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08/11/2006

トリ・トバ戦、リスペクト。

残暑厳しいっすね。この時期エアコン適正温度が28℃だか29℃だか知らないけどまさかそんな設定で眠れるはずもなく、首筋を伝う汗の不快さに目が覚めることがしばしばで睡眠不足の毎日。おまけに仕事は午前様続きだし。
そんな中で録画で前半だけ観た日本vsトリニダード・トバゴ戦は一種清涼剤みたいなものでした。これだけ観る者にポジティヴな印象を与えてくれる代表戦って、記憶にないな(笑)

出場したみんなが試合の後のインタビューで判で押したように「走る」という言葉を使用していたようだけど(オシムも90分走れていない選手がいたと言っていたけど誰だろう?)、それだけこれまでの日本代表は走るということから縁遠かったということか。確かに、今迄は何をそんなにとろとろ走っているんだよ!とテレビに向かって愚痴ることが多かったのも確かだけど、まあ、戦術とはいえ、自信の無さの裏返し。

ドイツW杯の後、日本はメキシコに学ぶべきだという言葉もあちこちで聞かれて、その割には全然メキシコっぽくないよな、フィジカル、全然だものなと溜め息もついてしまうが、トリ・トバ戦を観る限りでは、日本人的な戦術というものをまずは見いだすことができたんじゃないかと思える。オシムの言う「日本人らしい」というキーワード(糸口)が試合後、真実味を帯びて感じられてさ。
先のW杯での、アルゼンチンvsセルビア・モンテネグロでのアルゼンチンの小気味のいいパスワークに近づけたような気もしたしさ。

オシムがインタビューの中で、「限られた時間の中、もっとも早い時間で効果をあげるのは、ある一定の塊をひとつのクラブから選ぶことだ」と言ったのはもっともらしいやり方だけど、それを脇に置いといても、ゲームを観ている者がこれだけポジティヴなものを感じることができた(少なくとも僕はそうだった)のは、出場した選手全員に、明らかにオシムへのリスペクトがあったからだと思う。サッカーに対する考え方だけでなく、サッカーを離れた部分での生き様に対しても。ことあるごとに故国へサンバを踊りに帰る誰かとは、この人は違うってことを、分かっていたのだろう。たとえそれが誤解だとしても。 

でも、踊りたいんだよな(笑)

August 11, 2006 in football |

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