テベス礼賛。
ドイツW杯のグループリーグ突破予想が今のところ順調に当たってきている。ファイナル進出の予想は、願望はチェコなのだけど、現実はまずアルゼンチンだろうと思っている。リケルメを中心としたコンビネーションはあくまで流麗で、どうしてこうまでイマジネーションが実際的に実現されていくのだろうとため息が出る。今日は後半過ぎからついにテベス、そしてメッシが投入された。この層の厚さに敵うチームはそうない。テベスのドリブルシュートはGリーグこれまでのところ一番美しいシュートだった。
たとえば稀代のドリブラーといってもいいロッベンのドリブルがリスクチャレンジの匂いをぷんぷんさせるのに対して、テベスのそれはイマジネーションに溢れてはいるけど不思議に建設的だ。そのどちらが美しいかと問われても比較する意味のないこと。リスクチャレンジはオランダらしい眩暈を誘うけど、シンプルさに欠ける。対してテベスのプレーは確かに技術に裏付けされてはいるけど、一本筋の通ったものを感じさせる。
リケルメより、テベスの大会になっても不思議はない。
それにしても0-6。堅守を誇るセルビア・モンテネグロらしくもない。DFの崩壊ぶりは鮮やかすぎるほどだった。メッシの6点目のシーン、どうすればあんなだんご状態のディフェンスになるのだろう。ジーコジャパンでもあそこまでいかないよな。旧ユーゴスラビア完全解体の影響ががこんな形で現れてくるとはね。
June 17, 2006 in football | Permalink
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Comments
TVではメッシのアシスト&ゴールが絶賛されていますが、わたし的には
テベスのゴールの方が、ずっとずっと素晴らしく思えるのでした。
それほど大きく見えない彼が(資料によると168cm、メッシより2cm低い)、
ハッシハッシとDFをなぎ倒していく様は、爽快でさえありました。
それにしても、クレスポは男前だなあ。インカ系の顔立ちなのかな?
Posted by: けいすりー | 17 Jun 2006 11:38:01
いやまあ、セルビア・モンテネグロのDFがあれじゃ、メッシでなくても、という感じでしたけど。
天才肌のメッシより飢えを感じさせるテベスのほうが親近感は持てますね、確かに。
Posted by: >k3さま | 17 Jun 2006 21:46:05