為す術、無し。闘莉王の限界。
CWC準決勝、浦和レッズ0-1ACミラン。
セパハン戦と同じメンツで臨んだオジェックに、策は無し。いや、わかってたけど。
いい試合ができたと思っている。ミランは決して平均的なチームではない。そんな相手に、守るだけでなく、攻撃的な部分も見せることができた。レッズの選手たちは、よくプレーした。試合には負けたが、日本のサッカーを見せられたと自負している。
それで済ませるオジェック....
しかも浦和のサッカーを見せる前に、日本のサッカー、だってさ。
前半、ポゼッションはミランが65%近く。そのうえで、浦和にカウンターの気配はまったく無し。中盤にできることは何もなかった、といっていい内容。
何がハナシにならないって、長谷部、相馬がまったくキープできないこと。長谷部はこうも線が細かったかと溜め息しか出ない。こんなんでほんとに来季セリエでやるつもりなのだろうか。相馬はセパハン戦でのキレキレぶりが嘘のような停滞ぶり。セパハンがどれだけ緩かったのかを再認識させられただけのことだった。
対するミランは、コンビネーションのスピードはないし、個人技で翻弄していたわけでもない。むしろ、浦和の中盤からの老獪なチェックに苦しめられていた印象。たしかに身体の入れ方とかトラップ後のスピードでは圧倒していたけど、ゲームの組み立てにおいて浦和に恐怖を与えるようなものはほとんどなかった。
それでも、後半を含めたら、結局ミランが70%近くポゼッションしていたか。
阿部、坪井、闘莉王のディフェンスがなければ3失点あっても不思議じゃなかった。
もしポンテがいたら、と思っても詮無い。ただ、今日のゲームではっきり実感したことはある。浦和はアジアの王になれても、アジアから外に出ることは今のJの(特に外国人選手についての)システムが変わらない限りまず不可能だ、ということ。ポンテが、闘莉王が、達也が、ノブヒサが、小野がフィジカルを完璧に戻したとしても。
いや、そんなこと冷静に考えれば誰でも分かっているはずのことなんだけど。視野、技術、戦術理解と引き出しの多さ、そしてフィジカル。それらすべてに差があり過ぎる。
象徴的だったのは、闘莉王の負傷退場。あそこで負傷するのが、浦和の限界だ、ということなのだろう。
本気の「世界」は、気が遠くなるくらい遠い。
December 14, 2007 in reds | Permalink
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