橋、中之島倶楽部、『アンジェラ』
昼前からケーブルでリドリー・スコットの『ハンニバル』を観ていたらフィレンツェの美しい夕刻、アルノ川に架かる橋(ヴェッキオ橋?)のある光景に触発されて不意に中之島の橋を見たくなり、中央公会堂でオムライスを食べる事を口実に起きてきたばかりの相方を誘ってチャリをとばした。
っつうか、まあ、うちの中にこもっていたくなかっただけのことで(笑)、中之島図書館で写真が撮りたかったのが第一動機なんだけどあいにく休館日、仕方なしにバラ園をのぞいてから(「シンパシー」という名のバラが気になった)中央公会堂の中之島倶楽部でオムライスを食す。相方は大正ロマン定食。王道的な洋食だけど、食べることより、食べる雰囲気を楽しんだ。ここの空気と外光の差し方はとてもいい。
大江橋の一つ東にある橋はなんというのだろう。ビルの看板さえ見えなければ堂島川に架かる橋も捨てたものじゃないんだけどな。
リュック・ベッソンの『アンジェラ』を観る。
モノクロームだからというわけでもないけど、ベッソン自身が『最後の戦い』の頃に回帰したかのような印象を残す。ここ数年制作稼業に専念しながら、自分の中で何かにたどり着いたという感触でもあったのだろうか。『サブウェイ』『グランブルー』『レオン』『ニキータ』『ジャンヌ・ダルク』『フィフス・エレメント』が内包してきた映画的ないろんなものがざっくり削ぎ落とされた映画。ベッソンらしいコメディの要素は健在だけど、欲とかプライドとか無駄なものが一切ない。彼の映画の語り口の合間にのぞくのはもう、愛情でしかない。
橋が絡んでいろんなことがつながった日曜。この映画の中にも橋が出てきた。もちろんどの建物にも看板なんかない。望遠でセーヌに架かる橋の上の主人公たちをとらえたカットは僕の中ではベスト10に入るかな。
天使というのは性が♂のはずだけど、まあ、いいじゃないか。
May 29, 2006 in films | Permalink
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Comments
すいません。とても美味しそうな写真に涎が垂れてしまいました(苦笑)
Posted by: NOBUTA | 31 May 2006 04:53:21
この写真はすごく美味しそうですね。涎が垂れてきましたよ(笑)
Posted by: NOBUTA | 31 May 2006 21:16:23
>NOBUTAさま
どーもです。うーん、ちょっと色調を調整したのですけど、実物の色合いにはまだ遠いような(笑)
Posted by: kiku | 31 May 2006 23:25:32