カメルーンの江藤と、梶山の眉毛。
A代表の親善試合、カメルーン戦。
アジアカップはいったいどう総括されたんだろうと首を傾げざるを得ないゲーム。DFこそ闘莉王が効いて駒野も加地もぶっちぎられる局面もなく安定していたものの、前戦でのスピーディな連携は皆無といっていいんじゃないか。
田中達也、大久保の突破(個の力というほどのものでもない)からカメルーンのファウルで得るチャンスばかりで、流れの中で決定的チャンスの匂いはまったく無し。ピッチの状態もあるだろうけど同じようなパスミスが多すぎる。啓太(おまえもか!)を始め、日本代表の判断の遅さから、リーチの長さを生かしたカメルーンにボール奪取されまくり。ぐだぐだな展開に終始してしまいましたね。
一方、江藤のいるカメルーン代表は長旅の疲れからか異常な湿度にやられてか、中盤での組み立てらしい組み立てはなく、サイドでのロングフィードからチャンスメイクの一点張り。先日のFCバルセロナのアジアツアーから戻って2週間ほどしか経っていなく、時差ボケで体調が向上せず出場辞退を申請したものの協会から認められずに強行出場することになった頼みの江藤はFK担当を兼ねるも案の定キレもスピードもなく、スタープレイヤーの(スケジュール上の)つらさをしみじみと感じさせてくれたのでした。
疲労のせいか、チームも試合開始前のアップをやらなかったらしいのでやる気はまったくなし。中津江村を再訪できただけで責務は果たした、としたのでしょうか。
そんな中で、やはり山瀬のポイントを絞ったスピードは光っていました。啓太、遠藤とフカしてばかりの中で、見事なミドル。決めるべき局面にきっちり決めきるメンタリティと技術はあるいは今日のメンツの中では群を抜いていたかもしれません。
オリンピック最終予選のベトナム戦、輪をかけて救いようのないゲーム。
この世代のキーマンは本田でも家長でもなく、梶山なのだけど、眉毛、どうしちゃったんだろう。描いているのか、いい加減生やし始めたのか、何かをつけたのか。ゴルゴを模したにしては左右で明確に太さが違うし。
チームメイトは何も突っ込まないのでしょうか。その件についてはアンタッチャブルなのでしょうか。
って(笑)、そんなことはどうでもよく、その梶山どころか本田も沈黙。流れの中でチャンスメイクできたのは水野にボールが渡ったときだけ。
結局セットプレーでの柏木のキックの精度に救われたけど、一体何がしたいのだろうこのチームは、という印象。スピードに乗ったアイデアで敵を崩す局面がほとんど無かった。
平山は即刻切り捨てた方がいい。協会が反町監督にどんなプレッシャーをかけているのか憶測してしまいますが、あんなエクスキューズの多いプレイヤーが他のプレイヤーの(メンタル面も含めて)プラスになるはずがない。確かに懐の深さは魅力だけど、前を向いてプレーした時の不安定さがいつになっても解消されませんねー。
一人のプレイヤーを糾弾しても詮無いのだけど、同じリーチの長さを求めるのなら森島の方がスピードもあるし伸びしろも明るさ(笑)もあるし....と思っても仕方ないゲームになってしまいました。あるいは次のアウェイ、カタール戦、惨敗した方が薬になるかもしれないですね。
August 23, 2007 in football | Permalink
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a0120a841e0c2970b01287744cf99970c
Listed below are links to weblogs that reference カメルーンの江藤と、梶山の眉毛。:
The comments to this entry are closed.
Comments