04/11/2009

Mole

Mole03 知る人ぞ知る淀屋橋の芝川ビル地下に、昨秋開店したカフェ。
昔は金庫室だったらしいのですけど、何の金庫室だったのでしょう。
とにかく一見の価値、というか、訪れる価値のあるカフェです。
mole、その名前そのままのカフェ。Mole01_2

壁のアールに沿って調度品がしつらえられてます。設計と製作にもうこれだけでどれだけの時間をかけたのだろうかとため息でます。あと、壁の塗り方。当たり前だけど、梁の継ぎ目とそれ以外との濃淡がもう絶妙。ブリキの通気口のペンキも、いかにも昭和初期のアンティークというかノスタルジーを感じさせる塗り具合で、これはほんとに好きじゃないとここまで塗れないよな、というような。
それが逆にモダン。
かけていた音楽もラテンジャズを静かに。ちょっと見えにくかったのだけど、アンプはマランツだったような。ここでマッキントッシュじゃないですよね、うん、しっくり似合っていました。Mole02

コーヒーは残念ながら僕の好みの味ではなかったのだけど、今後何度も行きそうな気がします。それくらい、雰囲気がよく、洗練されたカフェでした。

April 11, 2009 in cafe | | Comments (2) | TrackBack

09/07/2008

カフェ "Stove"

日本一焼き鳥屋の多い、カフェ不毛の地、大阪市福島区にやっとカフェらしいカフェができました。コーヒー通によく知られた喫茶店は Bahnhof とかあるんですけどなぜかカフェは未だに、の土地に、今月やっと。

で、先週末、近所の商店街の中にある Stove に早速。プレオープン3日目でしたか。入り口の佇まいからしてロハスな感じで、今どきのゆるーい雰囲気満点。壁の塗りっぱなしな感じとか、天井の梁の打ちっぱなしな感じとか。まだ施工中?ってあしらいがそこかしこに。いいですねー。Stove02_2

残念なことに、禁煙。コーヒー好きにはつらいとこ。あと、メニューはほんとにカフェらしくコーヒー紅茶メイン(チャイがないのはほんと残念)、他にはトーストメニューだけなので、カフェゴハンは望めません。場所柄的にも近所のおばちゃん達が集ってお茶、という使われ方メインになりそう。
カフェ好きにはもっとこう、差別化できるここならではのものが欲しいのですが。。。

でもまあ、これで拍車がかかって、この商店街の中にも2軒、3軒と増えてくれれば、と願うばかり。
Stove05

September 7, 2008 in cafe | | Comments (2) | TrackBack

08/25/2008

D&Department cafe。

dddギャラリーでの中村勇吾展を見に行ったつもりが休日閉館でがっくり、気を取り直してその近くにある D&Department のカフェで昼食。
代表のナガオカケンメイ氏が先日テレビの情熱大陸で取り上げられたことでヒートアップした感もありの D&D。大阪では2002年に見参していたようなのですが、ぼくらは今回初体験でした。

Dd03 客席はすべて例のカリモクの黒を使用。フロアの広さと天井の高さもあって存在感たっぷり。ビル自体が旧いものだったせいか、よく磨かれたフロアの床の質感もいい雰囲気でした。こういうお店でサーブするって、ほんとに気持ちいいものだろうな。

僕はドライカレー、ウチの相方は赤ワイン煮のハンバーグをいただきました。
ドライカレー、びっくりするほど美味かった。いやもう、なんじゃこれは!ってほどに。ドライカレーだけだったら人によってはちょっと濃い味付けだろうけど、半熟の目玉焼きを崩して溶かしたらほどよくまろやかに。
日本人なんだし、カレーに強いカフェって必要ですよね。

ってことで近いうちにまた行こう。今度は グリーンカレーで。
Dd08

 

August 25, 2008 in cafe | | Comments (2) | TrackBack

02/12/2008

Alliance Graphique(アリアンス・グラフィック)

南京町の春節祭最終日、神戸カフェの先駆けとも言われているアリアンス・グラフィックでお茶してきました。元町に来るとたいていジャズを聴かせる「M&M」に入るのですけど、新規開拓ということで。
南京町の西の門から南にまっすぐ10分ほど。わかりやすい場所です。

旧居留地〜元町あたりの印象を代表するような、海岸ビルヂングというレトロなビルの一階、フランス料理屋さん然としたたたずまい。よく震災で落ちなかったな、と思えるほど時代を感じさせます。
Aliallance02
店内はそれほど広くありません。写真でもわかるように天井が高く、色調も落ち着いていて、音楽は静かにジャズがかかっていました。メニューに「フランス人に教えてもらったカレー」というのがあるように、神戸らしい異国の雰囲気がしっくり馴染んでいます。
夜はバー使いもできるようで、とにかく喧噪から抜け出してまったりトリップしたい人にうってつけの隠れ家的カフェ。客層もかなり高めで、普通に近所の70代の老人がお茶しに集う場所でもあるようなのがなんとなくうれしくなりますね。

 

February 12, 2008 in cafe | | Comments (0) | TrackBack

01/08/2008

さらさ花遊小路店。

Sarasahanayu_02_01 さらさ富小路店なき後、昨年11月に開店したさらさ花遊小路に行ってきました。富小路店の隠れ家的雰囲気が好きだったのでかなり期待していたのですが...

1階はサロン的空間。カウンターと、テーブルがふたつだけ、だったかな。とにかく広く感じます。立食パーティーとか気軽にできそうな。奥にソファが数脚あったので、ほんとにそういう目的のための空間なのかもしれません。Sarasahanayu_05_01

2階は横長に広大なカフェスペースになっていて、もしかしてこれ、商店街花遊小路の2階部分全てを占めているんじゃないか...というような広さです。天井も高いので、開放感はさらさ西陣店に匹敵するんじゃないか、と思えるくらい。
まあ、どっちにしろ、富小路店のいかにも京都らしい旧い長屋をそのままカフェ向きに造り込みました的な雰囲気を期待して行ったら、肩すかしを喰らうことは間違い無し。2階にもソファ席のスペースが取られているので、フツーに新京極通あるいは四条通を歩き疲れてどっかカフェでまったりしたいなー、という時のご用達としてはうってつけのカフェだけど、さらさファンとしては....どうなんでしょうね?

ドリンクとスイーツがそうとう充実していたので、ランチタイムはともかく、(今までの富小路店でのように)がっつり食べたい方には不向きかも。
Sarasahanayu_06_01

さらさ関連記事
さらさ富小路店、閉店。
さらさ5号店 PAUSA。

 

January 8, 2008 in cafe | | Comments (0) | TrackBack

09/15/2007

さらさ富小路店、閉店。

Sarasa_2スロウ・カフェの 京都代表(と言ってもいいんじゃないか)、「さらさ」富小路店が9月17日でクローズ。詳細は分かりませんが、ビル自体の老朽化のために退店せざるを得なくなった、ということなのでしょうか。

富小路店、西陣店、かもがわカフェ、三条店、麩屋町のPAUSA、と5店舗を展開しているさらさですが、どの店舗もそれぞれに、その場所にとてもよく馴染んだ特徴がある中、最古参の富小路店が一番京都らしいレトロアンティークな雰囲気。漆喰の壁、黒光りする梁など、年季を感じさせてとてもなごんだ気分にさせてくれる内装でした。

この近くのcafe independants(カフェ・アンデパンダン)、京大近くの進々堂、もう無くなってしまったけど同志社近くのほんやら洞など、他に京都らしいユルいカフェは多いけど、オーガニック・カフェの先駆としての存在感は群を抜いていました。もう、ここのプレートランチは無敵ですね。
僕は、お昼を食べないときはいつもチャイなんだけど、これも美味しかった。

Sarasa_4 正確には移転、なわけで、11月に新京極からの筋(花遊小路)を入ったところに新店ができるそう。楽しみですね。

さらさ関連記事→さらさ5号店「PAUSA」

訂正:ほんやら洞(本店)は経営継続、ってことになったようですね。ヨカッタヨカッタ。

 

September 15, 2007 in cafe | | Comments (2) | TrackBack

09/03/2007

cante のモロッコ・ミントティー。

8月の、失神してしまいそうに暑い夕方、カンテ・グランデ丸ビル店で初めて飲んだモロッコ・ミントティー。これがハマった。
でも630円なのでドトール的に気軽に何度も飲みに行くこともできず、カンテのレシピを参考にちょっとウチでやってみた。

ティーポットに鉄観音茶(珠茶)とフォションのドライミントを小さじ1杯ずつ、最初に注いだお湯は捨てる。再度お湯を注いで2,3分ほどで生ミントと黒砂糖を入れたグラスに注いでいただく。
....これがねー、そのまんまの味なんだよね(笑)カンテのクールだけど深く柔らかい味には程遠い。珠茶を使うのはいいんだけど(これはほんとにおいしい)、ドライミントがネックか。
フォションのはそれこそドライバジルのように細かく刻んだもので、料理に使うアクセントとしてしか使えないだろ、というような。用途としてミントティー・ミントゼリーとか書かれているのだけど、どうなんだろう、お湯を入れて5分ぐらいは待った方がいいのかな。カンテのレシピに出ている写真で見えるドライミントの葉は、ほんとにそのままの大きさのようだから。

写真はカンテグランデ靭公園店のもの。底に氷砂糖が3,4コ。ここのはポットに3杯分ぐらいあるので、氷砂糖を少しずつ溶かしながら注ぎ足していきます。Mint_tea

関連記事→ cafe CANTE GRANDE 靱公園店。

 

September 3, 2007 in cafe | | Comments (2) | TrackBack

06/26/2007

さらさ5号店 PAUSA。

雨の京都を楽しもうと先週日曜出かけたのだけど、雨の河原町近辺なんて歩くもんじゃない。目的は今年1月に麩屋町に出店した「さらさ」5号店 "PAUSA" だったのだけど。

さらさ1号店(富小路店)から徒歩3分ぐらいのところ。2階の窓の青い桟と、温室が目印。この日は温室に入りました。
って(笑)、えー、写真に見える2階がさらさで、温室は東屋的な部屋になります。VIPルームですね。大宮の4号店にも東屋というか離れがありますけど、まあ、あんな感じ。
雨の叩く音がうるさかったですよ、まじ。

Pause4

店内自体は富小路店や2号店(西陣店)よりもずっとくだけた感じ。大きなセンターテーブルがあって、窓側に4つ、畳の座敷席があるという、お蕎麦屋さん的なレイアウトでしょうか。ちょっとビジュアル的にどう押さえればいいのか分からなくて店内の写真はうまくとれなかったのですが、まあ、くつろげるところです。

でも、さらさの戦略的にはちょっとはずした感じがあります。そんなにコンセプトを固めないで、アバウトにやったらこうなりました、というような。逆にそれが、さらさらしいゆるーい感じを出しているのかもしれませんね。
さらさに行く時はいつもそうであるように、僕はチャイを飲みました。

June 26, 2007 in cafe | | Comments (0) | TrackBack

03/05/2007

R cafe、BAHNHOF、カフェ2態。

「R cafe」
中崎町にあるカフェをすべて制覇したわけじゃないので断言できないけど、中崎町の中ではもっとも隠れ家的なカフェかもしれない。この店をさがして歩いていていつか路地に迷い込んでしまって、困ったなあ...と思っていたところへ忽然と現れるし。
学生3人の卒業制作として改装された長屋がカフェになったもので、ネストの雰囲気たっぷりだけど、それなりに若い常連が多そう。作り自体はほんとに古い家のもので、テーブルや椅子もそれに合わせてしつらえられてある。採光もそれなりの雰囲気だ。

何が凄いって、2階に上がるはしご段。これははっきり言って怖いです。とてもたんたんたんたんと上り下りできるものではない。一歩一歩確かめなければいけません。気をつけましょう。
とにかく満員じゃなければ籠もるのには最適。若い人多いけど声は響かないので、読書とか勉強とかに向いていますね。僕も常連になるかもしれない。

オフィシャルはどうも削除されたらしいので、とりあえず住所だけ。
→大阪市北区中崎西4丁目1-20

Rcafe3


「CAFE BAHNHOF」(バーンホーフ福島店)
ウチの同じ区内に数年前からある喫茶店で、以前から知っていたのだけど初めて入ったのは今年に入ってから。基本的に美味しいコーヒーを飲むためのお店なんだけど、焼き菓子の匂いがそれこそベルギーワッフル的で、これに誘われてくるおばちゃんとか家族ぐるみが多そうな地元の喫茶店的存在、か。昨年末にLマガジン、最近はあまから手帖とBRUTUSにまで紹介されて、業界人御用達っぽくならなければいいな...という懸念がないでもない。

タイミングが合えばマスターが手作業で生豆を選別している光景を外から見ることができる。そういうオープンさも人気の秘密かもしれない。
ここのブレンドは3、4種類。半端じゃなくおいしい。苦みも酸味もはっきりしているけどぶつかっていなく、誰にでも味わって飲めるコーヒー。僕的にはもうちょっとクセがほしいのだけど。
飲みやすいだけでなく、ここのコたちがみんな楽しそうに働いているから、自然と行きつけになるんだろうな。常連にとってはそれが本当のとこかもしれない。
Bahnhof
Bahnhof

 

March 5, 2007 in cafe | | Comments (0) | TrackBack

02/04/2007

cafe itohen、須川まきこ "Lace Queen"

美味しいコーヒーが飲めるお店を探すためだけのカフェ巡り。チャリをとばして中崎町の北側、本庄西の "itohen" へ。

どこで飲むにしても初めてのところはそのお店のブレンドを飲むけど、ここは浅煎りと深煎りの2種があって、僕は浅煎りをいただきました。きりっとしていて、深いコクとほどよい苦み。好みの味でした。ストレートですーっといけますね。

ここはカフェギャラリーで、ちょうどやっていたのはイラストレーター須川まきこの個展 "Lace Queen"。タッチはビアズレーかジャン=コクトーか。高畠華宵の典雅さもあるように思う。 エロティックな、「女たちの私的な時間」と形容される作品だけど、僕はむしろある種の痛みと、解放させたいけどどこへも逃がしようのない膨れあがった自我のようなものを感じた。
だからこそ作品を描き続けるのか。Itohen1_1

その時、須川氏もカフェにきていた。幸福そうな人だったな。

 

February 4, 2007 in cafe | | Comments (4) | TrackBack