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12/31/2007

"Freedom Time" @noon, osaka.

中崎町のNOONのイベント "FREEDOM TIME" へ。
クラブジャズはK.J.M(KYOTO JAZZ MASSIVE)とかSLEEP WALKERとか聴いてこそいるけど、クラブで聴くのは初めて。もう朝までクラブで踊る体力はなさげなのですが、気合い入れて行きましたよ。

SOIL & "PIMP" SESSIONS、爆音ジャズバンド。クラブ・シーンでは知る人ぞ知る存在、らしいのですが、知りませんでした(笑)
それだけに、衝撃的でした。
先にイギリスでブレイクした感、の経歴で、昨年はモントルー・ジャズ・フェス、今年はグラストンベリー・フェスに出演。もう、偽りなし。度肝を抜かれました。。。トランペットのタブゾンビ、こいつ阿部薫かと思ったのは思いすぎでしょうけど。
音がかなり悪いですが、一本 YOU TUBE にアップしておきますのでよかったらどうぞ。

続いて松浦俊夫(United Future Organization)。こちらも(特に女性には)知る人ぞ知る存在らしいのですけど、僕には須永さんの SOUL SOURCE 参加メンバーとしてのほうがしっくりくるアーティストでした。
一言でいえば、エスニックテイストをのせたソウル・ジャズ、とでもいうのか。音と音の間に独特のブルージーな雰囲気がありました。僕的には、わざわざ聴きにいくほどでもないけど、普段からこんな音が流れていたらいいいな、というような。

 

 

それにしても松浦、喋りたがりの人なんですね。合間のMC多すぎ。

 

沖野好洋(KYOTO JAZZ MASSIVE)。いつリアルKJMできるかなーとタイミングを測っていたのですが、やっと。といっても沖野兄だけですけど。Noon_okino_01
キャッチーですね、やっぱり。キレがいい。阿川泰子の「スキン・ドゥ・レレ」でのフロアの爆発ぶりが凄かった。 もう、踊るしかなかったけど、ついていけなかったよさすがに(笑)

というわけで収穫は、SOIL & "PIMP" SESSIONS、追いかけざるを得なくなりました、ということで。

 

December 31, 2007 in music | | Comments (2) | TrackBack (1)

12/27/2007

PAPOCCHIO(パポッキオ)/大阪市福島区

Papoccio_2 2年ぶりくらいに、近所のお気に入りのナポリ系イタめし屋「パポッキオ」でランチ。
ランチはA、B、Cの3種類あるけど、量的にはAランチの前菜、パスタ、コーヒーで充分。もちろん普通にパンも出る。
因みに夜行くなら、魚料理は絶対オススメ。

最近ネット上のクチコミで、厨房のメンツが変わったせいか味が落ちたというハナシもあったらしいのだけど、杞憂に過ぎず。普通に美味しかったですよ。

Papoccio_1 僕はブロッコリーのショートパスタ、相方はカワハギのパスタ。
運ばれてきて焦ったのは、パルメザンがかかっていたこと。苦手なのですよ、チーズ系は。ショートパスタなら振りかけられていて当たり前ですけど、うっかり忘れていました。なにしろ外食でイタめし、っていうのが久し振りで...(笑)

で、パンがめっちゃ美味しかったです。ナポリのうんちゃらという、生わかめを練り込んだ揚げ塩パン。なんというか、ラテンなのだけど、不思議に和んでしまう味。

 

December 27, 2007 in life | | Comments (0) | TrackBack (0)

12/20/2007

「ふたつで充分ですよ!」の謎は? ブレードランナーBOXセット。

スシ・マスター:空きました、空きました。いらっしゃい、いらっしゃい。ようこそ、ようこそ。どうぞ。何にいたしましょうか?
デッカード  :Give me four.[4つくれ]
スシ・マスター:ふたつで充分ですよ。
デッカード  :No, four! Two--two, four.[いや、4つだ!2足す2の4つだ]
スシ・マスター:ふたつで充分ですよ!
デッカード  :And noodles.[うどんも忘れるなよ]
スシ・マスター:分かってくださいよ!

って、台詞だけをのせても、何がなんだかわかんないっすね(笑)
『ブレードランナー』製作25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディションが発売中なのですけど。

 

1.リドリー・スコットが製作25周年を記念して再編集。『ブレードランナー ファイナル・カット』(2007) 初ソフト化

2.劇場公開前のリサーチ試写で使用された、オリジナル本編『ブレードランナー』ワークプリント(1982) 初ソフト化

3.オリジナル劇場版『ブレードランナー』(1982) 初DVD化

4.オリジナル版から削除された残酷シーンなどを追加したインターナショナル劇場版『ブレードランナー 完全版』(1982) 初DVD化

5.音声・画質初リマスター『ディレクターズカット/ ブレードランナー 最終版』(1992)

 

ということなんですけど、3と4の違いがよく分からないです。「オリジナル版から削除された残酷シーン」って、ロイ・バティがタイレル社長を殺すシーンのことでしょうか? だとしたら、日本で最初に公開された時のは4のインターナショナル劇場版になるのかな。
1以外は今さらかき立てられるものはありませんが、なんといっても映像特典の『デンジャラス・デイズ:メイキング・オブ・ブレードランナー』 が魅力。なにしろ「デンジャラス」ですぜ?(笑)

なにしろ、この映像特典では、「ブレードランナー」リピーター(特に日本人)の最大の疑問、「ふたつで充分ですよ!」の謎が解き明かされているそうです。
(参照)ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記
が、どうも削除されたっぽいですね...残念。

Susibar ※画像は「ふたつで充分ですよ」の直後のシーン。

それにしても「ツイン・ピークス  ゴールド・ボックス 」といい、これといい、もうボッタクリ。

 

December 20, 2007 in films | | Comments (0) | TrackBack (0)

12/19/2007

『逆立ち日本論』養老孟司 内田樹

対談のベースになっているのは内田の「私家版・ユダヤ文化論」。養老がナビゲーター的立場で回しているけど、なにしろ相手は内田だ、脱線が甚だしく、まあ、とにかく面白い。それでないと対談にはならないのだけどね。語られるのは、ことば、身体論、日本政治論、全共闘など多岐に渡っているけど、とりあえずこのエントリではユダヤ文化の時間性についてひとつだけ引用。

内田 視覚と聴覚のズレの問題こそ、まさにユダヤ教思想の確信なんですよ。ご存じの通り、ユダヤ教では偶像を作ることが禁じられています。造形芸術は禁止なんです。神を空間的な表彰形式に回収することは絶対の禁忌なのです。というのはユダヤ教の宗教性の本質は時間性だから。ユダヤ教の場合、神と被造物のあいだの「時間差」、神の時間先行性こそが神性を構築しているわけですから、神を空間的表象にすると神性の本質的なところが消えてしまう。だから「神を見てはならない」と言われるのです。
(中略)
ユダヤ人の場合はそんなふうに造形芸術原理的に禁圧されていますから、いきおい信仰の表現が音楽に向かうことになります。音楽は聴覚の芸術、言い換えると、時間の芸術ということになりますね。
(中略)
「偶像を使ってはならない」「神を見てはならない」という禁忌があるのは、空間的、無時間的に神と人間との関係を考想してしまうと、神と被造物を隔てている絶対的な時間差が解消されてしまうからでしょう。ユダヤ教の視覚的なふるまいに対する執拗な禁忌は、宗教の本質をなす時間性を温存するためだというふうにぼくは解釈しています。
でも、ユダや教の信仰が徹底的に聴覚中心に体系化され、神を空間的に表象することをきびしく禁圧したことは、その一方で、非ユダヤ人にとっては耐え難いストレスでもあったのではないかとも思うのです。
人間はやはり空間的な表象形式の中で、世界を経験したい。世界が一望俯瞰される無時間モデルだと、人間はすごく安心できますから。安定した静止的な世界像を持ちたい人にとっては、ユダヤ教はその根源的な欲求を絶対に満たしてくれない宗教なわけです。
養老 音楽家でシャガールを好きな人が多いのはそういうことでしょうか。
内田 シャガールというのはユダヤ人でほとんど唯一の例外じゃないんでしょうか。「ユダヤ人画家」というのは本来形容矛盾なんです。ユダヤ人には伝統的に音楽や舞踏のような時間性を含んだ芸術表現以外は許されていないはずですから。シャガールがそれでもユダヤ人世界で許容されたのは、それが聴覚的な、
あるいは時間制をどこかにとどめた絵画だからではないでしょうか。たぶん、シャガールの絵からは音楽が聞こえるのです。

シャガールの絵画から音楽が聞こえるかどうかは別として(むしろセザンヌの方が音楽的だと感じますけど)、画家にユダヤ人が少ないのはこういう背景があるのですね、と今さらながら。音楽界、あるいは映画界ではユダヤ人が席巻しているだけに。複雑、ではないけど、絶望的に本質的なものを感じさせるエピソード。

 

December 19, 2007 in books | | Comments (0) | TrackBack (1)

12/17/2007

グッドバイ、ワシントン!

浦和レッズ2-2vsエトワール・サヘル(チュニジア)。停滞、の一言に尽きる試合。
サヘルは注目のシェルミティが右に流れつつ仕掛けていくスタイルが多少効いてはいたけど、両軍とも、まあとにかく人が動かないゲームだった。何も状況を知らないで観れば、これがクラブワールドカップ3位決定戦だなんてとても思えまい。

浦和は負傷の闘莉王に代わってノブヒサが入り(トップ下)、阿部がCBに。長谷部は定位置のボランチ、細貝の右Wはミラン戦から変わらず。
この布陣は大失敗で、そう厳しいとも思えないサヘルのプレスの前にゲームの組み立てもままならず、逆に前半早々に坪井が自身のクリアミスに慌ててエリア内でファウル、PKで失点。
とにかく動けていないノブヒサをなんとかしようと、オジェックが(!)前半半ば過ぎに長谷部をトップ下、細貝をボランチ、ノブヒサを右WBに修正。これでやっとボールが回り出す。

それでも人とボールが動く、ということに限って言えば、ほんとに侘びしいゲームで、前半のうちに、立ち止まった相馬のゆるいクロスをこれぞワシントン!というヘッドでズドンと同点に持ち込めたのは爽快でしたが、サッカーとしてはとにかく面白味に欠けるゲームになってしまいました。
後半再び、今度は永井のクロスをワシントンがヘッドで合わせ逆転するも、シェルミティの個人技からDFと都築のミスを誘い、同点に。

結局PK戦で最後に都築が止め、アジア代表の浦和が「クラブ・ワールドカップ」3位に、という「え? ほんとにこれでいいの?!」的結末。
この結末の持つプレッシャーをどうはね返すのか、という意味でも来季の浦和は重要な立場。
楽しみです。

いろいろあったけど、ワシントンは今季限り、このゲームの翌日にはもうブラジルへ、ということで、ゲームセットの直後ピッチにしゃがみ込み、感極まったように嗚咽していた様子が印象的でした。同点ゴール直後、ゴール裏下に駆け込んで、ユニを脱いで挨拶した情景と共に。
アルパイ、エメ、ワシントンと続いてきた悪童的助っ人の系譜はこれでひとまず終了か。ちょっと寂しい。

December 17, 2007 in reds | | Comments (0) | TrackBack (0)

12/14/2007

為す術、無し。闘莉王の限界。

CWC準決勝、浦和レッズ0-1ACミラン。
セパハン戦と同じメンツで臨んだオジェックに、策は無し。いや、わかってたけど。

いい試合ができたと思っている。ミランは決して平均的なチームではない。そんな相手に、守るだけでなく、攻撃的な部分も見せることができた。レッズの選手たちは、よくプレーした。試合には負けたが、日本のサッカーを見せられたと自負している。

それで済ませるオジェック....
しかも浦和のサッカーを見せる前に、日本のサッカー、だってさ。

前半、ポゼッションはミランが65%近く。そのうえで、浦和にカウンターの気配はまったく無し。中盤にできることは何もなかった、といっていい内容。
何がハナシにならないって、長谷部、相馬がまったくキープできないこと。長谷部はこうも線が細かったかと溜め息しか出ない。こんなんでほんとに来季セリエでやるつもりなのだろうか。相馬はセパハン戦でのキレキレぶりが嘘のような停滞ぶり。セパハンがどれだけ緩かったのかを再認識させられただけのことだった。

対するミランは、コンビネーションのスピードはないし、個人技で翻弄していたわけでもない。むしろ、浦和の中盤からの老獪なチェックに苦しめられていた印象。たしかに身体の入れ方とかトラップ後のスピードでは圧倒していたけど、ゲームの組み立てにおいて浦和に恐怖を与えるようなものはほとんどなかった。
それでも、後半を含めたら、結局ミランが70%近くポゼッションしていたか。
阿部、坪井、闘莉王のディフェンスがなければ3失点あっても不思議じゃなかった。

もしポンテがいたら、と思っても詮無い。ただ、今日のゲームではっきり実感したことはある。浦和はアジアの王になれても、アジアから外に出ることは今のJの(特に外国人選手についての)システムが変わらない限りまず不可能だ、ということ。ポンテが、闘莉王が、達也が、ノブヒサが、小野がフィジカルを完璧に戻したとしても。
いや、そんなこと冷静に考えれば誰でも分かっているはずのことなんだけど。視野、技術、戦術理解と引き出しの多さ、そしてフィジカル。それらすべてに差があり過ぎる。
象徴的だったのは、闘莉王の負傷退場。あそこで負傷するのが、浦和の限界だ、ということなのだろう。

本気の「世界」は、気が遠くなるくらい遠い。

December 14, 2007 in reds | | Comments (0) | TrackBack (0)

12/10/2007

でも、ミランよりボカとのゲームが観たいんだよ。

クラブワールドカップ、浦和の初戦。
画竜点睛を欠く、というほど驕った気分でもないのだけど、後半34分、永井に代わった小野の横パスは軽卒にすぎ、カットされてスルーを出され、闘莉王がクリアしきれず失点。この、やらずもがなの1点さえなければ、もうほんとに完勝、だったのに。どうしてここまできてこんなつまらないプレーをするんだろう...

今この時期に積み上げられるものなんてたかが知れているだけに、あの時の底のない虚脱感をどう恢復させてセパハンとの試合に臨むのか、だけが焦点。既知の通りポンテが靭帯断裂で戦列を離れ、達也も左太もも裏肉離れ悪化で離脱。平川も伸二も万全とはいえず、ノブヒサも復帰できるか微妙なところ....ということで、希望を抱かせる話題は皆無。
逆に、セパハンの正GKが発熱でダウンというのが朗報と言えば朗報だったかも知れません。

そんな中でセパハンが全体的に低調だったことにも助けられ、オウンゴールもあって3点奪取。ディフェンスに関しては何もいうことなく(もちろんセパハンがあまりにしょぼかった、ということもあるけど)、久々に何の注文もないゲームを観れたな、と思っていた矢先の、ほんっとに無駄な失点。
あそこまで底に落ちたメンタルを立て直すのに必死だったはずの9日間の後の最初のゲームで、どうしてこんな緊張感のないプレーができるんだろう。



 

結局ノブヒサも平川も先発から外れ、中盤上位は左から相馬、長谷部、細貝という、今季半ばの浦和を振り返れば、もう絶望的といっていい布陣。コーナーキックを勤めたのはJ最終戦同様、永井。

が、相馬がデカい仕事をやってのけてくれました。立ち上がりからなんかあったのかコイツは? ってふっきれたような動きを見せていましたが(逆にあれだけの失意のあとで何も変わらなかったら、スポーツ選手としてはもう寿命、ということだろうね)、30分過ぎの、エリア内に入った永井へのクロスは見事。これは長谷部の大チョンボという噴飯ものに終ってしまいましたが、その後すぐに今度はエリア内まで持ち込んでエンドラインぎりぎりから、これまた永井へのグラウンダーのクロス。これをきっちり決めて、なんと5試合ぶりの先取点。

前半、ワシントンが、身体は軽そうなんだけどトラップはもとよりゲーム勘が冴えない動きでどうなるかと思いましたが、後半早々、阿部からのスルー気味のパスをワントラップで方向修正、そのままドリブルでエンドラインぎりぎりまで持ち込み、シュート。ワシントンのリーチの長さと懐の深さがあってこその素晴らしいゴールでした。

結局右サイドはほとんど機能しなかったけど、セパハンの拙攻に助けられ3-1でミランとの対戦が現実になりました。
でもね、ボカとのゲームの方が観たいんだよな、と思っているサポは多いはず(笑)

December 10, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack (1)

12/07/2007

「カンナさん、大成功です!」、他3本。

久しぶりに劇場で映画鑑賞。といっても試写会だけど。
「カンナさん、大成功です!」は美容整形大国の韓国映画。韓国映画は食わず嫌いで、というか、他国の映画で観たいの山積みなので後回しにされるだけのことなんだけど、他には「大統領の理髪師」しか観たことがない。
原作が日本のコミックだということは観る直前の、ウチの相方からの情報。ラブコメだけに全然気乗りしていなかったけど、これでちょっとは期待してもいいかな、と思っていたのですが(コミックもここ数年とんと読まないのだけど)...

まあ、「それだけの映画」という一言で片付けられる映画でした。他には、「なんでまたこれを映画にしたの?」と言うか。ラブコメは概ねそんなものでしょうけど、それにしたって....と話になりません。
ちょっと意外だったのは美容整形をすることに対してかなり肯定的だったこと。そして、その目的が結局、関係性から逃れられるものではないことを認めていること。ラブコメという性質上、仕方のないことなのかもしれませんが、まあとにかく楽観の極地。
主演女優の声が特徴的で(いわゆるアニメ声とはまた違いますね)、耳障りがよかっただけに、残念。

 

以下、ケーブルTV録画から3本、最近観た映画をコンパクトに。

「トゥルーへの手紙」ブルース・ウェバー作品。
ウェバーといえば何よりもチェット・ベイカーを撮った「レッツ・ゲット・ロスト」の詩情に尽きますが、これも佳作。911を背景にした、反戦メッセージ色の濃い映画。でも、いわゆる環境映画的雰囲気もあり、気負いなく楽しめました。
4本ほど詩の朗読が入って、それもマリアンヌ・フェイスフルであったり、ジュリー・クリスティであったりと、この辺も好みだったので個人的には好きな作品。
ダーク・ボガートについてのエピソードが意外だったな。

「パルプ・フィクション」クエンティン・タランティーノ作品。
劇場では観ているのだけど、もう一度。この作品のサミュエル.L.ジャクソンは好きではなかったはずなのですけど、好演じゃないですか!(笑)
ハンバーガー食いながら「んーー(旨え)」ってあたり、相当なアメリカンテイスト爆裂で、最高。
どのシチュエーションも、次の展開への緊張感が物凄くて、改めてタランティーノの脚本に感動。

アンジェラ」リュック・ベッソン作品。
これも2度目。主人公アンドレを演じるジャメル・ドゥブーズがほんとに素晴らしくて、親近感持てる。フランス映画では珍しいキャラクターじゃないか? ペーソスの必要のない人生、を体現している、というか。
ベッソンのリズム感、絶好調ですね。

 

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12/05/2007

オシム、最初の言葉。

 

Osim_02_2

 

意識が戻って最初の言葉は「試合は?」だったという。また、現在は、プリンやアイスクリームを少しずつ口にできる ようになっており、妻のアシマさんがスプーンでアイスクリームを口に運ぶ際に、「冷たくない?」と聞くと、「冷たくなければアイスじゃない」と、オシムの 言葉がわずかでも戻ったよう
増島みどりの記事より

 

さて、その「試合」とはどの試合のことだったのか。
倒れる直前まで観ていたというプレミアリーグのことか、北京オリンピック最終予選のことか、あるいは?
オシム自身が覚醒した時、
周囲はオシムが自分自身どういう状況にあるのか、今日が何時なのか、どこまでの意識を持っているのか知るはずもない。
そういう時に、「試合は?」だ。
つくづく日本のサッカー界はとんでもない人物を招聘したものだ、と思う。

とにかく、よかった。

December 5, 2007 in football | | Comments (0) | TrackBack (0)

12/01/2007

浦和0-1横浜FC、切れてしまったもの。

ほぼ掌中に収めていたはずのものが、最後の最後、するりとこぼれていった。
斯くも鮮やかな大逆転劇の前に、怒りもない。負けて当然の試合になった。現地(日産スタジアム)に漂った虚脱感はいかばかりだったろう。ACLを獲って以降、4ゲームで勝ちなし、得点はわずかに1点、失点は4。これが現在の浦和の実力なんだろう。
クラブワールドカップ出場を決めたゲームでぷつりと切れてしまったものとは、いったい何だったのだろう。

最終戦の相手は横浜FC。契約延長されなかった元代表の山口と小村が先発してきた時点で、ひょっとしてひょっとしてしまうんじゃ...の危惧は一層現実味を帯びてきた。王者を前に、既に何も失うものがないないチームと、優勝を目前に絶対に勝たなければいけないチームのメンタルを比べることはできないけど、その質の違いは当然プレッシャーの差に現われていた。
横浜は自分たちにできることに徹して自分たちのゲームをし、最後まで約束事が統一されていたていたけど、浦和は最初から浮き足立ち、何かを見失っているようなゲームになっていた。

リズムらしいリズムもなく中盤はほとんど機能せず、逆にプレスをかけにいこうともしない。長谷部のスピードに乗った絶好のスルーパスに永井が追いつけない(もともと永井は初速の速い選手ではなく、あの時そこにいたのが平川だったら...とか思っても詮無い)。ワシントンはキープこそすれど、決めきれずラストパスも送れず、例によって挟まれて奪い返されるパターンの繰り返し。

それでも執念はあった。とくにワシントンの、相手ボールをひたすら追う姿にはグッとくるものがあったし、前半、(相手の)左でよりによってカズに縦に千切られて失点に繋がるミスを犯した阿部のそれ以降の攻守にわたる集中には、鬼気迫るものがあった。J1、ナビスコ、天皇杯(1ゲームだけだったけど)、A3、ACL、そして代表までこなし走り通した啓太のフィジカルには頭が下がる思いだ。

疲弊しきった身体でどうこう考えても、これ以上何の発展も望めないだろう。といって今季失速の翳りが見え始めてから何も策をうたなかったオジェックに、今さら何を求めようか。
クラブワールドカップのゲームまであと9日ある。とにかく少しでもメンタルも身体も休めて欲しい。切れてしまったものを、もう一度つなぎ直してほしい。
怒濤の9連勝で逆転優勝をもぎ取った鹿島の、あきらめない意志の強さから僕らも何か学ぶものがあるんじゃないかと思う。

December 1, 2007 in reds | | Comments (7) | TrackBack (2)