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08/30/2007

ヴィッセル神戸戦、地力の差のみ。

啓太が累積欠場。阿部がボランチにあがって、長谷部とバランスをとる感じ。DFには堀之内が先発(ネネはベンチ入りもせず)。前戦はここ数節と変わらず永井と田中達也の2トップ。
結果から言えば2発決めた達也がMOMとなるのだろうけど、それをいうなら達也を抑えきれなかった神戸DFに感謝というべきか。

前半から要の闘莉王がへろへろ。心ここにあらずのプレーで、ノブヒサがどうしたんだ?とばかりに呆然と立ち尽くす姿に笑っちゃうほど。とにかくフィードミスがひどく、闘莉王は蹴った瞬間にあちゃー...と自分で俯いてましたもんね。
神戸の前めからのプレスに、不用意なパスミスの連鎖。それがカウンター主体の神戸の狙いか、裏をかっさらわれてしまいピンチを招くことしきりで、不正確なパスを追って走るわ、裏を取られて走るわで、とにかく平川が走らされてしまっているという感じ。

というわけで、後半からは闘莉王の、攻撃につなげるフィードはすっかり沈黙。攻撃参加自体もなし。そのかわり、堀之内の出来が出色でした。ポンテのCKを達也の2点目につなげたスライディングヘッドはホリらしい泥臭さのあるナイスプレー。これができるプレイヤーがいるというのが浦和の地力につながっているのではないかと思えるような。

終って振り返ってみれば、なんかいつもと変わらないぐだぐだなゲーム。コンパクトな速いパス回しからの崩しは神戸の方ができていたし。ポンテも、ノブヒサらしいちょんと出したクロスを達也の先取点につなげた巧みなボールキープ以外は目立つところなく闘莉王と同様のコンディションのようで、パスミス連発でしたしね。
それでも負ける気がしない浦和的王道の展開。それでいいのか悪いのか、うーん、地力の違いだけで勝ち続けるには疲労が溜まりすぎの感。じきに再開されるACL、無事に乗り切ることを祈ります。
Urawameetskobe_2

 

August 30, 2007 in reds | | Comments (0) | TrackBack (1)

08/27/2007

相馬ではなく、なぜ平川なのか。

平川がどうしようもない。手が付けられない。ヤヴァイ。星の巡り合わせが今まさに! って時なのではないかと勘ぐってしまうのですがそういうわけではなく。これくらいのポテンシャルはフツーに持っているのですよね。ここ2年ほど怪我がちで本領発揮できたゲームは散発で数えるほどだったけど。
いやあ、それにしてもヤヴァイよ。

本職は右なんだけど、相馬の負傷欠場で前々節ヴァンフォーレ甲府戦から左で先発。そしたらどうなのさ、全盛期のアレックス以上のキレキレぶり。アレの場合、緩急のついたドリブルでの切り込みが特徴でしたけど、平川はもう少しそれが平坦な感じ。だけど判断がいいのか、ほとんど止められることなく精密なクロスを蹴るのに成功しています。あるいはDFとの間の詰め方がいいのでしょうか、
さらにはインタビューでも言っている通り、利き足で蹴るのではないだけに、丁寧に蹴ることを心掛けている、というということだけでこれだけの結果につながっているのでしょうか。
それにしたって、甲府戦でのラインぎりぎりからのスピードに乗った折り返しを誰が止められよう?

甲府戦を観戦していたオシムが「浦和ではなぜ相馬ではなく平川なのかわかるか?」とカメルーン戦前の合宿で言っていたらしいけど、まあ、ここでは最近のキーワード「個の力」というのは関係なかったにしても、どうすれば結果を導き出せるのか、そのために自分がどう動けばいいのか、自分のフィジカルをどこまで信頼できるか、そしてピッチの状況は今どうなっているのか、そういうことを一瞬一瞬のプレーで判断して最適なプレーを選択する能力が相馬より上なんだ、ということでしょうか。
あるいは平川の方がサッカーを知っている、というか。

次節神戸戦では、啓太が累積欠場。長谷部が絶不調なので阿部を本職のボランチに戻し、ネネを先発させてDF4枚としてくるか微妙なところ。平川は中盤深い位置の方が生きてくるのでしょうが、オジェックの采配が気になるところ。
もう少し平川の活躍ぶりを堪能していたいのですが果たして。

 

August 27, 2007 in reds | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/25/2007

『インランド・エンパイア』

Rynch 冒頭からデヴィッド・リンチ・ワールド全開。レコード盤に乗った針の映像、被さる重層的なインダストリアル・ノイズ。いきなり「イレイザーヘッド」の世界に引きずり込まれる感覚に、何かを期待しないリンチファンなどいるまい。

この映画の解読は無駄だろう。そもそも脚本はなかったのだし(リンチの頭の中にだけあった)、撮っている間中、自分でもいったい何を(どの部分を)撮っているのか分からなかったらしい。この多重層怪奇の映画を監督以外の誰が編集できるのだろうと思うと、笑えてくる。

一見バラバラなシークエンスも、収まるべきところへ収まるピースの一片。すべてのカットに意味がある。あらゆるシチュエーションが唐突にどこかにつながる。それらをすべて頭に叩きこんでこの映画を追っかけるのはちょっと無理。3、4回観ないとすべてを理解できないのではないかと思えるけど、そこはリンチ作品、きっと何度観てもどす黒い新たな疑問が起ち上がってくるのだろう。

リンチが伝えたいメッセージなどなく、それでもすべては収束すべきところへ収束する。難解な映画ではあるけど、デヴィッド・リンチという極上のエンタテイメントであることに変わりはない。エンディングのカタルシスはちょっと他に比べるものが無い。

いや、フェリーニの「8 1/2」があるか。

 

August 25, 2007 in films | | Comments (0) | TrackBack (4)

08/23/2007

カメルーンの江藤と、梶山の眉毛。

A代表の親善試合、カメルーン戦。
アジアカップはいったいどう総括されたんだろうと首を傾げざるを得ないゲーム。DFこそ闘莉王が効いて駒野も加地もぶっちぎられる局面もなく安定していたものの、前戦でのスピーディな連携は皆無といっていいんじゃないか。
田中達也、大久保の突破(個の力というほどのものでもない)からカメルーンのファウルで得るチャンスばかりで、流れの中で決定的チャンスの匂いはまったく無し。ピッチの状態もあるだろうけど同じようなパスミスが多すぎる。啓太(おまえもか!)を始め、日本代表の判断の遅さから、リーチの長さを生かしたカメルーンにボール奪取されまくり。ぐだぐだな展開に終始してしまいましたね。

一方、江藤のいるカメルーン代表は長旅の疲れからか異常な湿度にやられてか、中盤での組み立てらしい組み立てはなく、サイドでのロングフィードからチャンスメイクの一点張り。先日のFCバルセロナのアジアツアーから戻って2週間ほどしか経っていなく、時差ボケで体調が向上せず出場辞退を申請したものの協会から認められずに強行出場することになった頼みの江藤はFK担当を兼ねるも案の定キレもスピードもなく、スタープレイヤーの(スケジュール上の)つらさをしみじみと感じさせてくれたのでした。
疲労のせいか、チームも試合開始前のアップをやらなかったらしいのでやる気はまったくなし。中津江村を再訪できただけで責務は果たした、としたのでしょうか。

そんな中で、やはり山瀬のポイントを絞ったスピードは光っていました。啓太、遠藤とフカしてばかりの中で、見事なミドル。決めるべき局面にきっちり決めきるメンタリティと技術はあるいは今日のメンツの中では群を抜いていたかもしれません。

オリンピック最終予選のベトナム戦、輪をかけて救いようのないゲーム。
この世代のキーマンは本田でも家長でもなく、梶山なのだけど、眉毛、どうしちゃったんだろう。描いているのか、いい加減生やし始めたのか、何かをつけたのか。ゴルゴを模したにしては左右で明確に太さが違うし。
チームメイトは何も突っ込まないのでしょうか。その件についてはアンタッチャブルなのでしょうか。

って(笑)、そんなことはどうでもよく、その梶山どころか本田も沈黙。流れの中でチャンスメイクできたのは水野にボールが渡ったときだけ。
結局セットプレーでの柏木のキックの精度に救われたけど、一体何がしたいのだろうこのチームは、という印象。スピードに乗ったアイデアで敵を崩す局面がほとんど無かった。

平山は即刻切り捨てた方がいい。協会が反町監督にどんなプレッシャーをかけているのか憶測してしまいますが、あんなエクスキューズの多いプレイヤーが他のプレイヤーの(メンタル面も含めて)プラスになるはずがない。確かに懐の深さは魅力だけど、前を向いてプレーした時の不安定さがいつになっても解消されませんねー。

一人のプレイヤーを糾弾しても詮無いのだけど、同じリーチの長さを求めるのなら森島の方がスピードもあるし伸びしろも明るさ(笑)もあるし....と思っても仕方ないゲームになってしまいました。あるいは次のアウェイ、カタール戦、惨敗した方が薬になるかもしれないですね。

 

August 23, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/18/2007

21節、明暗。

前節同様、浦和のゲームをリアルで観戦出来ていないのだけど、仕方なしに観ていた横浜FCvsガンバ大阪が面白いゲームだった。戦術云々ではなく、メンタルの質の違いが明暗を分けた意味で。前節の天王山決戦で足元をすくわれて不甲斐ない負け方をしたガンバに、前々節マリノス戦で守備崩壊させたばかりに横浜FCというのは難しい相手だったと思う。

案の定、前節浦和戦から中盤のコンパクトな連携が微妙にずれているガンバはこの横浜FC戦でも何かがおかしく、最後まで修正はできなかった。退場者が出て一人少ない相手を攻めあぐねる今のガンバは少なくとも浦和の連覇を阻む最右翼ではないように思える。それだけひどかった。ハーフタイムの西野、高木両監督の言葉のベクトルの違いがそのまま結果に繋がったゲーム。サッカーを楽しむにはほど遠いレベルだけど、勝負の醍醐味を十分に堪能。

そういう意味で、前節ガンバ大阪vs浦和レッズにも似た好ゲームだったかな。浦和サポには堪えられない1週間となりました。今日の浦和vs甲府をTV観戦出来るのは来週後半になってしまうけど、田中達也のキレが手を付けられないヤヴァさだったようで、楽しみです。
案外、後半戦は独走?

P.S. 達也、代表招集おめでとう!!

 

August 18, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/16/2007

『プロヴァンスの贈り物』の失敗。

なんかほんとに、地球がすっかり疲弊してしまっているんじゃないかと思う暑さが続いている。いろんなところでバランスが崩れて破綻をきたし、それを元に戻すようなたおやかさを持ち得なくなったというか。それほど若くはないのだろうね、地球も。いたわらないと。

涼を求めて先日ひさしぶりにドイツのリースリング(1,500円)を堪能したわけだけど、今回はフランスワインを味わうべく、『プロヴァンスの贈り物』を。リドリー・スコットとラッセル・クロウが『グラディエーター』以来にタッグを組んだ恋愛映画です。
なんでまたリドリー・スコットがこんな重みもない、映像が売りにもならない映画撮らなあかんねんとも思ったけど、原作のピーター・メイル(『南仏プロヴァンスの12ヶ月』)とスコットは70年代に一緒に広告を作っていた親友同士なのだとか。この原作自体、スコットがピーター・メイルに持ちかけたものらしいです。ってことはどうでもよくて、やっぱりプロヴァンスとアルバート・フィニーが出てるから観たかった映画だったのでした。
1900年前後にセザンヌが集中して描いたエクサン・プロヴァンスの一連の作品、その風景の中に立つアルバート・フィニーにという図に、なんかしらの幻想を抱いていたわけです、はい。ジョン・ヒューストンの『火山のもとで』を思わせるような。

それならそれで劇中でワイン愛好家垂涎の「ブティック・ワイン」としてちらほら出てくる「CP(ル・コワン・ペルデュ)」の経緯について突っ込むなどしてもう少し的を絞れば、主人公マックス(クロウ)とヘンリー叔父さん(フィニー)の絆が際立って、もっとドラマチックにもできただろうにと、残念。原作を読んでないからアレだけど、このへんは脚色の弱さを感じました。でも結局これは、ワインと叔父さんとマックスの映画じゃなくて、恋愛映画なんだよね。そういうこと。
バンドールの話も一度っきりだったし、全体的に散漫な印象。

Finny_3 アルバート・フィニーはあと何本主演級を演じていられるのだろうと思ってしまうだけに、もの足りない印象。脚本のせいとはいえ、それはないだろう、と。ワインでへべれけになるシーンとか入れて欲しかったな。
そのかわり、ブドウ園の管理者デュフロ(ディディエ・ブルドン快演)の父親を演った老俳優が素晴らしかった。誰なんだろう。
こんな、そこにいるだけでエスプリとちゃめっけを感じさせる役者って、なかなかいませんよね。

肝心のプロヴァンスは、風景というより、陽光がとてもいい感じ。木漏れ日が優しいですね。この映画のテーマに、この撮影はとてもいい相性だったと思います。

August 16, 2007 in films | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/15/2007

家族の風景。

伊藤穣一氏のブログから。
氏はテクノラティジャパンの取締役、シックスアパートの会長。僕より年下なんだけど、どうでもいいか(笑)
こんなふうに家族の情景を記録するのもいいですね。わんこの行動がすごい自然な感じで、ああ、家族なんだなあ、というような。
バックにかかっている音楽は氏の甥っ子、小山田君のコーネリアスの曲。

 

氏のことを知ったのは昨年春に出た村上龍との対談『「個」を見つめるダイアローグ』が最初で、これがめっぽう面白かった。ここには自分の位置を知る文脈を見つけるヒントがあるかもしれない。

 

 

August 15, 2007 in web | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/14/2007

リースリングの夜。

酷暑がつづいているけど、ウチには寒暖計がないので昼間のウチの中がいったい何度になっているのかわからない。外に出ると風が吹いて気持ちいいくらいだから、実際ウチの中の方が暑いのだろう。
どこに出かける予定もない今年の夏だから、まあ、ウチでじっとしているわけだ。失神してしまいそうに、暑い。ただ暑いだけならまだいいけど、蒸す。これがね...

でも、心頭滅却すれば火もまた涼しとはよく言ったもので、不思議に馴れてくる。これほどの暑さでも。快感、とまではいかないけど、その暑さを楽しんでいる自分が確かにいる。

昔はこんな夏にはいつもシャブリとかカリフォルニアのシャルドネとかよく飲んだものだけど、昨夜は久し振りにリースリング。すこし浅い甘みがあり、キレがあって飲みやすい。1,500円のドイツワインだけど、美味しかった。
あー、クセになりそ。Liesling

 

August 14, 2007 in life | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/06/2007

サッカー番組の消失。

うちはスカパー!の契約をしていない。だから06-07シーズンの欧州のサッカー番組(とくにチェルシー)はJスポーツでの視聴がほとんどだった。それも今季は観ることができなくなりそうだ。おまけに埼玉に住んでいるのではない僕には浦和のゲームをリアルタイムで観ることも叶わなくなった。昨季はBS-i、あるいはNHK-BSでカバーできていたのだけど、今年はそれができていない。スカパー!がJリーグの放映権を買い占めたからだ。

Jスポーツできちんと放映する今季の海外サッカーの番組はスコットランドプレミアのみ。昨季あったチェルシーTVとマンチェスターTV、ブンデスは消えてしまった。たまにリーグ1は観れるようだけど、バルサTVも試合中継に関しては消えた。放送権の高騰と買い占めのせい。特にプレミアリーグは中国と東南アジアでの人気がすごいから、そっちに買い占められたのかもしれない。(おかげで?)スカパー!の海外リーグ放送もセリエだけらしい。

なんにしても、放送権を買い占められてその恩恵にあずかる人もいれば、完全に見放される人もいる。たまたま僕の場合、今回は後者になってしまった。この、金がすべてのサッカービジネス界が展開している状況にどうこうクレームつけても何も変わらない。
プレミアを日本で観る手段がないという状況が信じられない。
ひどいね。

 

August 6, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack (0)

08/04/2007

なにわ淀川花火。

近所なのですが不思議に機会に恵まれず、今年は久しぶりに観ることができました。
撮影はマンションの非常階段から。

Yodogawa5

オーソドックスですね。

Yodogawa15

シンプルだけどきれい。

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星の誕生。

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ダンデライオン。

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ドラえもん。この手のはパーマンとかドラミちゃんが上がったようです。

Yodogawa7_2

もう何がなんだかわからない、っつうか。

Yodogawa16

映画『地獄の黙示録』的?


QuickTime動画もどうぞ。いいタイミングでこじんまりとしたいいのんが撮れたので。50秒ほどです。

なにわ淀川花火 (1998.9K)

 

August 4, 2007 in life | | Comments (2) | TrackBack (0)