『マッチ工場の少女』、カウリスマキ。
主演のカティ・オウティネンの無表情ぶりが凄い。『過去のない男』でも同じ様に無表情で、同じ「イルマ」の名で出ていたけど、無表情であることの表情の豊かさを彼女は実現している。カウリスマキの力量もさることながら。
ここまで救いのない話をこうまで淡々と描くことができるというのには、カウリスマキ、その時までどんな人生を生きてきたんだろうとため息をついてしまう。この時、なんと33歳だし。
70分程度の映画だけど、濃密だ。
この映画をカウリスマキの最高傑作だという人は多いようで、でも僕は『真夜中の虹』が好きだな。そういう感覚は多分僕自身がバラエティ好きというか、結局はハリウッドムービー好きということの証なのかも知れないけど。
April 13, 2006 in films | Permalink
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Comments
こんにちは。
百桃もといももにかです。
ビネツ〜はもう終息する予定です。
こちらが表のブログです。裏は私の秘密基地でした。
こっそり表もみにきて足跡なんぞ残して行ってくださいませ。
で。カウリスマキ。
私は意外と「コントラクトキラー」が好きです。
あの間合いのずれた感じが忘れられません。
Posted by: ももにか | 30 Apr 2006 02:49:28
>百桃さま、ごぶさたっす。そう、裏がなくなっちゃうんですうか。更新されていないので気にしてはいたのですけど。ちょっと残念。
正直な話、『コントラクトキラー』はJ.P.レオしか印象に残っていないのです。また観てみますね。
Posted by: kiku | 30 Apr 2006 08:54:41