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06/04/2006

『サイダー・ハウス・ルール』『こわれゆく女』、ラ・ボエーム。

昨夜遅く、録画していた『サイダー・ハウス・ルール』を観始め、終わったのは3時過ぎ。途中何度かもう寝なきゃと思ったけど、脚本のすばらしさで最後まで引っ張られてしまった。
ヘヴィな映画だ。ジョン・アーヴィングらしいシニカルさが満載だけど、シーンの合間にはペーソスと寛容がしっかり溶け込んでいる。こういう容赦のなさと寛容さを併せ持った表現ができるのはアメリカ人ならではだと思え、バランスをとることができているのはトビー・マグワイヤのそれほど波のない演技のおかげか、と。秀逸というわけでもないけど、はまり役だな。
エリカ・バドゥが重要な役で出演していて、本業同様ロウでグルーヴィーな存在感を見せつけている。なんでキミが? と最初は思ったのだけど(笑)

10時起床(めずらしく相方も一緒に起きてきた)、朝食後コーヒー豆をごりごり挽いてずるずるゴロゴロしながらジョニの "Wild things run fast" 、スークのバッハを聴きつつビデオでカサヴェテスの『こわれゆく女』を観る。
この色調はヴェンダースの『アメリカの友人』を思い出させる。『パリ、テキサス』も。愛において、あるいは友情においてあまりにストレートで傷つきやすい主人公を描くのに似つかわしい色調。それが際だって見えるのは多分、背景に無駄なものが置かれていないからなのだろうな。奇をてらうことなく、髄だけを残しながら滋味がある。まあとにかく、眼差しが優しいのだ。
いろんなシーンでプッチーニの『ラ・ボエーム』が使われ、それぞれの表情を帯びて鳥肌が立つ。凄い。

プールで泳いだ後、異常なくらいの疲労感からそのままジムに入ることは諦めて帰宅。昼食後、ソファで40分ほど爆睡。フレーニのプッチーニアリア集を聴いてからチャリで梅田に出、ソフマップ、ヨドバシでいろいろ物色してまわる。パワーブックのファン式の冷却台をさがしたのだけどUSB接続のもので気に入るものがなく、単なるアルミの台(それでもSANWAのものだけど)を購入。少しは熱が逃げてくれると思う。とにかく夏場でも膝の上でキーボードをぱたぱた叩きたいのだった(笑)

June 4, 2006 in life |

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