとりながらも後半はパスミス、伊野波の調子に乗り過ぎたドリブルなどからカウンターを喰らうことしばしば。右SBで先発した内田(鹿島)は水野を助けることもできずクエスチョンマークだらけ。やっぱりこの位置は安田(G大阪、今回負傷辞退)だろうか。
再三サイドを破られクロスをあげられるようになって反町が打った手はまず伊野波→梅崎(大分)、続いて青山(清水)→細貝(われらの浦和)、岡崎→興梠(鹿島)。これが戦局打開という意味ではすべてプラスと出た。細貝が待望の追加点を決めてくれるし、興梠のドリブルにベトナムはあわてふためいていたし、梅崎の梅崎らしいシュート(惜しくもポスト、その跳ね返りを決め切れたらこのゲームのMOMは文句なく岡崎だったろうに)もあった。
今までの反町は何だったの? と言われても仕方ない出来過ぎのゲームだったけど、仕掛けのわりにはボールと人がうまく連動していかなかったという点で、オシムの評価は辛いかもしれない。

サウジアラビアがカタールを下して2位浮上してきたので、この水曜の国立戦が決戦となることになった。テクニックと勢いではサウジか。ガチンコでは勝てる見込みの薄い相手(引き分けでもいいんだけど)。
でも今日のフラットなメンタルをもってすれば、意外にすんなり勝って決めるかもしれない。そんな気がする。

 

November 18, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack

10/27/2007

浦和vsセパハンの政治的意味合い。

もしACL(アジアチャンピオンズリーグ)決勝のカードがこうなったら、日本政府はいったいどう動くんだろうなと、無い頭で考えていたのだけど、ちょっと無為な感じ。でも、少なくともJFCはイランのサッカー協会に何か申し出ているだろう、ってことは思いたいよな。
イランを旅行中の日本人学生がイランの麻薬密売組織に誘拐されてから、もう3週間になろうとしている。その間、22日にパキスタン領内に移されたようだ、というイラン政府からの情報があったけど、それから1週間近く、何の情報もない。

サッカーに政治的な意味合いを盛り込むべきではないけど、いつもどこかしらでサッカーには政治が絡んできたもの。アルゼンチン、イギリス、スペイン、旧ユーゴしかり。中南米で政治が一切絡んでこないサッカーなんてあるのか? というくらい、なんらかの紛争が発生してきている。局面的には、日本政府は被害者のことを考えて、人質を解放させない限りACL決勝は実施させない、とイランに通告してもおかしくないはずだ。

先にAFC(アジアサッカー連盟)から両国協会に牽制が入っているかもしれないけど、このあたりのことに触れた記事はどこにもあがっていない様子。探せば個人のブログではいくつでも触れられているのだろうけど、どうも在って無きような雰囲気を感じないでもない。ひどく楽観的な感さえする。
小泉純一郎だったらまだ何か一言ありそうだけど、福田康夫に何らかのアナウンスを期待するのはムリっぽいね。

まさか人質解放の条件に、裏で浦和に手加減を要求するなんてことはないだろうけど。

 

October 27, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack

10/19/2007

U-22カタール戦(アウェイ)、セオリー通り。

U-22北京五輪最終予選カタール戦、よもやドーハの悲劇でもあるまいに...と呟いても虚勢にもならないと気付いて呆然としてしまう。まさかのロスタイムPKで逆転負け。エリア近辺でのファウルが目立つなあと思っていたら最後の最後で案の定、でした。反町監督を含めて、まだまだ若いチームなのですね。

印象的には、サッカーというスポーツにありがちな、いわばセオリー通りのゲームになってしまいました。
前半、それも終了間際という理想的な時間帯に先制。それまで崩されることはなかったし、効果的なチャンスメイクができていたわけでもないけど、感覚的には、あー、勝ち点は間違いないな、という展開と雰囲気だったのですが....
すべて終った後で柏木と李を下げたのが正しかったのかどうか、オプションのあまりないチームに問うのは詮無いこととはいえ、アウェー戦において1-0のロースコアで守りに入るのは危険な賭け。そしてそれをやり遂げられるメンタルの余裕は反町ジャパンにはなかった、ということですね。
 後半30分過ぎ、GK山本海人の大ファインプレーのあとのPK、あー、これはここでもしかしたら....と思った通りの展開で失点。それがサッカーのセオリー。

ロスタイム、伊野波のエリア内でのハンドを責めるのはお門違いで、相手チームのホームにおいてイケイケドンドンにさせたゲームプランこそ問題あり。でも、今回の代表に限ってはあの展開では引いて守るしかなかった、というのも事実。
反町のメンタルは選手に近すぎる、という弊害は確かにあるのかもしれない。もっと、どっしりと構えていてほしいのですが...

 

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October 19, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack

10/18/2007

試合というよりまったりイベント的だったエジプト戦。

代表戦、初のリアル現地(長居)観戦。浦和レッズの時ほど熱くはなれないけど、チケットが某所で当たったので、せっかくだから、と。
レッズの時と雰囲気違うー、とウチの相方はハイテンションだったけど、まあ、観に行くのはレッズのアウェイゲームばかりだしね。さすがに今回は代表だからホームなわけだし、案の定Jと違ってまんまお祭りの雰囲気でした。佐世保バーガー等、屋台村が出ていたりとか。

闘莉王、田中達也はACLを控えていることもあり(闘莉王は負傷もあり)、チームからの直訴で今回は選ばれず。そのわりには鈴木啓太、阿部の先発は必須なのね、オシム...
他、もちろん海外組はスルー、先発に山岸が入り、FWは大久保と前田遼一。

試合内容はほぼ日本のワンサイドゲーム(4-1)で特筆すべきことはなし。前半2回ほど大久保、遠藤、中村憲剛を中心としたコンパクトでコレクティヴなパス回しにどよめきが上がるも、決めきれず。
が、大久保は見事でした。1本目のミドル、あの位置から左足でえぐるボールを蹴れるってのは凄い。高原の動きが被りましたもんね。なんとこれがA代表初ゴールだそうで。2本目のヘッドも、打点の高さといい、落とした位置といい。
おかげで以降、大久保は狙われまくりだったわけですが、エジプトにとっては時既に遅し。

Osim_4_2 っつうかエジプトはメインのアルアハリのメンツがACLに備えてごっそり辞退していたようでほぼ2軍。オシムは敬意を表したコメントを残していますが、明かに相手に不足ありすぎ。プレスはユルいし、日本によく似たサイドからの攻めに全然怖さがない。
そのわりには日本もパスミス多いし、なんでそうなんねん!? って局面が多々見受けられたのですが、その大半は前田遼一絡み。オシム代表としての経験不足のせいなのか、客席で観ていても、よし、そこにパス! というところにパスを出してくれるにもかかわらず、前田はそこに走っていかないんですよね。で、相手ボールに、と。前田が入った時のコンビネーションがオシムジャパンとしてのオプションになるにはちょっと時間がかかるかもしれない。
チームとしての成熟のことを改めて考えてしまった、オシム1年目のラストゲーム。


それにしても大久保、守備でも出色の出来。今後重要な代表戦でのレギュラーは必至か。達也、うかうかしてら れない。

 

October 18, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack