グッドバイ、ワシントン!
浦和レッズ2-2vsエトワール・サヘル(チュニジア)。停滞、の一言に尽きる試合。
サヘルは注目のシェルミティが右に流れつつ仕掛けていくスタイルが多少効いてはいたけど、両軍とも、まあとにかく人が動かないゲームだった。何も状況を知らないで観れば、これがクラブワールドカップ3位決定戦だなんてとても思えまい。
浦和は負傷の闘莉王に代わってノブヒサが入り(トップ下)、阿部がCBに。長谷部は定位置のボランチ、細貝の右Wはミラン戦から変わらず。
この布陣は大失敗で、そう厳しいとも思えないサヘルのプレスの前にゲームの組み立てもままならず、逆に前半早々に坪井が自身のクリアミスに慌ててエリア内でファウル、PKで失点。
とにかく動けていないノブヒサをなんとかしようと、オジェックが(!)前半半ば過ぎに長谷部をトップ下、細貝をボランチ、ノブヒサを右WBに修正。これでやっとボールが回り出す。
それでも人とボールが動く、ということに限って言えば、ほんとに侘びしいゲームで、前半のうちに、立ち止まった相馬のゆるいクロスをこれぞワシントン!というヘッドでズドンと同点に持ち込めたのは爽快でしたが、サッカーとしてはとにかく面白味に欠けるゲームになってしまいました。
後半再び、今度は永井のクロスをワシントンがヘッドで合わせ逆転するも、シェルミティの個人技からDFと都築のミスを誘い、同点に。
結局PK戦で最後に都築が止め、アジア代表の浦和が「クラブ・ワールドカップ」3位に、という「え? ほんとにこれでいいの?!」的結末。
この結末の持つプレッシャーをどうはね返すのか、という意味でも来季の浦和は重要な立場。
楽しみです。
いろいろあったけど、ワシントンは今季限り、このゲームの翌日にはもうブラジルへ、ということで、ゲームセットの直後ピッチにしゃがみ込み、感極まったように嗚咽していた様子が印象的でした。同点ゴール直後、ゴール裏下に駆け込んで、ユニを脱いで挨拶した情景と共に。
アルパイ、エメ、ワシントンと続いてきた悪童的助っ人の系譜はこれでひとまず終了か。ちょっと寂しい。
December 17, 2007 in reds | Permalink
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