村上龍と村上春樹の新刊。
昨夜ツタヤで何を血迷ったのか(そんな大袈裟なことでもないのだけど)『セイント・オブ・ウーマン』のDVDも借りてしまったので、今朝10時から観る。アル・パチーノは退役前に自分の悪巫山戯から自ら盲目になってしまった元陸軍中佐を演じている。その虚無感には底がない。だけど他人と関わる部分においては厭世感を伝えないんですよね。やっぱり凄いね、パチーノ。そのまなざしの奥底に何が湛えられているのかとじっと見入ってしまいました。
本日購入したのは村上龍の『文学的エッセイ』と村上春樹の『意味がなければスイングはない』の2冊。いったいいつになったら読めるんだろう、って(笑) 早くGWにならないかなあ....それさえ取れるかわからないのだけどさ。
龍の方は1997以降の短いエッセイがピックアップ編集されたもの。装丁が安っぽいんだか豪奢なんだかよくわからない。案外そんな受けを狙ったものかもしれない。『寂しい国の殺人』を出したシングルカット社発行。
一方春樹の方は「ステレオサウンド」という雑誌にじっくり腰を落ち着けて2年あまりかけて書かれた音楽に関する幾つかの長文のエッセイがまとめられたもの。僕的には『ダンス・ダンス・ダンス』以降の春樹の小説はイライラさせっぱなしでちょっと受け付けがたいものが多いのだけど、エッセイや紀行文はどれもすーっと入っていけて、よい。
半身浴しながらシダー・ウォルトンについてかいた文章を読む。愛があって、いいね。
January 30, 2006 in books | Permalink
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