夏の名残、キース・ゴードン。

10月に入ったけどチャリ通勤の身にはまだまだ暑い。普通にのんびり走ればいいものを、どうしてチャリに乗ったら攻めてしまうのだろう。不思議だ。会社に着いたら着いたでうちわが手放せない。

この夏は鞍馬や比叡の延暦寺をまわったけど、昨日は10時前に仕事を終えてから久し振りに京都の街なかへ。ほんの2、3年前まではワケあって月に2、3度行ってたものだけど、今ではもう半年に1度くらいのものか。

京都では夏の残滓がそこかしこによどんでいて、すっきりしたいなと三条のバーではジントニックを飲んだのだけど大ハズレで、炭酸はすっかり抜けていてジンもグラスの底によどんだような感じで気持ちが萎えてしまい、早々に本日のメイン、丸太町の "Metro" に向かう。

フロアはすし詰め状態で、カウンターでビールで口直ししながらメトロってこんなに小さいハコだったっけ？ と、少しばかり感傷に耽ってしまう。1時半からアイヌミュージック・ダブとでもいうのか、OKIのライブが1時間余り。トンコリという楽器の音は初めて聴いたけど、なるほどアジアン・ダブだなー、とめっちゃ眠くなる（笑） いや、いい音でさ。

としているうちに、目の前で琉球アンダーグラウンドのキース・ゴードンがスタンバイしているのに気付いて、あわてて持ってきたCDを取り出してサインをせがむ。ミーハーなのであった（笑）
意外にもOKIのバンドの演奏が終わると、フロアはさーっと引いてしまった。どうもみんなOKIを目当てに来ていたらしい。ぼくは全然知らないミュージシャンだったのだけど。

で、さらに意外にもキースの音はアゲアゲで、いやー、踊れる踊れる。いきなり『瀬良垣』で始まり、『シンカイチ』。三線の弦に郷愁が絡みついて、パセテッィクでどこか耽美な趣さえある。パダラメンティの『ツインピークス』をミックスしたこともあるんだよなーとなんか頷けたりする。
ラストも『瀬良垣』で、キースもフロアに下りて、みんな思い切り民謡踊り。
昼間にどっぷり踊りたいものだなー。