積み上げたものがなかった東アジア選手権。
ずいぶん遅くなったけど、東アジア選手権のこと。オシムが倒れて以降、親善試合を含めて6試合をこなしたわけだけど、質は明らかに後退してしまった。岡田監督になって最初のチリ戦、その後のボスニア戦で出来ていたことが、東アジア選手権ではまったく出来なくなっていた。日本に対してのプレスが激しいだろうことは予測出来ていただろうに、全然動けず、畏縮したような様子も窺え、だから(武器であるはずの)ショートパスが繋がらない。まあ、ひどかった。
中村俊輔も松井も闘莉王も高原もいない大会でどれだけ上積みが乗せられるか期するところは(中盤において)大いにあったはずだけど、ため息も出ない。初戦の北朝鮮戦など、あの地に足のつかなさはどうしたもんだろうね。何をいまさら、のていたらく。2戦目、中国戦は誰もが予想した通りに(ドイツW杯予選での北朝鮮を思い出させるような)大荒れとなり、中国選手たちはもちろん、中国のサポーターを含めたメディアからの批判が相当だろうなー、と思わせるゲームに終わってしまいました。(参照:東アジアの危機ー宇都宮徹壱)
中国はもっと進化できるはずのチームなのに残念...ですが、こういう荒れたゲームになることも予測し得たはずで、そうさせないための戦術を岡田が展開せず、選手たちにもいなせるだけの技術がなかった、ということだけははっきりしました。
最後の韓国戦だけはサッカーらしいサッカーでホッとしましたが、これって、90年代?の感慨は拭えず。加地を左に、今野をCBに、橋本を右に、田代のワントップ、そして内田を使い続けて....負傷者が続出したので窮余の策、という部分もいくらかはあったのでしょうが、岡田監督が何をどうしたいのかいっさい見えてこず。恐らくスカウティングの段階で日本の右(内田)が弱点だ気づいていた韓国に対しての何も指示しなかったのでしょうね。中村憲剛も橋本も、内田のフォローに回るばかり。
さて、次の代表戦は3月末、アウェイでバーレーンと。こんなことを言っちゃあアレだけど、岡田監督には、じっくりオシムと話をしてほしい、と思ってしまう今日この頃。
February 26, 2008 in football | Permalink | Comments (0) | TrackBack