« March 2006 | Main | May 2006 »

04/30/2006

浦和暫定首位、ガルシア、オッタビオのオリーブオイル。

第10節、浦和vs大宮。バルサTVで観ることのできたCL準決勝1.レグでの、どうしてそんなところにスルーが出せるの! というロナウジーニョのあらぬ方向へのパスにジュリが反応して決めた決勝ゴールのシーンがまだ尾を曳いていて、あのゲームと比べても詮無いことだけど、浦和とはいえやっぱりボールの動きがたるい。運動量も少ないし、ボールコントロールの拙さが目立って気になって仕方ない。ジーコが見に来ているというのにアレのキレの悪さは破滅的だし。
でもまあ、小野の届かなかったはずのパスをDFの一瞬のミスを見逃さず抜け出してキメたワシントンのプレーを見れただけでも前半はよしとする。

後半、膝の調子が思わしくない都築に代えて山岸。何ヶ月ぶりだろう。ちょっとどきどきする。でも都築は浦和で唯一関西の匂いのするプレーヤーなので寂しい。出身は九州だけど。
長谷部のカラダを使って、らしいドリブルで抜け出したところや、小野のヒールパスなど決定的シーンにつながるかと思われた局面も散見されたけどワシントン、カラダ重そう....で反応できず。さらにほぼ中央からのFK、なんでお前が、の闘莉王。ワシントンのヘッドに合わせたようにも見えたけど、ほんとのところどうだったのだろう。
試合はそのまま1-0で終了かと思われたけど、ワシントンが持ち込んだゴール前のラッシュから永井のゴールが決まる。よかったね。
それにしても今日の啓太はいつにもまして矢沢永吉を彷彿とさせた。

お口直しというわけでもなく、その後はCL1.レグをVTRで再観戦。圧倒的に面白い(笑) ロナウジーニョのFKをジダが止めるなんてあまりに贅沢な対戦カードだよな。

昨夜アンディ・ガルシアの『モディリアーニ』を観て、その勢いで『ゴッドファーザーPART3』をDVDで観る。コルレオーネ・サーガの中ではもっとも凡庸な作品かもしれない。映画的戦慄も凄みも、映像の深みもない。サーガらしい滔々たる流れからはずれている。公開当時になんに印象も持てなかったのは正しかったのだろうか。
ただ、前半部ではそのへんのチンピラにしかみえなかったガルシア演ずるヴィンセントの変容の描写にはぞくぞくさせられた。マイケル(アル・パチーノ)に心酔して、ファミリーの血のために従姉妹との愛を利用するのも厭わなくなるあたりなんか、特にね。あの眼差しに慈愛と冷血が共存し始めたとき、狂気は信念に変わり、ここでやっとこのシリーズの重みが感じられるようになる。
ガルシア主演で別バージョンのコルレオーネ・サーガをやってくんないかな。

オッタビオのオリーブオイル。今までずっとベルトーリだったのだけど、それがたまたま売っていなくて同じ棚に置いていたのを相方が購入。びっくり、めっちゃ美味い。若い味だけど、謙虚で素直な感じ。って、何を言っているんだか(笑)
いや、ほんま美味いっす。最初、バケットに垂らして食べたら一瞬ワケわかんなくなりましたからね。
それにしても鱈のソテーに使ったトカップの白との相性が素晴らしかったっす。幸福な夕食。

Olive2_1


April 30, 2006 in life | | Comments (0)

04/28/2006

Pandora

Pandoraが楽しい。とりあえずステーションとしてジョニ・ミッチェルとマッシヴ・アタック、デヴィッド・ボウイ、マイルス・デイヴィス、カウント・ベイシー、ライ・クーダー、ケニー・バレル、ヴァン・モリソン、を入れてみる。
こういうソフトがが出てくると、ああ、音楽が好きでよかったなあとしみじみ思う。

マイルスでどう選曲されたかというと、

Stella By Star Light / Miles Davis
Old Folks / Kenny Dorham
Joy Spring / Arturo Sandoval
Who Cares / Art Farmer
I Don't Want To Be Kissed / Miles Davis
Imagination / Rob McConnell & The Boss Brass
I Remember Clifford / Dizzy Gillespie
Almost Cried / Duke Ellington
Seven Steps To Heaven / Miles Davis
Remember / Hank Mobley
The Warne Marsh Quartet / I've Got You Under My Skin
The Most Beautiful Girl In The World / Sonny Rollins
Deception / Miles Davis
Hymn Of The Orient / Clifford Brown
Dolphin Dance / Herbie  Hancock

以下略、という流れ。こんなふうにして、知らない曲を知っていくんだな。

ちなみにジョニ・ミッチェルのステーションを流していたら、ジュディ・ガーランドの "But Not For Me" が聴けたので、めっちゃ嬉しかった(笑)

参考

April 28, 2006 in music | | Comments (0)

04/24/2006

安逸。

何もしない、よく晴れた日曜。プールで泳いだくらいか。それもルーティーン。日中はだらだらとブライアン・リンチとかジョニ・ミッチェル、大沢伸一、デリック・メイを聴くともなく聴く。夕方から梅田に出てロフトの無印で買い物をし、中崎町のカフェでオチャ。
帰宅途中本屋に立ち寄って物色するけど、欲しい本がありすぎで買うなら全部買わないと気が済まないから何も買わない。フィリップ・ロスやカズオイシグロの小説と新書で何冊か読みたいなーと思うのが数冊あって焦がれたのだけど、いつ読めるのかわかったもんじゃない日常だし。ゴールデンウィークはとれるのだろうか。

帰宅後、バスペールエールと十勝ワインで夕食。その後、案の定ソファで40分ほど爆睡し、ウチの相方からうるるんが始まったよと起こされる。最近こんなんばっかやなー。
保坂の小説を読みつつゲルマニウムをいれた風呂でだらだら汗を流し、ワルター指揮のモーツァルトK550を聴きつつ、下肢をマジョラムを垂らしたオイルでマッサージ。その後また十勝の赤ワイン。
あー、安逸で何もなかった日曜。

締めはドン・フリードマンのピアノで。

April 24, 2006 in life | | Comments (2)

04/23/2006

浦和もいつかは負ける、『浮き雲』

帰宅したらちょうど清水vs浦和の後半が始まるところで、2-1で負けていたのでなんか久しぶりの面白そうな展開だなーと思いつつ観ていたのだけど、清水のプレスが恐ろしく早いね。運動量でも浦和を圧倒している。おかげでというか後半からウッチーを入れて闘莉王は上がりっ放しだ。
長谷部のボールコントロールが際立っていて闘莉王へのラストパスを通していたけど得点には至らず、ワシントンの絶妙なパスからアレックスの抜け出しも、おおー、決まったなと思いきや、代表があれを決められなくてどうする! おまけにシミュレーション取られるし。ギドは審判への怒りを露にしていましたけど、主審家本、本領発揮だったね(笑)

っつうか、浦和に焦りがみえみえで、らしくもなかった。特にワシントン、アレ、ポンテの3人の苛立ちがひどいように見えた。気のせいではなく。
来節はポンテと坪井が欠場、その代わりに小野の君臨なるか。

いつかは負けるさ、モウリーニョの台詞の通りに。

お酒を飲みながらソファに寝そべってカウリスマキの96年作品『浮き雲』を観ているうちに幾度か眠る。相変わらずカティ・オウティネンの存在感が凄い。どんなに人生のどん底がちらほらしていようとも彼女がいれば何とかなるさ、という安心感をカウリスマキは引き出している。
マッティ・ペロンパーに捧げられた映画。この前年に亡くなった。もう11年になるのか。

PS.そういえばアル中のコックを演じていい味出していたのは『かもめ食堂』で「コピ・ルアック」のまじないをサチエに教えていたマルク・ベルトラ。どっかで見た顔だよなーと気になっていたので調べてみたら『過去のない男』の主役じゃないっすか。なんでこんなこと覚えていられないのだろう。ちょっとショック。

April 23, 2006 in life | | Comments (0)

04/19/2006

浦和レッズサポ解析。

浦和レッズサポーター内で流行しているらしい成分解析、レッズサポ解析機をやってみたのですが、ハンドルだったら

(ハンドルネーム)の44%は岡野に対する思いで出来ています
(ハンドルネーム)の41%は萌え心で出来ています

本名だったら

(本名)の46%は平川に対する思いで出来ています
(本名)の43%は不屈の魂で出来ています

ということらしいのですけど。
まあ、岡野と平川というあるイミ似た者同士でピックアップされたのは納得できるとしても、萌え心と不屈の魂は相容れないと思います。
っつうか、ハンドルネーム解析で「岡野に対する思い」と「萌え心」のパーセンテージが同じくらいというのも納得できて笑えたりもするのだけど。本名での「平川に対する思い」と「不屈の魂」というのはハマり過ぎの気がしないでもない、僕的には。
(まあ、永井やアレックスが出てこなかっただけでもよしとしたい)

希望的にはウッチーに出てきて欲しかったナー。

April 19, 2006 in reds | | Comments (0)

04/17/2006

ハル・ハートリー、靭公園『虎丸』、アンナ・カリーナ、闘莉王。

『THE BOOK OF LIFE』ハル・ハートリー。
しかし二階堂ミホといいP.J.ハーヴェイといい、ハル・ハートリーはよほど前髪の短い女が好きなんだね。『トラスト・ミー』だったっけ、ソニック・ユースで踊るシーンがあった映画でもルイーズ・ブルックスばりの前髪が短い女をフィーチャーしていたように思う。
まあそれはいいんだけどあまり趣味に偏りすぎているきらいがないでもない、そんな印象を持った映画。物語的にはゴダールの映画(『マリア』だったかな)を彷彿とさせるところがあって面白いのだけど、なんというか警句を散りばめ過ぎ。ハートリーなりの箴言集的な趣もあるのでファンにはたまらないかもしれないけれど。
これはビデオ作品なのだろうか。かなり粒子が荒れていて観づらかった。

昼前、残した仕事を片付けに会社で1時間、その後プールで泳いでから相方と待ち合わせて靱公園界隈でちょっと遅い昼飯にする。
今日行ったのは虎丸。焼酎がかなり揃っているので夜に行きたいところなんだけど、場所柄女性客が多い。もう少し暖かくなったら公園に面した窓が開放されるのだろう。今日はまだデロンギのヒーターが効いていた。
僕は大皿プレート、相方は太陽という名の卵のせ石焼き豆腐ハンバーグ。このボリュームにはちょっとのけぞったけどかなりおいしい。この界隈のお昼ゴハンはあまりハズレがないように思う。Toramaru3

帰宅後、だらだらしながらジョニ・ミッチェルの『SHADOWS AND LIGHT』をDVDで観たあとで、途切れとぎれに観ている『女と男のいる舗道』を観る。アンナ・カリーナが絶望的に可愛い。額、鼻筋、頬、顎、首筋といい横顔のラインはもう完璧としか他に言いようがない。でもなんというんだろうな、生気に乏しい。エロスが薄い気がする。第9章、ジュークボックスの音楽でアンナが踊るシーンはコケティッシュで好きなんだけど。

昨日の浦和vs京都、闘莉王はいったいこれからどうするつもりなんだろう。ゴールこそならなかったけど前半終了間際のジャンピングボレーといい、アレックスに通した決定的なスルーパスといい。昨日は坪井も「お前もかよ」という攻撃参加ぶりだったけど、これも啓太がいてくれるこそ、かもしれない。アレがなんぼキレまくっていても信用できないのとは反対に、啓太の調子の良さには深い安心感を覚えてしまう。不思議だ。
ここ半年負けていないのは啓太と、何をどうしたいのかよくわからない闘莉王の動きに理由があるような気がする。小野効果なのか、最近はノブヒサも全然サボっていないしね(笑)

April 17, 2006 in life | | Comments (3)

04/16/2006

また雨の週末、ヘルシンキ、『カモメ食堂』

ここ3、4年、ハウスミュージックにハマっていたけどこうも忙しい日が続くとなかなか気分がのってこなく、聴く気になれない。その代わりにジャズに回帰しつつあるような今日この頃。今朝は3時過ぎに帰宅して4時半就寝。9時起床、本社で片付ける仕事があったのだけどもうしんどくて明日にすることにして、アート・ペッパーをかけながら相方と今日のスケジュールをたてる。とりあえず彼女が観たいといっていた『カモメ食堂』のチケットを買いに11時頃チャリで劇場まで10分走り、2時過ぎの回を整理券番号22、23番で購入、ドトールでオチャしてからいったん帰宅してブライアン・リンチをかけながら昼ゴハン。

そういえば(ってどういうわけでもないけど)今朝ちらちら観ていたレッドソックスvsマリナーズの試合でのレッドソックスのピッチャーが凄かった。僕は野球にはほんと興味ないのだけどこのゲームでの観客のノリと一体になったようなピッチャーの勢いにはトリハダ立つものがあった。力のある選手なのでしょうか。ほんとうに自分のリズムで、メンタルより先に行こうとする自分のカラダをどうすることもできないといった感じでワクワクさせられた。かなりエンドルフィンが脳内を駆けめぐっていたんだろうね。

で、『かもめ食堂』なんだけど、そんなことより邦画を映画館で観たのっていったい何年ぶりだろう。最後に観たのがいつなのかちょっと思い出せなくて愕然とする。相米慎二の『光る女』あたりからさっぱり、だ。

『やっぱり猫が好き』的なテイストはあまり好きではないのだけどまあ今回はウチの相方に付き合うことにした。とはいっても彼女はもたい等3人のファンというワケではなく群ようこが好きなだけらしい。僕は群なんて一冊も読んだことがない。よってこの映画に関する前情報はゼロ、だった。舞台がヘルシンキだということだけで。

ヘルシンキかよ。

ヘルシンキと言えばカウリスマキしか思い浮かばない。だからカウリスマキ以外の何をこの映画に求めればいいのだろうと思いながら観た。だからそれはカウリスマキ映画の何かを求めた、ってことだけど。

室内で少し逆光気味に人物を映しとるというのは最近の流行なのだろうか、食堂の厨房で小林聡美がドリップコーヒーをいれるカットがとても印象に残った。僕がコーヒー好きだからというワケではなく(小川珈琲の大ファンなんだけどさ)、コーヒーをいれるシーンにはああいう光の取り入れ方が一番相応しいように思った。北欧の午前ならではの、といったような。あるいは午後だったのかもしれない。ようするに北欧ならどっちでもいい(笑)
日本の午後ならもっと光が濁るんじゃないのかな。

もちろんそんなところにカウリスマキテイストなんてあるはずもなく、あるのはしがらみを捨て去った純日本人的な何かだったのだけど、しがらみを捨て去った日本人なんて多分日本人の範疇には入らないだろうし、それを体現出来る女優なんてもたい、小林、片桐の3人くらいしかいないよなと変に納得のできる映画でもあった。
それにしてもなんで陽水なんだよ、ともったいない気がしてそのことを相方に言ったら、多分(監督は)音楽のことを知らないんじゃない? と言っていたけど、こういうグルーブ感のある映画ならBeckあたりが意外とハマるんじゃないかと思ったのだけど、どうだろう?

外は凍てつくような雨。
明日はちょっと穏やかそうなので、もっとのんびりしよう。もう少し、寝ていよう。

April 16, 2006 in life | | Comments (0)

04/13/2006

『マッチ工場の少女』、カウリスマキ。

主演のカティ・オウティネンの無表情ぶりが凄い。『過去のない男』でも同じ様に無表情で、同じ「イルマ」の名で出ていたけど、無表情であることの表情の豊かさを彼女は実現している。カウリスマキの力量もさることながら。

ここまで救いのない話をこうまで淡々と描くことができるというのには、カウリスマキ、その時までどんな人生を生きてきたんだろうとため息をついてしまう。この時、なんと33歳だし。

70分程度の映画だけど、濃密だ。

この映画をカウリスマキの最高傑作だという人は多いようで、でも僕は『真夜中の虹』が好きだな。そういう感覚は多分僕自身がバラエティ好きというか、結局はハリウッドムービー好きということの証なのかも知れないけど。

April 13, 2006 in films | | Comments (2)

04/10/2006

晴れた日曜、カサヴェテス、岡野のクロス、『ヒート』

昨夜深夜映画でやっていたジョン・カサヴェテスの『壊れゆく女』の印象が尾を曳いている。眠すぎてなんというかしどろもどろの意識といった状態だったのもで、全編通して観れたわけではないけど、ピーター・フォークとジーナ・ローランズという芸達者な二人の愛情表現は鳥肌立つものがあったことだけは確か。カサヴェテス映画ならではの。
VTRに撮ったからいつかゆっくり観よう。

風が冷たかったけど久しぶりによく晴れた日曜。昨夜ワインを飲んだ後で不意に90分爆睡したせいか、最近の日曜にしては身体が軽く、今日はプールでもいつもより長く泳げた。調子に乗ってフリーウェイトまでやったけど、その分ストレッチを丁寧に。疲労が残らなければいいけどと祈る気分で。

久しぶりに浦和のゲームをリアルタイムで見る。もちろんテレビでだけど。
立ち上がりから格の違いは明らかで(アビスパ福岡で知っているプレイヤーって、千代反田と中村ぐらいしかいなかった)、ただひとつの懸念はアレが中村にちんちんにされるんじゃないかということぐらいだったのだけど、基本的にアレは代表プレーヤーなので、そんな心配は杞憂だったらしい(笑)。
完全に引いて守られて攻めあぐねてしまうパターンになるかとも思ったけど、福岡、やるじゃん。がっぷり四つに組んできましたね。フィジカル的にタフなゲームで、すこしは面白くなりました。相変わらずワシントンのキープ力が驚異的で、そこからラストパスに至ることが多かったのだけど決定的なチャンスにつながらないまま前半終了。
後半どちらも運動量が落ち、流れるような連携が見られなくなった浦和は小野に代えて内舘。長谷部を上げたのかな。それでもホームチームがゲームを制し始めてヤベェなと思った頃、岡野、黒部を投入。まさかポンテとワシントンに代わって、とは。このギャンブル、長谷部のパスから岡野の突破→低く鋭いクロス、というときめくシーンもあったけど黒部がまったく反応せず。しかしそんなクロベはほっといて、ロスタイムにはいってから再度、岡野のピシッとした左足のクロスから何でまたお前がそこに(だっていつものことじゃん)という闘莉王のヘッドが決まって勝負アリ。アウェイでこういう展開をモノにできるのは王者ならでは。強いね。

夜はマイケル・マンの『ヒート』を観る。デ・ニーロが出ているので敬遠していたのだけど最近アル・パチーノづいているもので。
シナリオを意識させることなくマイケル・マンらしい映像美と音楽だけでごりごり押していく感じ。パチーノとデ・ニーロが同時にフレームにおさまっているカットは10カットもあるかどうか。それぞれの家庭、恋愛の描写の方により重点が置かれているようにも思えた。どっちがとっちを喰うということもなく、パチーノらしい狂気もデ・ニーロらしい過剰さもない。それはマイケル・マンの狙いでもあったのだろうけど、ハズしたな。
考えてみればこの二人、コッポラの『ゴッドファーザー』では父(デ・ニーロ)と子(パチーノ)なんだよな。このシリーズのなかでは共演していなかったはずだけど。成人したアンソニー(パチーノ)の父はすでにマーロン・ブランドーだったわけだし(笑)
でもちょっと感慨深いモノがあるよな。

先週の日曜に続き保坂の『カンバセーションピース』を読みながら(いったいいつ読み終わるのだろう)汗をだらだら流した半身浴の後、例によってマッサージオイルにティートゥリーを一滴垂らして下肢を丹念にマッサージする。相方がせがんできたのでそちらも丁寧に。っつうか、なぜかのたうちまわっていたけど、君?

深夜になってからはラムをすすりながらジョニ・ミッチェルの "Don Juan's Reckless Daughter" を聴く毎度の日曜。

April 10, 2006 in life | | Comments (0)

04/09/2006

黄砂、堂島カフェ、『マンハッタン』

土曜日にしてはまだ明るい時間に仕事が終わり外に出たら辺りは異様に煙っているし車はライトをつけて走っているし、なんだ? 黄砂みたいやなと思ったら黄砂だった。何年ぶりだろう。やはり中国はでかいんだよなと、わけのわからない納得をする。

早く帰れたからと、相方と梅田に出て堂島カフェで晩ごはん。気の置けないくつろげるところで、深夜1時2時まで営業していたら普段から居着く場所になったかもしれない。22時までの営業というのは寂しい。ビジネス街という場所柄仕方ないか。若い女性のひとりごはんにはうってつけ、という方向で知られているらいしね。
カベルネ・ソーヴィニョンを飲んで僕は高菜チャーハンのオムレツのっけ、相方はタコライス。出てくるまでちょっと待たされたけど、かなりうまかった。Doujimacafe2_1

直帰してDVDでウディ・アレンの『マンハッタン』を見ているうちに猛烈な睡魔に襲われ、十数分爆睡してしまう。なんというか、這々の体でベッドに行き、90分ほど眠る。久しぶりに飲んだワインのせいだな。
再び、『マンハッタン』。これを見るのは公開時以来だから、もう25年にもなるのか。高校生でこの映画を観ても人生経験的に実感出来るものは何もなかったんだろうなとあるイミ感慨深いものがある。オーソドックスなレンアイものだけど、ウディ・アレンにしか出来ない自虐と後悔とペーソスがないまぜになったレンアイもの。この当時、ダイアン・キートンとの仲は終わりに近づいていたんだろうかとちょっと勘ぐってしまった。それだけマリエル・ヘミングウェイのピュアさが印象に残る。それに絡むマンハッタンを写し取るモノクロのカメラの湿度が心地よい。


April 9, 2006 in life | | Comments (0)