流通経大柏4-0藤枝東。
どちらを応援するというわけでもなかったけど、楽しめた。国立、超満員。この時期、みんなサッカーに飢えているんだね。
準々決勝だったか、藤枝東のコンビネーションが素晴らしかったのでその辺を期待したのだけど、流経大柏のプレッシャーが早く、コンパクトなつなぎがまったく出来ていなかった。流経大柏イレブン全員の、攻守の切り替えの徹底、そのスピードが見事。大前がスタメンじゃなくても(勝ち負けはわからないけど)、柏が圧倒していただろう。
高校生でここまで「勝つためにどうしたらいいか」という大前提が浸透しているというのが素晴らしいですね。ここに至るまでの本田監督の手腕の柔軟さなくしてこのチームはなかったろう。
チーム立ち上げの頃は、朝(個人技)と午後(チームプレー)の練習が「矛盾している」ということで、はじめは納得できない選手が随分といたようです。ただ、ボールを持てるのであれば、縦へ。縦に速く抜けられるドリブルであれば大歓迎。それ以外で、横にはうようなドリブルや、くるくると回るようなドリブルをするならば、ワンタッチやツータッチでさばいてほしいと言ってきました。それが、どうやらプリンスリーグの2〜3試合目ぐらいから徐々に出てきて、夏を越えて、この監督には言ってもダメだなと思ったのか(苦笑)、子どもも「(ボールを)持ちたい、持ちたい」とは言わなくなりました。やはり遊んでいるところを見ると、ボールをこねているのが一番楽しいんですよね。だけど、何をしに来たんだ? と聞く。(本田裕一郎監督会見)
4得点すべてに絡んだ大前(J1清水が獲得)は、結局3大会連続得点王。あのキープ力、縦への突破力、そして左脚の振りの早さと強さはテレビで観ていても超高校級。そのうち和製メッシって言われるんだろうなと思っていたら、もう言われているんですね(笑)
なにより下半身の安定感には目を見張らされる。なんで高校生があんな角度からあの体勢で決められるのよ? という今日の2点目。腰椎のしなやかさと腹筋、股関節近辺の深いところにある筋肉のバランスのことを思わずにはいられないシュートでした。
大前を獲れなかったJ1他チーム、臍をかんでいることでしょうね。
January 14, 2008 in football | Permalink
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