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02/23/2006

モンク、進化と進歩、K550。

セロニアス・モンクの "SOLO ON VOGUE" を久しぶりに聴く。 1曲目は " 'ROUND ABOUT MIDNIGHT" なんだけど、まあ、日々激忙でモンクのピアノに浸りつつ夜を楽しむという気分になかなかなれないここひと月あまり。なんか、「楽しまなきゃ」って焦りばかりが先立って。それでも余裕は自分でつくらないとね、というわけで聴くんだけどさ。
なんか意識が拡散しっぱなしで、ぜんぜん浸れない。逆にハイになってしまっているのだろうか。

停滞への欲望って誰にでもありますよね。モノ作りにおいては(ITとかバイオテクノロジーとか)販売期間より開発期間の方が長いことが多い昨今ですけど(映画業界は昔からそうだな。構想○○年、制作○年! とかうたってさ。公開期間は数週間だっつうのに。でもなんやかやと結局ペイされることも多いのがシステムの不思議、といえば不思議)別に開発なんかせんといて、こればかりは変わらないでいて欲しいから、というような。というより、変わる必要なんてないじゃないか、という方が近いか。進化はやむを得ないけど、進歩はもういいんじゃないか、とかさ。進歩するだけ、その裏側では傷つくモノも多いわけだし。

その裏側の部分の危機については普段から誰かがどこかでアナウンスしているはずなんだけど、進歩のスピードに目が眩んでしまってなかなか真摯に受け止める機会がない。っつうか、そのアナウンスまでたどり着けない。より快適な暮らしを、って欲望も絶えないしねー。

で、ワルター指揮のモーツァルト#40が手に入ったのでこれで安らぐことにする。なんかある意味麻薬だね、この交響曲は。

February 23, 2006 in music |

Comments

ああ。モンクいいですねえ。
私も大好きです。
モンクってものすごく頭を使う人でもあると思うんだけど、最終的には肉体が踊らされるものというところに常に意識があるような気がします。
うちの娘はピアノの音が大好きなんだけど、1歳になるくらいからカウント・ベイシーでスイングするようになって、次に身体をくねくねさせて踊るようになったのはモンクだったんですよ。
ちなみに娘のお気に入りは『ベムシャ・スゥイング』です。

Posted by: 百桃 | 24 Feb 2006 06:31:24

>百桃さま
『ベムシャ・スイング』ってちょっとムズカシイと思うのですけど(笑) そのうち踊りながら唸り出したりしたらもうホンモノですね。
って、あの唸るアルバムは何でしたっけ?

Posted by: kiku | 25 Feb 2006 01:05:26

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