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08/31/2005

『彼岸過迄』、モラトリアム。

というわけで20数年ぶりに『彼岸過迄』を読んだのだけど、その内容はほとんど記憶に残っていなかった。そうそう、そんな名前やったなと、登場人物の名前しか覚えていなかった(苦笑)
読み終わってみれば後期3部作の最終章『こころ』を彷彿させる作品で、それだけにヘヴィといえば言えるが、ラストは穏やかに晴れた晩秋の午前という趣がある。ハッピーエンドだろう。

漱石はあまり構成を練らない作家だったのか、行き当たりばったりで書いたような印象を持つことが多いのだけど、この作品もそうだった。物語の前半は例えば『三四郎』以上に的が絞られず、モラトリアム感覚に満ちたエピソードをつらつら重ねるばかりで、一向に主題が見えてこない。何か象徴性を持たせようとしているのか、小道具の使われ方で気になる部分もあったが、後半になると全く用を足さない。でもまあ、通して読めば、純文学はいつの世でもモラトリアム世代を主人公とするものなんだなあとこちらも淡々と楽しむこともできる。案外モラトリアム世代を描くということこそ純文学の命題なのかもしれない。

後半、物語はいきなり核心に入っていく。主人公の友人須永の懊悩する吐露とその叔父松本の述懐が続く。後期3部作第1章の『行人』に登場する主人公の兄の言動が尾を曳くような根元的な重さがある。
重いとはいえ、やるせなさを感じるほどではないのはそれこそモラトリアム世代を描いているからか。

August 31, 2005 in books | | Comments (0) | TrackBack (3)

まだ夏は終わらない。

3週間前からトンボが飛び交うようになったけど、昼間の暑さは一向に和らいでこない。夏の膨張した空気は消えつつあり、この時間でもうこんなに暗いの!? とすっかり日も短くなったけど、寝苦しさは変わらない。昨年、クライアントとの打ち合わせへの移動で9月下旬になっても文字通り汗だくになっていた記憶があるので、大阪の夏はまだしばらく続くのだろう。

多忙とはいいながらちょっとでも時間があったら何か本を読んでいる今夏なのだけど、そうこうしているうちに世間の動きにちょっと疎くなってしまった。ちょっとどころではないかもしれない。いや、こういうのは今に始まったことではないのだけど。
郵政民主化の動きには賛同していたのだけど、反対派の理屈が理解できないままに雪崩れるように衆議院は解散してしまって、自分の中で何をどう収めてよいのか解らず、残暑が厳しすぎるからというわけでもないけどこの流れに対して興味を持って集中することも出来ず、いつもの通り時間の合間には読書に勤しんでいたら、ホリエモンが出てきて、田中康夫が出てきて一層ワケの分からないことになってきた。

田中康夫は『神戸震災日記』や『ぺろぐり日記』の筆力を捨ててそのアクの強さを政治に向けて数年が過ぎたけど若い女のコたちとのパーティー、特に一橋大学絡みは捨てられないようで、そんなコトしてるヒマあるんだったら文章の世界に戻ってこいよと言いたくもなるのだけど案外こんなウザくてクドくてある意味ディープな人生を送ることになるのかもしれないな、いつかは永井荷風っぽい覚書的な文章を残せるのかもとか思って静観することにする。

堀江貴文にいたっては....広島6区は進むも地獄、戻るも地獄、かと思っていたのだけど、今日の公示で選択肢は少しはマシになったのだろうか。

7月から再読を中心に村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』、藤原伊織の『シリウスの道 』『テロリストのパラソル』、夏目漱石の『彼岸過迄』と読んできたけどここにきてペースダウン。

彼岸過ぎまで、か。

August 31, 2005 in life | | Comments (0) | TrackBack (5)

08/28/2005

浦和の変貌。

完膚無きまでに叩きのめす、とは今日の名古屋戦のことを言うのだろうか。

前半、都築からのゴールキックを始め、ロングフィードがほとんどお辞儀していました。相当な向かい風だったみたいですね。
そんな中で16分、サインを送りつつ蹴ったポンテのFKは一瞬ミスキックかと思いましたが低めに蹴ったのが大正解、風に戻されてするすると闘莉王の脚元に流れ込んでいき、身を翻してボレー。CBがそんなキックしていいのかよというような(笑)お見事、としか言いようがない先取点でした。サインプレーがこんなにもハマるとは。
30分過ぎの、ボールを落ち着けたうえでのポンテのセンタリングはピンポイントで念願のマリッチの頭へ。名古屋DFのポジショニングが微妙に悪かったことにも助けられて、初得点。全身で喜びを表してくれて、ほんとに嬉しかった。オーソドックスな喜び方だけどこのパターンは最近なかなか目にすることが出来なくってさ。
しかしジャンプ力ないね、マリッチ。

この2得点のシーンを見て思ったのは代表GKがこんなんでいいのかよ、だったのですけど。前節FC東京戦でも止められるはずの今野のシュートを後逸していましたからね。マリッチのPKを止めた勘は冴えていましたけど、最近、身体が重そうで、迷いがあるような様子でさ。
ってどうでもいいか。

風上に立った後半、名古屋は本田と秋田が登場。なんかイヤな感じやなあと思っていたら13分、本田が柔軟性とバネを生かした超絶的なシュート。横っ飛びで弾いた都築が誉められるべきでしょうが、このあとにも思い切りのいいミドルを飛ばしていました。
この本田の思い切りの良さとかとか杉本のがむしゃらさが浦和にももう少し欲しいなあと思うのは詮無いことでしょうか。逆にそれだけ浦和は大人のサッカーを展開していたといえるのですけど。DFは文字通り堅牢な壁となり、鈴木啓太は訥々とことごとくピンチの芽を摘み、マリッチは守備にも奔走し、長谷部は前を向いてビルドアップの基点になり。

走る浦和の主題が固まりつつありますね。田中達也が完全復活すればどんな変奏も可能になりそうな気がする。昨年のスタイルとはかなり様相が違ってきているけど、どっちも捨てがたいな。

August 28, 2005 in football | | Comments (2) | TrackBack (0)

08/27/2005

こんぴらさん、高松市内。

うどんツアーエントリの続き。

JRで坂出から琴平へ。
金刀比羅宮(こんぴらさん<ウチの相方は「こんぴら山」だと思っていたらしい...orz)は崇徳天皇と大物主神を祀る。石段が1300段余りあるらしいのだけど、時間の関係で中程の本宮までにしておく(785段)。午後3時前後だったし、もう、文字通り滝のような汗をかく。登り進む毎、次第に周囲の緑が濃くなる。それにつれて体感温度低くなっていくのがわかる。
境内からの眺めは絶景であった。kotohira
でも5月に京都の高雄、神護寺への300段余りの石段を登ったときよりは楽に感じた。倍くらいあるのだけれど。傾斜が違うのかもしれない。
戻る途中、表書院で円山応挙の襖絵を堪能する。


下界に戻り、温泉で汗を流し、地ビール「さぬき」を飲みながら琴電の琴平駅へ。途中、橋の上からぼーっと金倉川の水面を眺めていた。何匹もの丸々と太った灰色の鯉が悠然と泳いでいる。例えば京都保津川と比べてみて、水自体の生命力のようなものが明らかに違うなーとしみじみ思う。
上流の方を見ると、空と緑を含めて渾然一体となり、自然が街を穏やかに包んでいるのがよくわかる。この川はどこかで四万十に繋がっているのだろうか。


umie路面電車で高松市内へ。片原町で降り、港まで歩く。再開発の一端なのか、倉庫街がアジアン家具やレストラン、カフェ、美容室などが集まるコミュニティーになっている。"umie" というカフェに入る。
広い店内に、ソファ&テーブルのセットが点在する。椅子は中古でいろいろに揃えた様子。オーナーのこだわりか、調度品は廃棄物で手作りしたような、それも丁寧で重厚な感じがストレートに伝わってくumieる。時間をかけて乾燥させた、締まった木の匂いがする。流行に関与しない頑固さがある。広い上にとにかく天井が高く、会話が響いてこないのがいい。
ジンジャーティーを飲みつつ、涼む。

歩いて街中に戻り、寿司屋「たらふく」へ。
ちょっと痛い出費になったけど、鱧、白穴子が絶品だった。

August 27, 2005 in life | | Comments (0) | TrackBack (3)

08/26/2005

ポンテのボディバランス。

とりあえずプレミアで2連勝とはいえ、恒常的な力を備えることとチーム内競争の 喚起のための補強を重ねていることで勃発したらしいチェルシーの内輪もめが気になります。メディアもそこにつけこんでうるさいようで、ロッベンも集中力を欠いてパフォーマンスが落ちているんじゃないかと気が気ではありません。連勝の内容にしても誉められたものではなかったので、ここは我慢のしどころでしょうか。
ウェストブロムとはアーセナル戦での先発6人を入れ替えて、ランパードも決めて4-0で圧勝したようだけど、ひどい軋轢にならなければ、と思う。

浦和。
久し振りに、っつうか、やっとゲームに陶酔させてくれるプレーヤーが出現しました。ポンテについて僕が一番驚嘆したのは視野の広さでもなくゲームメイクのセンスでもなく、ボディバランスでした。FC東京戦、永井へのアシストとなったスルーパスといい、神戸戦でのシュートといい、体幹部の強さからくる下半身の安定感が際立つフォームを見せていました。腹筋背筋が凄そうですね。脚は相当に遅そうなのだけどさ(笑)
トップ下というポジションにおいて山瀬のスピードを取るかポンテのバランスを取るか迫られたら、僕的には有無を言わずスピードを取りますけど、最低限この2戦のようなパフォーマンスを維持できるのならチームの進化が目に見えて期待でき、ゲームを本当にワクワクしながら観ていられるような気がします。マリッチがまだフィットしていないのが気懸かりだけど、田中達也とのコンビネーションが楽しみです。
しかしホームで神戸とドローは痛すぎる。

August 26, 2005 in football | | Comments (2) | TrackBack (3)

08/25/2005

livedoor blog の状況。

1年半近くlivedoorを利用してきたのですけど、会員の全ブログデータサーバ移行で大変なことになっていて、エントリできない状況が続いています。仕方ないなとは思いつつ、埒があかないのでとりあえずここに避難(じゃないか)してみました。今後のlivedoorの対応次第では完全にここに移住するかもしれない。
とはいってもアーカイブデータをそっくりこちらに移せるわけでもないのだろうから、悩ましい....

で、livedoorの管理ブログへのクレームコメントがなかなか面白いので、ちょっと一部を載せてみます。

 

この記事へのコメント 1. Posted by mspower_jp    August 24, 2005 18:01


あはははは〜。

本当に重たいですね〜。
再構築がなかなか終わりません。
記事を書く気にもなりません。

ホリエモンが帰って来るまでに片付けておくんだぞー!

はぁ。
2. Posted by dias51    August 24, 2005 18:11

>状況を予想し先日より追加のサーバ手配を行っておりますが

これってユーザー様からの意見でつい昨日始めたことじゃないんですか?
予測してなかったでしょ?
昨日の今日でこういう表現は良くないんじゃないですかね?
だいたいねぇ、古い環境から新しい環境になって何で重くなるの?
普段は寛大ですが、キレますよ?

FC2ブログがトップになったんですか?
いいですねぇ、FC・・・。重くないようですし。

3. Posted by secret_ai    August 24, 2005 18:37

もうキレるを通り越して呆れてしまいます
初心者の私が言うのもなんですが
新規登録をしばらく停止したらどうですかね?
これだけサーバに負荷がかかってる状態なのに
これ以上新規に増やしてどうするんですか?
新規登録はサーバが安定してすべての移行作業が終了してからでもいいんじゃないですか?
私は移行前登録したブログがあるんですが今必要ないんですね
で、削除したいけど移行作業が終わるまでは削除できないんですよね。
私みたいに削除したがってる人もいるんじゃないかと・・・。
だから新規登録を一時的に停止して、不必要なブログの削除作業を再開できれば多少は変るかもしれないんじゃないでしょうか?
・・・そんなに甘くないですよね。きっと。

5. Posted by saemuu_test    August 24, 2005 19:04

未だ旧環境のままですが、カテゴリー別のデータが破壊されました。
しかも、『指定されたページまたはファイルは存在しません』ということで、
livedoorのトップページに自動的に飛んでいきます。
なんで私のページにアクセスしてくれた人をlivedoorのトップに飛ばすのかしら?

6. Posted by animalism    August 24, 2005 19:18

すいません…私のページのカテゴリー別のデータも破壊されておりました…
PCに関しての知識に疎いのでよくわからないのですが、これに関しての対応も早めに取っていただきたいです。
7. Posted by zapanet    August 24, 2005 20:08


「ブログ会談2005」中止についての正式な説明は無いのでしょうか?
堀江貴文氏の”ドタキャン”が理由で中止になったそうですが、すでに現地入りしていた人たちにとっても、正式な説明は絶対に必要だと思います。

今回のことからも、この会社は”不祥事”を意図的に隠しているとしか思えません。
今までもこのように意図的に隠していたことはたくさんあったのでしょうか?

移行作業が遅れているにもかかわらず、”順調”に進んでいると言い続けていることに関しても、この会社のクォリティだと思われても仕方のないことだと思います。
対応にも誠実のかけらさえ見あたらないので、他のブログサービスへの移転も検討しています。

↓のサービスとはユーザーの反応が全く違いますね。
http://blog1.fc2.com/staff/blog-entry-88.html
8. Posted by k_minakuchi    August 24, 2005 20:10

新環境に移行してそろそろ1週間・・・旧環境とは比較にならないほど重いです。旧環境の方が良かったですね。
特に、カテゴリー別ページが、いくら待っても表示されないことがあります。今はカテゴリーページと別に目次ページを作ってしのいでいますが・・・。
とりあえず、早く快適に使えるよう期待しています。

11. Posted by yawn_    August 24, 2005 22:06


月別アーカイブを選択すると
「指定されたページまたはファイルは存在しません」というページに繋がり、表示されません。
と下のエントリにもコメントした者です。

他にも沢山おなじ状況の方がいらっしゃるようですが、これに関しての発言はいつ聞けるのでしょうか?

開発日誌のテンプレもシンプルなものにしていただけませんか?チャラチャラしててはっきりいってムカツキます。
新しいテンプレに関しては千本ノックに任せておいたらいいじゃないですか!そんな余裕があるんですか?

あと新規作成を止めて削除受付の意見に激しく賛成!
12. Posted by koh294    August 24, 2005 22:15

こんな状態で新規登録を受け付けるより、移行作業を迅速に終了させてほしい。
移行処理中に停止されてしまったもんだから全く更新が出来ない状態が3日も続いている。
ログインしようとする度に「処理中」のページにはじかれ、イヤでも目にする『最大48時間』の文字。
ええ加減にせんとこっちが他社に『移行』しますよ。
13. Posted by rue2319    August 24, 2005 22:16

ココの記事をTBしようと[クイック]を押したら、
”移行されていないのでアクセスできません”だって;
…今日、本屋でブログ関連の本見ていたら、ココの担当者が載っていて、思わずムカつきました。
何故、新規受付ばかり優先なんでしょうね?
よそじゃ、サーバに負担かかる時は新規受付停止っていうのが普通ですよ。
←ほんと、ココのデザインには腹立ちます!!

15. Posted by bacchus_mrld2005    August 24, 2005 23:25

>>先に「プロフィール(新)」にしておくことをおすすめします。

って、有賀様。
このブログの重さのことを承知でおっしゃっているんでしょうか??
ブログ、って本来は日記のような手軽さで書き込めるのが売りだと思いますけど、こんな重さで何をどうしろというんでしょうか?
一生懸命やってんでしょうけど、でも結果が出てない以上何もやっていないのと同じですよ。それの責任はユーザーに対してどう説明するのですか?いつも通りだんまりですか?
オウム返しのように『移行作業およびサーバ手配の状況につきまして』を流したところで仕方ないでしょう。いい加減いつごろまでに何をどうするのか教えてくださいよ。それとも金も払わない無料ユーザーなど知ったこっちゃ無い、とでも?とっとと他のところに移れとでも?

で、まただんまり決め込みますか?(笑)
16. Posted by bacchus_mrld2005    August 24, 2005 23:26

>>先に「プロフィール(新)」にしておくことをおすすめします。

って、有賀様。
このブログの重さのことを承知でおっしゃっているんでしょうか??
ブログ、って本来は日記のような手軽さで書き込めるのが売りだと思いますけど、こんな重さで何をどうしろというんでしょうか?
一生懸命やってんでしょうけど、でも結果が出てない以上何もやっていないのと同じですよ。それの責任はユーザーに対してどう説明するのですか?いつも通りだんまりですか?
オウム返しのように『移行作業およびサーバ手配の状況につきまして』を流したところで仕方ないでしょう。いい加減いつごろまでに何をどうするのか教えてくださいよ。それとも金も払わない無料ユーザーなど知ったこっちゃ無い、とでも?とっとと他のところに移れとでも?

で、まただんまり決め込みますか?(笑)

19. Posted by kazupon583    August 25, 2005 00:24

なんだか今日あたりから、有賀さんのこのスルーぶりが面白くなってきた。我が道を行くだね。
あんた政治家に向いてるかもな。
なんだか知らんがとりあえずがんばりなよ。
でも早いこともとにもどしてね。
20. Posted by cft    August 25, 2005 00:30

Mac OS X Tigerでの話です。SafariがRSS readerに対応して重宝していますが、新blogシステムに切り替わったところは、RSS feedしてくれません。
これはSafariの問題ですか?
旧blogシステムのものはきちんと吐き出しているようで、Safariでもきちんと更新されていますよ。
21. Posted by qryuu    August 25, 2005 00:48

他の方も言っておられますが、
サーバー負荷がキツイのであれば、新規登録を停止してデータ移行に専念するのがスジたと思います。

23. Posted by zm423    August 25, 2005 01:21

新規募集したところでこの重さじゃ新規ユーザとして根付かないのは明らか。

新規募集をストップして移行作業・快適な環境づくりに集中する「英断」(←というほどのものでもないけど)が求められるだろう。

何が最優先なのか、組み立てを考え直した方がいい。それくらいプロジェクト遂行の基本だろうに。
24. Posted by smbcufj1    August 25, 2005 01:49

くそ有賀!てめートップページで報告してる進捗が8月中旬のままだから、リニューアルのストップ知らないユーザーが今か今かと待ってるってコメント入れてるぞ。お前仕事できねえからさっさと外注して広島行け。そのまま帰ってくんな。おおごとにしなきゃ解んないみたいだな。客馬鹿にすんのは程々にした方がいいぞ。

27. Posted by telumic    August 25, 2005 03:40

ボクだけではなかったのね。。
月別とカテゴリを表示すると『指定されたページまたはファイルは存在しません』!!!
しかも、急激な負荷対策のため一時的に旧環境からの移行処理を停止って。。。
いつになったら終わるんだが。。。もういい加減にしましょうよ。
それにさぁ、新テンプレ使わないで下さいな。
アピールのつもりで使ってると思いますが、まるで旧環境のままの人間をあざ笑うかのようでマジ、腹立ちます。


August 25, 2005 | | Comments (0) | TrackBack (14)

08/24/2005

うどんツアー。

お盆休みを取れなかった代わりに平日に一日だけ休みが取れたので香川まで讃岐うどんツアーを決行した。ツアーといっても、製麺後、現場でのうどんの命は大抵のお店が午後2時位までらしく、大阪発朝イチの高速バスで行っても坂出到着が11時だから、4軒5軒とまわるのはかなり厳しい。
取り敢えずピックアップしたのは、王道中の王道「蒲生」と「なかむら」。この2店をきっちり押さえ、あとは「日の出製麺所」と「木田酒店」を。リカーショップにうどんがあるってのが香川の香川たる所以、ってとこか。もう一店、「木村」という店もファンが多い様で行ってみたかったのだけれど、今年3月に閉店していたようで残念。

坂出に着いて最初からつまずいてしまう。電車の本数がかなり少なく、予定通りに回るには電車の待ち時間がかかりすぎることが判明。仕方がないのでタクシーで「うどんの蒲生まで」ということになる。運転手さんも、合点だ、という感じであった。さらにつまずいたのは、デジカメの故障。これにはほんまにorz....としばらく立ち直れなかった。で、ここに載せた画像はすべてケータイで押さえたもの。


1軒目の「蒲生」。奥が深くハードボイルドな感じ。あたりは田圃ばかりで、なんでまたこんなところに、という佇まい。店構えの割には駐車場は広過ぎ、しかも満車だし。注文の並びが途切れず常時10人くらいは待っている様子。 道端で食べるのが普通らしい。みんな何も言わずただ黙々と食べている。
小のうどん玉に油揚げだけのっける。大鍋に入ったダシつゆをお玉ですくい、ネギを散らす。当たり前だけど器に玉を入れる以外は全部セルフだ。gamou
相方はちくわの天ぷらをのっけて冷やしうどんで(画像)。
ダシは微かに甘い。麺のコシは強すぎるということもないけど、2枚3枚と畳みかけるような強さ。弾力があって柔らかい。堪能した。今まで食べてきたうどんはいったい何だったのかと思ってしまう。


nakamura2軒目、「なかむら」。わかりにくい場所にある。初めて来る人がクルマで見つけるのはまず無理じゃないだろうか。実際、地元民である運転手さんも、店までの道をみつけるのに往生していた。
少し迷ったけど(客は9割方、冷やしうどんにしていた)、釜玉うどんの小にする。打ったばかりの麺をゆがいて水で締めないまま器の溶き卵に絡め、ダシ醤油をちょっとたらして食べる。nakamura


これには正直、何かが激震した。あっさりしている。でも次の瞬間、ふっ、と違う世界に飛ばされてしまっている。たかがうどんじゃないのかよと思いつつ、絶句、放心。
別にお遍路さんになって緑の濃い山間を行かなくても、こんなところで四国の懐の深さに打ちのめされる。


坂出駅近くの「日の出製麺所」に着いたのは12時10分くらい。基本的に製麺だけなのか、食べさせてくれるのは11時半〜12時半のわずか一時間だけ。メニューはシンプルに、温か冷やしの大小のみ。てんぷらが山盛りに並べられていた「蒲生」や「なかむら」と比べるとトッピングも少ない。僕は小の温かいのを頼んだ。テーブルにラップで巻いたネギの束がおいてあって、自分でハサミで切って散らし(しかしこんなネギの切り方、ありかよ<ウチの相方の冷やしうどん画像)、ジャーポットのダシを注ぐ。尋常でなく、麺が透き通っている。hinode

うまい。喉元を通り過ぎたのかどうかおぼつかなくなるほど、すーっと胃袋に収まっていく。
目の前の、部活帰りらしい真っ黒に日焼けした女子高校生たちがにこにこしながら冷やしの2玉目を食べていた。何といっても1玉100円だ。地の利とはいえ、羨ましすぎる彼女たちの日常よ。
都会なんかに出ていくなよ、と思いたくなる。



この斜め向かいにピンクの外壁の「木村酒店」はあったのだけどキャンセルする。満腹というわけでもなかったのだけど、四国初上陸の者には、もう、いいんじゃないかと思えるヘヴィな体験ができたことだし。いつか泊まりで香川に来る機会があったら、「なかむら」と「蒲生」はまた押さえて、あと3軒くらいは頑張ってまわりたいものだけど。

August 24, 2005 in life | | Comments (2) | TrackBack (1)