リッキー・リー・ジョーンズ。
あまりに忙しくて、よく晴れた土曜の午後らしい土曜の午後を思いのままに過ごすことができなくなってしばらくたつけど、そんな時季もあるよな。たまにはこんな時もあるさ、って。そんなふうに思えばすこしはくつろぐことがきる。お酒が欠かせないのはいうまでもないのだけど。
だからというわけでもなくここ数日は深夜2時前後、マイルスとSpeechとRickie Lee Jones を交互に聴いている。
先日就寝前の音楽について書いたけど、そういえばリッキー・リー・ジョーンズがいたよな。
リッキー・リーの "Girl at Her Volcano" は当初10インチレコードで発売された。大学に行っていた頃、それを持っていた高知出身の酒屋の息子のコレクションをうらやましく思ったことがある。10インチのレコードってある意味ステイタスだった。
その音の記憶にはちょっと刹那的なセンチメンタリズムがまとわりついていて、といってもそれは単にそのアルバムジャケットの写真に喚起されたイメージがもたらすものに過ぎないのだけど(オディロン・ルドン的)、それにしても刹那的に過ぎるセンチメンタリズムでさ。
だからこのアルバムはあえて聴かずに年に2、3度のペースで "Pirates" を聴くのが僕の音楽遍歴的には日常といえるかもしれない。このジャケット写真の方が疲れた気持ちには馴染んでくるように思えて。ちょっとアーバン寄りの下町という感じ。
でも実は "Pirates" や "My Funny Valentine" の入っている "Girl at Her Volcano" より、 "Magazine" のほうが好きだったりするのです。
March 11, 2006 in music | Permalink
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